1JJ Swiss Tarot Cards

 

というタロットを最近手に入れました。

このタロットは有名なのだそうです。

 

クラシカルな絵ですが、色彩がハッキリとしていてポップな感じで、面白そうなので買ってみました。

私はタロット自体、経験が浅く、ここ最近触れてきたので、何が有名で何がマイナーなのか知りませんでしたが、タロットを愛する方々に愛されてきたタロットデッキなのだそうです。

 

 

タロットの大アルカナの『Ⅱ THE PRIESTESS/女教皇』『Ⅳ THE HIEROPHANT/教皇』のカードが、ローマ神話のJUNON(ユノー)とJUPITER(ユピテル)に変えられています。

ギリシャ神話ではヘラ、ゼウスと呼ばれています。

 

JUNON、ユノー、ヘラ。

JUPITER、ユピテル、ゼウス。

 

このタロットは18世紀初めのアルザス地方の中心都市ストラスブールを起源とするそうな。

 

当時、タロットカードの女教皇、教皇、どちらもカトリック側からの圧力により除外されたそうです。

タロットは元々カードゲームですから、賭博です。

その賭博に神聖とされる教皇を描くのは不敬であるとされ、また女教皇という現実にはない存在、伝説のものを描くことは罰当たりであるということで、JUNONとJUPITERに置き換えられたそうです。

 

 

タロットは歴史があって面白いですね。

 

 

さてそんな1JJ Swiss Tarot Cards、ブザンソン版を基に、スイスのカードメーカーAGMULLER(AGミュラー)社が1974年に復刻した『1JJ タロットカード』を開封しました!

 

タロットを開封したら、まずはじめにカードにインタビューをしています。

これはカードに対して愛着を持つために、ちょっとした儀式として取り入れています。

 

道具を粗末に扱わないために、あたかも生き物のように接します。

 

さて、タロットに質問を3つしました。

 

1、私の印象はどうですか?

2、私のもとへ来てみて、どんな気分ですか?

3、私とどんな風に仲良くなれますか?

 

なんだか可笑しい質問ですが、カードは引けば必然的に出るものです。

 

 

私の印象は『女帝』。

おだやか、母性的ということで優しく寛容、生命力と豊かさ、

口やかましいオバチャン、図太く大雑把で怠惰、

そんな感じですね。

 

『星』な気分。

解放感、清々しい、本能的で浪費、良くも悪くも解いている。

 

『死』って感じに仲良くなる。

バッサリサッパリ、割り切った関係。

 

全体的に豊かさと解放というイメージです。

面白いことに、豊かさには女帝と死どちらも意味付けされており、しかし真逆の作用があります。この2枚は一対であり真逆。なかなか粋な組み合わせが出てきました。

星は崩壊の後の解放、積み上げて固定化された豊かさを築いた後に大崩壊を迎え解放されるという世界観があります。

 

正直、読み上げるのが難しいです。

 

端的な意味だけを拾えばそのまま読めるのですが、3枚を絡めて読もうとすると相反するが共通する、なんだか占い特有のバーナム効果をまざまざと見せられているようです。

 

 

 

というわけで、こんな感じに最初に儀式を行い、ごあいさつをすることで、道具に対して情が湧いて、大切にしようと思えるわけですね。

断捨離とは真逆のことをやっておりますね。

 

占いは集中力を要するので、愛着をつけておくと、やりやすくなります。

心がダレてしまわないように。

 

 

人の心は儀式を通して変化していきます。

 

 

一見すると意味がないような、おかしなことをやっているようでも、心に影響や区切りを付けるという意味で、儀式は効果があると思います。

 

儀式や心理学、振り回されずに、じょうずに利用していきたいですね。