前回不育症クリニックの記事を書かせてもらいましたが
年末にはもう一つ、不妊治療の病院も受診しました。
出産した大学病院でも不妊治療はされているので
カルテもあるし経過も分かってくれているし…と思い、転院することも頭をよぎったのですが
通院がさらに遠くなるし、婦人科はどんなお医者様か分からないし
やはり、ずっと通っていた病院に再びお世話になることにしました。
不妊治療の病院は医師の数がけっこう多く、自分で医師を選択して予約することができるのですが、私はその中の二人のお医者様に診てもらっており
今回はまだ小さな小さな点だった息子の胎嚢を見つけてくれて、さらに不育症検査をしてくれた先生でした。
この病院には何年も通っているというのがありますし
妊婦さんを見ることもないので、何となく落ち着きます。
卒業できた日のことを思い出し、まさかこんな結果になるとは…と改めて思ったりしてしまいました。
受付を済ますと、久しぶりの受診なので問診表を書きました。
今までの妊娠、出産の欄に、大まかな経緯を書くことができました。
診察室に入ると、先生が問診表に目を通されていて
「あ、IUFD…」と言ったきり、大学病院からの経過報告の手紙、この病院からの紹介状を読んだり、カルテを見返したりされていました。
ずっと無言でカルテを最初から何度も何度もめくっておられて
表情に出る方ではないので分かりませんが、私からは、先生も少なからずショックを受けていらっしゃるように見えました。
先生は何も言われないので、私から質問させて頂きました。
卵管造影検査をする方が良いか
風疹の予防接種をするならいつが良いか
(前回10月にしており、あまりすぐ打つのも…と前の病院で言われました。)
プロラクチンの数値が高かったので、またカバサールを飲むほうが良いか
これらの問いに対し、
「卵管造影検査はする方が良い。2月か3月に予約を取ってください。
風疹のワクチンも打っておく方が良いと思う。2か月は妊娠できないから、2月くらいに打ってもらったらいいと思うよ。
カバサールは処方します。」
「不育症検査ももう一度する方がいいと思うので、今度しましょう。」
ということでした。
基礎体温表を見て頂き、
妊娠していい時期までまだ時間があるので
その間にホルモンを整えるなど、なにかできることはないでしょうか?と尋ねると
「いや、何もしなくていい。その時になったらまたできるから。
今は体を休めてください。」
と言ってくれました。
不妊治療は、同じことばかり繰り返さず、どんどんステップアップしていくもので
私も、卵管造影検査、ホルモン検査、投薬治療、フーナーテスト、抗精子抗体テスト、AIHと
これが異常なければ次、と、原因と思われるものをどんどん消して来ましたが授からず、
次はIVFに進もうと思っていました。
ステップアップすることが検査の役目を果たしてくれることもあるからです。
しっかりとこれからの方針について話すのかな、と思って来たのですが
高度生殖医療を毎日のようにされている医師から、思いもかけず、その時になればできる、体を休めてくださいと言ってもらえて気が楽になりました。
(できるというのはホルモンが整うという意味なのか、赤ちゃんのことなのかは分からないですが)
最後には、
「また一緒にやって行きましょう。」
とも言ってくれました。
年を越す前にこちらの病院に来ておくことができ、ほっとしました。
今後の方針などしっかり話すことになると思っていましたが
体をいたわってもらえ、心もいたわってもらえたように感じました。
私の気持ちは私だけのもので
家に一人でいると色々考えてしまいますが
カウンセラーさんや、こうして医師に会ったりすると一人じゃないんだと思えます。
私たち夫婦にとって、とても大きな出来事がありましたが、立ち直るために手を貸してくれる人がいるんですね。
私はいつも手を貸してもらってばかりなので、私も誰かに手を貸すことができたら、と思うのかもしれません。