突然ですが。

 

 いままでラノベに流行る異世界召喚ものって、完全になめきっていました……どうせみんないわゆるテンプレものなだけの、くだらん馬鹿な内容の、ガキの読み物とばかり思いこんでいて。

 ところが、「小説家になろう」サイトのランキング上位10の作品って、全部それ!? なぜここまで流行っているの、と、とある作品を読んでみたら……

 あまりの衝撃。いまの名作ラノベって、普通の小説なんか無価値にするくらいの存在ってわかってしまいました……

 

 ネットだから許される、極限の世界。緻密で無駄のない描写。それらがストーリーやテーマ、あるいは楽しめる肝心な要素以外は、まったくぜい肉がないのです。だから長くても、疲れたり飽きるどころかどんどん先が気になり読み進められ、各所に張り巡らされている伏線が、一気に回収されて、絶望的なクライマックス(と、いうか普通の作品ならクライマックスレベルなシーンが、いくつも、……というより各話ごと全部それが続いた末の)からの大逆転、カタルシス得られる大団円のエンディング。

 

 対して普通の本屋で売られている小説って。いくら傑作とされているものでも、たしかに美文かもしれないし、背景描写とか専門知識的な説明のうんちくとか、さすがに高学歴のエリートが作ったな、とはわかりますが。でも、そんなものストーリーやテーマにはまったく関係ない。むしろ、読んでいても面白くない、読み続けるのがつらくなるだけのまったくな無駄、とわかってしまったのです。まあ、そんな傑作なら読み終えればためにはなるのですが、繰り返しますが余計なぜい肉多すぎ。

 

 ちなみにその異世界召喚作品R15ですが、それは戦闘もので、残虐シーンがあるだけのこと。たしかに恋愛要素強いですが、直接の性描写なんてまったくない。それなのに……本屋のR18の官能小説なんか、単に読んでいて気持ち悪くなるだけの低俗で、みんな悪書追放の箱に投げ入れて焚書したくなります。それだけすごい恋愛シーンが続いているという。

 

 だから、一気に読もう、と決めていたわたしが、とある恋愛シーンにあまりのショックを受け。こんなの読み続けたら、精神が持たない、と……ぷっつんしてしまいました。

 

 それがきっかけで、持病の統合失調症が。症状としては珍しい躁病になり。一気に妄想があふれて、10日くらいトリップしていました。ただ、躁病ってあまりふつうのひとにはわからないでしょうが、気分がとても好調するのです。やる気や元気、気力だけめちゃくちゃわいて。眠る気も食欲もなくなり。

 とても久しぶりに、自分も異世界召喚もの書いてみよう、と始めたら。一気に集中して書き続け……始めたのが火曜日の夜。それなのに、できたから細かな修正をしながらネットにアップし始めたのがその週の金曜の夜から、という恐ろしいペースでした。まあ全部で四万字程度の中編ですが。

 ちなみに仕事まったく休んだりしていませんよ。おかげでこの期間前後2週間くらいで、7キロくらい痩せました。こんなんだから、気持ちとしてはとても楽しいのに、まったく疲れは感じず。しかし、明らかに身体は衰弱していっているという……

 そんなわけで精神科に診察に向かったら、予約もしていないのに早く呼び出され(ようするに明らかに異常だから緊急診察でした)で、精神病棟への入院を提案されました。

 でも、先生にいろんな事情を長くなりましたが説明したら、薬が増えただけで済んでしまいました。

 いや、こんな間抜けな事態だったのです。

 

 まだその症状が続いていますから、とてもまだアメブロにはなかなか戻れないでしょうが、いちおうここにブログとして残します。