一人頭のお金だが。
アフリカなどの飢餓層では一日一ドル未満の水準。世界の半数を占める貧困層でも一日二ドル程度。そんな地域では、物価は安いかもしれないが……それでも生活は厳しいだろう。
対して日本なら生活保護でも一日二千円は使える。およそ十数ドルだな。おまけに家賃医療費無料。
それより貧しいことが社会問題とされる、底辺のフリーターでは一日フルタイム六千円程度。休日を入れると一日使える額は四千円か。家賃とか治めないといけない分、生保より厳しい。
契約社員なら一日一万円、月給二十万程度からかな。
以上と比べたら正社員は……とても格差があるな。月給四十万は越えボーナスも出る。
しかし資産家とは比べるべくもない。世界一の大富豪は年収10兆円。って……年収一千万円の百万倍だ。桁6つ違う。まして飢餓地方と比べたら桁13違わないか?
比べたら日本も格差社会と叫ばれるが、庶民と金持ちの格差はせいぜい2ケタ。貧困層と富豪でも4桁には届かないだろう。
とりあえず、社会契約論やコモン・センス、経済表などを読解しつつ、この社会のからくりを知りたい。