なぜ日本の自衛隊はいまだに超旧式なF4ファントムやF15イーグル使っているかって? F2は足りないし、F3心神配備はまだかって? なぜこの日本にサードのような迎撃ミサイルがないかって?

 そんな前時代の金ばかりかかり非効率なシロモノ、まるで必要がないからだ。これからは日本全土の全周囲が新兵器により守られるようになる。

 

 たとえいきなり核ミサイルが飛んでこようが、自衛隊の管制レーダーに映りさえすれば、次の瞬間ミサイルに100%命中、迎撃でき撃ち落とせる。それが光線兵器レーザー砲。安価にして迅速で確実。レーダーに映ったなら、光が命中しないはずはないもの。

 出力がかなり必要だし、空中で離散するから地対空では射程に難があるが。もし人工衛星に装備させれば、決定的な兵器となる。動力とする太陽光発電は宇宙なら格段に効率がいいし、宇宙から狙うならレーザーの拡散も問題にならない。大気の厚さはたかが数十キロだから。

 

 反面敵の対抗策も考えられる。もしもレーダーに映らないステルスミサイルなんてものが登場すれば、この新兵器開発合戦は混沌としてくる。無論ステルス戦闘機も脅威となる。弾道ミサイル搭載した潜水艦も。

 

 もっともそれらすら封じる策がある。完全なステルスなんてものは存在しないから、コンピュータの計算処理上で情報を絞れば既存のレーダーでもステルス機を検出でき識別できる。

 またはケタ外れに出力が必要なものの、可視光線に近い短い周波数帯のレーダーならステルスなんて無意味、丸見えだ。

 

 しかしその手が表面化したときに、対抗策を練られると……トランプ大統領がF35ライトニングやF22ラプターを否定し、旧F16ファルコンなどを重視した理由はこれだ。ステルス性能が無効となれば、F35なんて鈍重なただの的だ。F22はステルス性能がなくてもトップクラスの戦闘機だが、コスパが悪すぎて釣り合わない。

 つまり往年のアニメ『機動戦士ガンダム』の世界のように、有視界内での近距離戦となる。しかしレーザー砲なら一撃で落ちる。ならば軍用機やミサイルなんて時代遅れ。

 

 ついでにいうなら、いまや戦闘機の操縦はAI、人工知能の無人機が最高の人間パイロットに完勝した事実がある。

 そのソフトは数ドルと極めて安価だし、人間には不可能な機動もできる。人命も損なわない。一機何十億円もする戦闘機どころか、一機数十万円もしないドローン兵器も増えそうだな。

 

 敵も味方も壊れるのは兵器だけで、どちらも人は死なないよ。まあ金ばかりかかるが。

 これなら軍隊なんて、兵器を整備する技官ばかり必要で、重いコンバットスーツにアサルトライフル構えた陸戦兵なんか不要だろう。兵士はコントローラー片手に安全な後方から、レーザー砲搭載の無人機を監視していれば済む。

 

 さて、こうなったときに次に出てくる打開策は……いささか危険なので、いまはこのあたりで止めておきます。

 

 

 

 

 って、これは新作戦記のメモに過ぎないです。