いま時給で働く身、最初の一時間で交通費と朝と昼の食費……
なんて計算しているのがさもしい私だ。
さらに光熱費と通信費考えると……
雑費……予期せぬ余計な出費も多い。
一日千円差で生活ががらりと変わるのが、
底辺のパート労働者。
余裕があればあと一時間程度働けると違うな。
エンジニアとしての過去の初任給が信じられない。
それすら「ずいぶんと安いですね」
などと述べたエリートもいた。
しかしそれを非難できない。
資格手当が企業によっては月に一万円つく、なんてことを、
たった一万円か、なんて学生時代の私は放言していたから。
ことわざの 十円を笑うものはなんとやら、の典型図だ。
金勘定しているとさもしくなるな……
貧しいことは恥ずかしくないけれど、
さもしいことは恥ずべき悪徳。
だからきっと私の幼少時は、
周りの大人、お金についてはなにも言わなかったのだ。