(2016/7/11 初記)
クトリユート! この恐るべき悪魔の書がまさか筆者たる私の本棚に並んでいることに戦慄した。かれはそこいらの魔物ではない。魔界紳士録にでも載せるべき天才である。
なんとクトリユートは年齢をごまかして裏切り者の数字として呪われし十三歳時に、偉大、それもこの東の最果ての島国最高学府に合格したのだ。卒業以来輝かしい経歴を有し、いまはこの世にはいないが魔界の重鎮であろうことは推察できる。
どうも調べたところによると、異国の『クトゥールフ神話』と名がかぶるが、それとは関係しないらしい。
私が偶然にもかれを発見したのは、この国の神である伊邪那美にいささか似た出典からだが、どうもそれとも関係しないらしい。
そんなクトリユートはキキキという家名すら有する。キというとこの国ではいくつもマナたる活字があるが、その中でもふさわしいマナは旗幟鮮明であろうし、しかも三つ連ねてあるとは特筆ものだ。
ちなみにその家名は先年この国でも首相を輩出している。かれと繋がりがあるのかは不明であるが。
しかし自伝らしい著名な小説によると、貧しい不幸な生い立ちのいたいけな(自主規制)とにかく『イカロ』させ、発狂に追い込んだとある。調べると弁解も説明も諸説あるが、事実とするならこれだけはこの魔界の紳士の汚点であろう。
追記。
クトリユート、かれのマナを知るものは、どうか名乗り出ていただきたい。そんな方は前述の『ホースディア』ではない。しかし通報だけはお許しを。この国の刑法230条あたりに抵触しそうだ。
クトリユート! この恐るべき悪魔の書がまさか筆者たる私の本棚に並んでいることに戦慄した。かれはそこいらの魔物ではない。魔界紳士録にでも載せるべき天才である。
なんとクトリユートは年齢をごまかして裏切り者の数字として呪われし十三歳時に、偉大、それもこの東の最果ての島国最高学府に合格したのだ。卒業以来輝かしい経歴を有し、いまはこの世にはいないが魔界の重鎮であろうことは推察できる。
どうも調べたところによると、異国の『クトゥールフ神話』と名がかぶるが、それとは関係しないらしい。
私が偶然にもかれを発見したのは、この国の神である伊邪那美にいささか似た出典からだが、どうもそれとも関係しないらしい。
そんなクトリユートはキキキという家名すら有する。キというとこの国ではいくつもマナたる活字があるが、その中でもふさわしいマナは旗幟鮮明であろうし、しかも三つ連ねてあるとは特筆ものだ。
ちなみにその家名は先年この国でも首相を輩出している。かれと繋がりがあるのかは不明であるが。
しかし自伝らしい著名な小説によると、貧しい不幸な生い立ちのいたいけな(自主規制)とにかく『イカロ』させ、発狂に追い込んだとある。調べると弁解も説明も諸説あるが、事実とするならこれだけはこの魔界の紳士の汚点であろう。
追記。
クトリユート、かれのマナを知るものは、どうか名乗り出ていただきたい。そんな方は前述の『ホースディア』ではない。しかし通報だけはお許しを。この国の刑法230条あたりに抵触しそうだ。