そういえば、いまのところに勤務し一年となるが。
 
 小説を書くのに情熱が失せてしまったかもしれない。
 私はもともと、プログラマ志望でテレビゲーム制作がしたく、小説を作り始めたのはゲームの背景世界の設定資料が基だった。
 学生時代は……プログラミングだけが生きがいだったな。友人なんかいないし、そもそも作りたくもなかった。嫌がらせ受け続けていたから。
 
 しかし発症し精神科への入院と投薬で、エンジニアスキルは失われた。働く権利も。それどころか生きる権利すら失われかけた。否、失ったかもしれない。いまさら結婚して子供なんて作れないから。
 
 
 いまはただ読書をする。この一年でかなりまた新しい本を手に入れ、読んでいた。定期購読する雑誌は三誌。それに不相応にも重厚な岩波文庫やら、軽快なまんがで読破シリーズとかも。
 広く雑学を身に付けなければ、創作なんかとても無理だ。私なんかの低能が文学賞狙うなんて浅はか過ぎた。
 
 語学だけでなく、社会科知識は必要だな。理数知識もおぼつかないが。
 また機会があれば、いずれなにか創作しよう。しかしお金が足りない。文芸誌購読は止めようかな。
 
 お金といえば、家庭用ゲーム産業の市場規模は小さい。パチンコ産業の十分の一ほどだ。出版産業もパチンコには及ばないし。どこもまだ苦しいな。