いま私はきさくなリア彼女と、なんでもうち明かせる仲の女親友の二人がいてくれる。
 これはうらやましがられた。
「俺のもっともほしいものをふたつとも持っているのか」、と。
 しかし私の過去を知ると、「そこまで体験しないと得られないのか……」
 と、相手はひっこんでしまう。
 自殺した多くの知己……呪わしい過去、失われた未来となった時間。
 とりあえずいまを生きなくては。これからの未来はまだわからない。