いずれ戦略に踏み込んだエッセイをしたためるのに当たり、この覚え書き。
コアなウォーシミュレーションゲーム。いまも続編が続くがプレイしていない私にしてはどうなっているものやら……古典である。
かつてこの『大戦略』のことを『大戦術』と呼称した友人がいた。まあ平和な90年代の話だが、これは雑誌に掲載された一説らしいな、wikiにもあったから。
このゲームの兵器ユニットは、それぞれ特徴(相性)があるので、敵の特定のユニットに対抗する手段がたいていいつもどおりのセオリーとなり、結果戦略よりバランスを考えて兵力を投入するのが決まり手となるからだ。
しかしユニットを動かす以前にそれを生産しなければいけないので、資金の兼ね合いと敵に対抗するコストパフォーマンス、さらには地形上の進撃路を考えてからユニットを選択する必要がある。この先見性が問われるところがまさに大戦略なのである。
初期(古き良き時代)の『大戦略』は戦術として、必ずしも敵ユニットを倒す目的で動かなくてもいい自由度があるのだ。
そもそもユニットの種類は実戦向きとサポート専用にきっかり別れている。攻撃重視、速度重視とかの個性とコストからの兼ね合いで作戦を練る。これは将棋に近い感覚だ。
安価な歩兵を山岳(防御力増す)に単独で配備して、敵を倒せずとも足止めにさせるのもかなり有効だ。ちなみに捨て駒として扱い消耗しても帰還はさせない、要所を死守させる非情な作戦だが。
このときはその最低限配備するユニットを交通の要所の一方面だけに割き、他の進撃路では戦車に装甲車に対空車に攻撃ヘリで総力戦をする……なんて図式となる。
さらにはおとりとして輸送ヘリで歩兵運んで、ほんとうは街を制圧する意志はないのに敵に戦力を割かせ、無駄な生産と消耗をしてもらう手もある。なまじ歩兵を倒すのに向くユニットはコスト的には同じ歩兵とかだし、輸送トラックとかも投入してくるので良い。街を制圧できる兵員とは違い、輸送ユニットなんて無理に倒す相手ではない。中に兵員がいるなら話は別だが。
だから単なる輸送ヘリを忍ばせるのも、わざわざ高価な対空車(戦車や装甲車、砲兵のカモ)を敵に生産させる手となる。
この場合迎え撃たなくても、敵を輸送ヘリであちこちに誤誘導し翻弄して余計な行動を取らせるのも有効だ。敵はあせればとても高価な戦闘機でしか迎え撃つ手はなくなり、仮に輸送ヘリ落とされても戦闘機なんて航空機しか落とせず、対空砲のカモだし。
ところで大半のシミュレーションゲームは、このストラテジー性を放棄している感があるのがさみしい。兵器に相性なんか存在せず、単にレベルアップさせたり改造したりして強化したユニットの力押し……これはつまらない。
コーエーやバンプレスト、765とかに期待するところだ。
コアなウォーシミュレーションゲーム。いまも続編が続くがプレイしていない私にしてはどうなっているものやら……古典である。
かつてこの『大戦略』のことを『大戦術』と呼称した友人がいた。まあ平和な90年代の話だが、これは雑誌に掲載された一説らしいな、wikiにもあったから。
このゲームの兵器ユニットは、それぞれ特徴(相性)があるので、敵の特定のユニットに対抗する手段がたいていいつもどおりのセオリーとなり、結果戦略よりバランスを考えて兵力を投入するのが決まり手となるからだ。
しかしユニットを動かす以前にそれを生産しなければいけないので、資金の兼ね合いと敵に対抗するコストパフォーマンス、さらには地形上の進撃路を考えてからユニットを選択する必要がある。この先見性が問われるところがまさに大戦略なのである。
初期(古き良き時代)の『大戦略』は戦術として、必ずしも敵ユニットを倒す目的で動かなくてもいい自由度があるのだ。
そもそもユニットの種類は実戦向きとサポート専用にきっかり別れている。攻撃重視、速度重視とかの個性とコストからの兼ね合いで作戦を練る。これは将棋に近い感覚だ。
安価な歩兵を山岳(防御力増す)に単独で配備して、敵を倒せずとも足止めにさせるのもかなり有効だ。ちなみに捨て駒として扱い消耗しても帰還はさせない、要所を死守させる非情な作戦だが。
このときはその最低限配備するユニットを交通の要所の一方面だけに割き、他の進撃路では戦車に装甲車に対空車に攻撃ヘリで総力戦をする……なんて図式となる。
さらにはおとりとして輸送ヘリで歩兵運んで、ほんとうは街を制圧する意志はないのに敵に戦力を割かせ、無駄な生産と消耗をしてもらう手もある。なまじ歩兵を倒すのに向くユニットはコスト的には同じ歩兵とかだし、輸送トラックとかも投入してくるので良い。街を制圧できる兵員とは違い、輸送ユニットなんて無理に倒す相手ではない。中に兵員がいるなら話は別だが。
だから単なる輸送ヘリを忍ばせるのも、わざわざ高価な対空車(戦車や装甲車、砲兵のカモ)を敵に生産させる手となる。
この場合迎え撃たなくても、敵を輸送ヘリであちこちに誤誘導し翻弄して余計な行動を取らせるのも有効だ。敵はあせればとても高価な戦闘機でしか迎え撃つ手はなくなり、仮に輸送ヘリ落とされても戦闘機なんて航空機しか落とせず、対空砲のカモだし。
ところで大半のシミュレーションゲームは、このストラテジー性を放棄している感があるのがさみしい。兵器に相性なんか存在せず、単にレベルアップさせたり改造したりして強化したユニットの力押し……これはつまらない。
コーエーやバンプレスト、765とかに期待するところだ。