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いまがいちばん幸せなのだろうな。
つらいことがないと、幸せなことも楽しい事も、相対的に把握できないのだろう。数多の知己を亡くした……
思えばぼくはいつもニコニコしている子供だった。周りのガキどもは、「なにがおまえそんなに面白いんだよ!」とばかりにぼくを虐待していたが。そいつらは、いま自分が生きているという当たり前の幸せすら知らないお幸せなガキだったのだな。
タバコは止めてからはまったく吸わないし。べつに酒もふだんは飲みたくないし。飢えも渇きもせず当たり前に三食食べて生きていられるのに、なにが不満なのか。ついでにリア彼女もいるし←。
ほんとうに正確な統計か知らないが、ニュースによると現代のこの日本は、六人に一人も満足に食べられない子供がいるという。まあ、だからぼくは子供作れないのだが。過去飽食の時代とされた景気はいまどこへ……
病気以来働かないで、趣味に没頭できる。思えば過去ならなまじ、エンジニアとして満足できる仕事をしたいと熱望するあまり、いまみたいな生活は我慢できなかったろう。
現代の情報化社会、ぼくが過去自らの手で構築したかった世界はほぼ理想的に実現された。いまさら1エンジニアとして前線へ赴いて、もはや成すべき仕事などない。というか過去その戦場で戦死した身だからな。
生きていて、それだけで満たされないなら自らに価値を見出せないからだ。仕事や勉強に打ち込むのも好いが、趣味に熱中して文化面を楽しく生きるのがいちばんだろう。
自分の世界を築き上げるのがきっと人生。だから学習と創作を続ける。