ブログネタ:最近なんか本読んだ?
参加中私は読んだ 派!
本文はここから どうやらここで問う本とは、小説の単行本なのかな? 雑誌マンガとか、科学歴史雑学本や、ネット小説でなく。とすると。
もっとも最近読んだ小説は……古いけれど、薦められて借り初めて読んだ新井素子著、『ディアナ・ディア・ディアス』が面白かった。ストーリーはネタばれしないよう書きません。ですが温故知新には読む価値あり!
まあ、よくある悲劇の王子さま王女さまもので、『高貴な』血筋がどうたらうんぬんの内容だから、少年時代劣等感のかたまりだったぼくはそのころは絶対に読まなかっただろうけれど。(グインサーガも十巻までしか読まなかった)。
それが、学生時代テレビゲームがドラクエ派(勇者の血筋)ではなく、ウィザードリィ派(生まれ問われず実力主義)だった理由だ。だから小説も、不幸な貧しい生い立ちが主人公の田中芳樹著『銀河英雄伝説』とか(ヤン・ウェンリー)、マーガレット・ワイス著『ドラゴンランス戦記・伝説』(レイストリン)は熱中したな。
さて、『ディアナ・ディア・ディアス』。これ書かれたの、86年か。いまでこそ世に出回るよくある描きつくされた古典的トールキン著『指輪物語』の派生。そこから始まり、日本で特化し現代のジャパニメーションの土台となった中世西洋風ファンタジー世界観に思えた。
けれど、ファミコンが生まれたばかりの時代からして現代のライトノベルの先駆けだったのだな。当時まだ混然としていたジャンルのひな型と呼べる作品。オリジナリティはいまは無いが、当時は斬新だったのだろう。
それが作者二十六歳の時の作品……対するぼくの二十六歳の時が、完全な馬鹿に思えて激しい劣等感に襲われた。その時の投稿作品が恥ずかしい。いまでも稚拙なのに。
まあぼくは小説を書き始めたのが、二十五歳と遅かったのだが。それに、理系工学部情報科、四種類の言語(Pascal,C,BASIC,assembla)操るバリバリのPCプログラマーだったし。ほんとうの文学作品なんてろくに読んでいない。愛読は娯楽系のハヤカワハードSFと角川ファンタジーが主だった理由もあるけれど。
それにしても原作者十七歳の高校生で受賞した経歴は凄い。しかも、佳作ではなく最優秀賞に選ばれ掛かるのも。まあ生い立ちが恵まれていたのが大きいだろうけれど。
両祖父に両親が大手出版社勤務とあれば、おまけに父が審査員と同期同窓生とあれば、コネも無かったと言い切れないのでは? ノウハウも教えてもらえるはずだし。家庭環境的にも、いかにも学者を輩出しそうだ。
ちなみにぼくはエッセイの『わにわに物語』過去偶然読んでいたな。検索したら同じ作者と知って驚いた。ぬいぐるみの話で、どちらかというとこっちの方が和んで面白いな。
読書をしているとどんどん時間流れるな……人生いくらあっても足りない。良書と出逢いたい。
