・現代編主要登場人物
剣崎涼平(けんざき りょうへい)
真面目で一見クールな熱血青年。反面融通の利かない真人間であり、無軌道な仲間達に振り回されてはワリ喰っている損な役回り。
敬虔なクリスチャンでもある。「神にすがれば救われるから」などと盲信するのではなく、「自らが真摯に生きる」ために信仰の心を忘れない。
身長176センチの引き締まった体格をしている。
達人というほどではないが、剣道・空手・合気道の心得がある。段位を取らないが、実質二段~三段ほど。的確な判断力と見識を有する。が、天性の不運はどうしようもない。かれの回りにはなぜか馬鹿が集って足を引っ張る。
特に、直人とはタメということもあり、人生を狂わされている。
毎日ロングピースを二箱吸うヘビースモーカーで別名、ドラゴンの肺を持つ男。
ジェイルバードナンバー4
コールネーム、スカベンジャー(死肉喰らい)
横島直人(よこしま なおと)
自称「敬虔な無神論者」。一日ウィスキーボトル一本空ける大酒呑み。別名ウワバミの肝臓を持つ男。荒んだ生活をしており、世の中をスネている危険人物。
一典と同じく混乱の元凶だが、違うのは直人の場合、自覚して馬鹿やっている点なのである。自称諸悪の根源だが、そこまでの器ではない小人物。
皮肉屋で、ブラックユーモアに富んだ警句集からの引用をよくする。
身長164センチ。撫で肩で細身、肉体は貧弱。拳銃射撃は得意。機械科エンジニアで趣味は珍発明。
反社会的サイコパスで潜在的テロリスト。血も涙もないことを自称する。他人が生きようが死のうが一切おかまいなしの、外見にこやか内心腹黒大魔王。
ジェイルバードナンバー6
コールネーム、ジャンクドランカー(酒飲みの屑)
加科一典(かしな かずのり)
涼平や直人より三歳年下にして、愉快犯的ヤングマフィア『ジェイルバード』のボスを勤める。結果、巨万どころか兆億の富を抱え、手広く商売をしている。ひとつは街金会長。ひとつは私設宇宙艦隊総元帥。
身長191センチという堂々たる巨漢だが、性格は温和……を通り越してお人好し。徹底した平和主義者で、暴力沙汰を嫌う。正義漢で純情青年。特技は体術を駆使した曲芸であり、ジャグラー。
しかし例えるなら温和な象さんであり、ただ歩くだけで小さい虫たちには大迷惑。まったく悪意無く、大暴走して社会にパニックを引き起こし、なおかつ本人にまったく自覚が無いという困った人である。
大飯喰らいであだなは「ごくつぶし」もしくはトロールの胃袋を持つ男。友人宅に断りも無くふらりとやってきては、ごはんを食べ尽くし去って行く。
ジェイルバードナンバー1
コールネーム、フェイクジャグラー(偽りの曲芸師)
神無月真琴(かんなづき まこと 別名、魔言)
遺伝子操作で伸し上がった大企業、日本中央バイオニクス会長の御曹子で、乗っ取りに遭いその立場を追われた復讐心から単身その企業、日中バイオに戦いを挑む。
中学生(ソードダンサー時)にして数学に長ける天才的ハッカーで、その能力を用い情報屋として暗躍する。その名はマンチキン=ダーク=ケイオス(マーダック)。
身長は中学三年時154センチ~十八歳時(空の運動会時)169センチ。肉体的には細身、華奢で非力なのだが、実戦派自己流格闘技の達人でもある。
当初はみごとに屈折してしまっているが、基本的に純粋真っすぐくんである。しかしその性格は、混沌、律序、闇、光と人間の持つ資質を揺れ動く。
ジェイルバードに参加、組織を影で操り、実質的な権力者(ザ・マスター)である。
成長後(ステイルメイト時)は民主主義社会を抜本的に改革するソフトを作り上げる。現代世界編最強の魔王。
ジェイルバードナンバー0
コールネーム、ランバージャック(木こり、ハッカー)。
方城逢香(ほうじょう ほうか)
屈折しないで素直に育った優しい女の子。171センチの長身ですらりとし凛とした容貌、成績バランス良く優秀、剣道三段。新体操では大会出場、スポーツ全般にわたり得意。
平凡な生まれではあるが、愛情に包まれた家庭で育ったせいか影がなく、持ち前の正義感から冷遇、迫害される亜人(遺伝子操作で生まれた新人類)たちを助けるため、「ソードダンサー」となり、日中バイオに立ち向かう。
たった一人でも、それも武器に決して真剣を使わず戦いに身を投じる行動力を持つ。
親友の真理より一つ年下。直人とは四つ年下。神無月とは恋仲にある? 三歳年下の魔言を当初、子供扱いしているが。
ジェイルバードナンバー3
コールネーム、サムラメ(侍)
新庄真理(しんじょう まり)
アニメのヒーローに憧れるコスプレオタク娘。極度の潔癖症で、曲がったこと大嫌い。趣味はアニメとそのコスプレ、なにより男をいじめて遊ぶこと。
一見萌キャラに見えてその実、潔癖鉄壁無敵の少女。触ると爆発する炸薬装甲チョバムアーマーの下に、タングステン・セラミック・ダイアモンドのハニカムハイブリッド重装甲、おまけに精神障壁ATフィールドも備えているガンダムにも勝てるスーパーマリ。
あだなはアイアンメイデン(鉄の処女)。
毒舌の口さえなければ、身長156センチの小柄ですらりとした可憐な少女。三歳年上の涼平との出会いから、日中バイオとの戦いに巻き込まれていく。
アトピー性皮膚炎が持病で克服するために勉強し、化学が得意で薬学部に進む。その能力からジェイルバードの一員となる。
ジェイルバードナンバー12
コールネーム、アルケミスト(錬金術師)
・近未来編『ステイルメイト』の登場人物
神無月真琴(かんなづき まこと)
二十七歳。天才数学者として民主制改革を行うが、衆愚政治と化した社会をよそに行方不明となる……作中では情報屋として暗躍する。
不知火(しらぬい)
『ステイルメイト』主人公。太平洋戦争を模したネットゲーマーのゼロ戦乗りとして、死なずに戦い抜くことを信条とする、一度も戦死したことのない賞金稼ぎのバケモノ。
操縦技量はAマイナスといったところ、しかしダントツの戦況掌握判断ができる先見の明を有する。十六歳だが仕事はせず高校にも行かず、酒浸りの堕落した生活をしている。
霞(かすみ)
『力』を理解するために架空戦記ゲームに参加する。高校二年生、十六歳の凛とした美少女。腐った学校生活に嫌気がさし、ネットサイトで受験勉強しながら息抜きにゲームに参加している。仮想ゲームでは堂々たるS級パイロット、撃墜女王、クイーン。不知火の上官となる。
時雨(しぐれ)
二十六歳、身長百五十五センチの小柄な小太りにして、空戦と柔道の無敵なほどの達人。性格は穏和なのだが、言動が常識を甚だしく逸していて苛烈。一般人ならぬ逸般人とはかれのような人間を指す。
『疫病神』として敵どころか味方からさえ恐れられるマンチキン撃墜王。
冬月(ふゆつき)
十九歳、身長百七十四センチ。貴公子然とした体育会系の大学生。剣道をたしなむ。真面目で有能、編隊機動の達人で、指揮官として連携作戦指揮能力に長ける……のはずなのに、傍若無人な時雨のボケに突っ込んでは、ハリセンで頭逆に叩かれる不幸な青年。
美嶋泰雄(みしま やすお)
不知火等のゼロ戦大隊指揮官大尉。長身瘦躯の二十四歳、現実では証券会社勤務。ゲームを実社会に反映させ利権利用しようとしている。
キリング
不知火等ゼロ戦乗り最大の敵最精鋭『キラー隊』指揮官の米海軍少佐、二十九歳の白人。巨漢のラガーマンで紳士。時雨とは何度も空で渡り合っている宿敵同士。