カレーの店ばかりを紹介してきたが、たまにはレトルト系も少し。
カルディで半額で売っていたので、ビーフとチキンと2つ買ってきた。


最初は、ビーフカレーを食した。
ルーと呼ぶのも躊躇われるぐらいの水っぽい全体の中に、かなりしっかりしたビーフの塊が入っていた。
ルーは水っぽいながらもしっかりした辛味とコクを持っており、温かなご飯に染み込んだハーモニーがなかなか悪くない。
色物的なネーミングとパッケージであったためあまり期待していなかったが、期待以上の味で満足であった。
さらに、このカレーを食べて、以前に食べたカレーの何かに近いことを思い出した。


大学時代、アルバイトの給料が入った後、帰宅前に新宿でカレーを食べて帰ることがままあった。
金銭的に余裕のあるときは、「ハイチ」でラパドーを飲んだり、「ボンベイ」でコルマを辛くしてもらったりもした。
だが、当時は多くの場合、「値段の割りに本格的で美味しい」というコストパフォーマンスが重要視された。
「駅から近く」「それなりに安く」「それなりのスパイシー具合」を満たしている店が、新宿に2店あった。
1店は「イマサ」のインドカレーで、これは今でもあり、たまに食す。
ちなみに、昔は思い出横丁などのあるあたりの地上に店を構えていたが、西口地下街のハーゲンダッツの横に今はある。
昔は、インドカレーにも半分に切ったゆで卵が入っていた記憶があるが、今はない(オプション料金)。
もう1店が、新宿中央西口の出口専用改札(小田急乗換え口などごちゃごちゃしているところ)を抜けて、当時ロッテリアやパン屋と並んであったカレー屋である。
最後にカレー屋がなくなるときには、「OPTY(オプティ)」という店名であったようだが、自分がよく出入りしていた頃は別名であったと思う。
そこのカレー屋はメニューが豊富で、期間限定などのメニューもあったような記憶があるのだが、ある時期からは決まったカレーばかり注文するようになった。
そのメニューは「ホットブロー」というカレーで、スープ状のビーフカレーで、店一番の辛さもあった。
タイカレーやスープカレーも、当然「水っぽい」のだが、それらとはまた違う水っぽさであった。
タイカレーはナンプラーとペースト状のルーが、スープカレーは具材と付加香辛料のスパイスが特徴的である。
「ホットブロー」はカレーらしいカレーではないのだが、比較的習慣的に食べたくなる味で、他にはない特徴を持っていた。
駅から0分で、数百円であったため、おそらく愛好者も多かったはずである。
正直、記憶の中で3割増ほどで「ホットブロー」の味が美味しくなっているが、また食べたいカレーの一つである(やはり1番は柏の「ボンベイ」のカシミールであるが)。


「男乃カレー」を一口、口の中に運んだとき、真っ先に「ホットブロー」の味が甦ってきた。
正直、並べて品評している訳でないので、本当に近い味なのかは自信は持てない。
だが、「ホットブロー」を出すカレー屋が消え、近い味を探している愛好者がいたらこのカレーはお勧めしたい。
ビーフの味は、「ホットブロー」を思い起こさせる。
定価で買うと、400円を超えるが、ショップで食べると思えばなんでもない金額である。
今はなき「エチオピア」レトルト(ハウス食品)もそのぐらいしたが、ショップ並みの高品質であった。
また、いずれ購入する日も来るだろう。


チキン味は悪くないのだが、ビーフの方がよかった。
骨付きの小さな鶏肉が一本なので、これが大きいか何本かあるとまた違った感想だったかもしれない。


水っぽいカレーを嫌う層は一定層いるが、実は水っぽいカレーが一番の贅沢だと、個人的には考えている。
「デリー」のカシミールカレーも、実は野菜が形がなくなるまで溶けている。
行ったことはないが、確か高輪の方にある水を出さない辛いビーフカレーも、単なるスープに見えていろいろ溶けるまで煮込んでいるようだ。
具を入れて、ルーを入れるだけであれば、たいてい近い味になってしまうところだが、スープになるまで溶かせば違う。
個人的には、このカレーはお勧めである。




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