☆夫の言動にイラッとする

まつもとがご相談をお受けしていると、避けて通れないのが、

「ストレス」

の身体への影響です。

健康や身体についてのお仕事をしていると、避けて通れないところですよね！

「そのストレスが、あなたのその不調の原因ですよ!!」っていう例、毎日出会ってますよね～。

中でも夫婦間のストレス、奥さまがご主人の言動から受けるストレス、その逆……

ここ、一度結婚してしまったみなさんにとっては、人生に最も大きな影響を与える部分ですから、影響は甚大です。

典型例を挙げてみましょうか。

ある常連のお客さま（専業主婦・50代）が、ある日、いつにないどんよりした表情でお店へ来られ、まっすぐおくすりのカウンターへやってきました。

「肩こりがつらくてつらくて、首も回らないし、食欲も落ちてきたの……」

それはタイヘン！

いつからですか？

「……そうねえ、ここ2～3日とてもつらいけど、肩こりが気になるようになったのはこの10日くらいだわ」

ちなみに、2週間くらい前に、生活に何か大きな変化はありましたか？

「いいえ。何も」

そうですか、では、2週間くらい前から何か忙しくなったとか、身体が疲れるようなことは？

「そうねえ、お昼ご飯を作るのが大変で、一日中食事の支度をしているような気がするわ」

え!?　どうして？

「先月から主人が退職して、ずーっと家にいるでしょ？　もう何をするんでもいちいちうるさいし、息抜きに買いものに出かけようと思えばついて来たがるし、今はやっとの思いで振り切ってきたんだけど……」

ビンゴ！

それですよ。

これは、ずいぶん昔、まつもとがまだドラッグストアに勤めていた頃の実話です。

ご本人にとっては、パートナーをチェンジした訳でもないし、別に彼をキライな訳でもない。

だから、「原因」として気づきにくかったようです。

でもね、会社員として有能だった方は、退職後奥さまを部下のように見なしがち。

「指導育成しなければ」的な、ヘンな使命感を持って、奥さまの仕事振りに干渉してしまったり。

カワイイご主人だと、もう、奥さまが好きすぎて、ヒマになった分関心が奥さまにロックオン。

何をしてもあれこれ口を出すし、どこへ行くのでもついていくし。

奥さまである前に、ひとりの人間ですから、放っておいてもらう時間がある程度以上必要ですからね。

こうした「定年直後」例は、一定の期間で、お互いに心地よい距離を学習・構築していけば乗り越えられます。

その際、奥さまからも、「自分はこうして欲しいと感じている」と、ご主人に伝える必要があります。

また、

「ダンナが雪かきをしてくれない」

というようなケースもありますね。

これ、雪かきじゃなくても、何でも同じなんですが。

ダンナさんとの家事分担に不満があって、奥さまはわざとダンナさんの目に見えるよう、仕事を置いておくんです。

「わたしは手が回らないから、お前がやれよ！」と分かるように。

ところが、ダンナさんは、カンペキにスルーして、やらずに出かけてしまう。

奥さまは、怒り心頭です。

よく、よくあります。

そうして、奥さまは体調がおかしくなって、ご相談に来られるのです。

これね……

案外、単純なことで。

ご主人は「見えてない」んですよ。

男性の着眼点と、女性の着眼点は、かなり異なります。

女性からすると、「明らかに目に入るよね（＝お前がやれよ！）」という風に置いておいたものであっても。

男性からすると、「視界に入っていたかもしれないが、認識していない」場合が、よくあります。

そして、女性は結婚するまで、女性の友人が大半で、「目に入る」タイプのひととしか付き合って来なかったから、「視界に入ってても認識しない」タイプのひとがいることを知らない！

なので、「見えてるのに、やらずに出かけた」「わざとやらなかった」と、怒りが5倍くらいマシマシになってしまうようです。

こういうケースでは、「見えるように置いておく」のは無効だと知って、「口で伝える」ように作戦を変更しなければなりません。

男性は、「お願い」されると、俄然がんばっちゃう生きものなので（＾＾）、素直に直接頼むのがもっとも効果があります。

ここで「頼む」筋合いじゃないでしょ、生活なんだから！と反発しちゃう奥さまには、いくつかの「戦略」を授けることもありますよ～。

漢方相談が、最後には「家庭内コミュニケーションカウンセリング」になっていくのは、こうした理由です。

そのひとの体調を悪くする原因が「ストレス」にあった場合、「ストレス」を小さくしていかないと、漢方薬が効いても効いても、健康を回復できませんから。

中医学的にいうと、「ストレス」で影響を受けるのは、「肝」です。

上記のおふたりの奥さま、どちらの例でも、ご自身はご主人の言動が自分の体調を悪くしている「ストレス」だとは、気づいておられませんでした。

気づいてなければ、自分で改善しようがありませんよね。

ストレスで「肝」が正常に働けなくなるとどんな症状が出るか、知っていれば自分でも対策が立てられるのに。

ということで、まつもと漢方堂の人気講座、

自分と家族の健康を本気で考えている方のための

「お医者さんに頼らなくて良くなる」はじめての中医学

の第5講は、

●「肝」とイライラ

がテーマです。

西洋医学の肝臟とは全く異なる、「肝」の正しい働きと、不調のタイプの見分け方、それぞれのときの対処法をお伝えしますよ！

オンライン受講が可能ですので、ご自宅でじっくり学んで、ストレスから身の守れるようになってくださいね。

札幌リアル講座では、

★8月1日(木)10:00～12:00

★まつもと漢方堂にて

★講師はわたくし松本比菜

で開催します。

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