田舎で働き隊@秋田県十文字町 【その3】 | ピザ部長のブログ

田舎で働き隊@秋田県十文字町 【その3】

【道の駅 朝の仕事】



6時起床。今日の仕事は丸1日道の駅での作業。朝7時からトイレ掃除を開始。8時半の朝礼までに、トイレ、フリースペース、レストランの掃除を終わらせなくてはならない。普段2人でこなしているらしいが、私が加わっても結局時間いっぱいまで使ってしまった。



8時半、事務所にて朝礼開始。社長から気合十分なお話があった後、9時の営業開始までは小休憩。談笑していると、大量の長ネギが事務所に運び込まれる。去年の秋に収穫されないままで雪の下でずっと貯蔵されていたため、雪の中で甘みと柔らかさが増しており、美味しくなっているらしい。



開店までの時間を使ってネギの土落としをする社長たち
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小川社長らしかったのが、6本まとめて50円で売ろうという主張。長ネギは東京で買うと1100円くらいすると思うが、秋田はそんなに安いのかというとそういう訳でもないらしい。現に他の従業員も驚いていて、それはいくらなんでも安すぎるだのなんだのという議論が始まった。最終的に社長の意見がとおり、長ネギ6本をテープでまとめ、50円のバーコードを貼る作業が始まった。店頭に並べると、開店と同時にあっという間に売りきれ。朝からお客さんがレジに並ぶ姿はなんとも気持ちがいい。


こうした特価商品はこの長ネギだけではない。レジ袋いっぱいにりんごを詰めて200円という破格の設定もあった。10個近く詰めていくお客さんも。安いからと言って質は申し分なく、あるりんご農家さんからのご好意で提供されたりんごとのこと。 


こうした特別サービスもお客さんを惹きつけるうえで欠かせないみたいだ。

りんご詰め放題

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【いざ出張販売へ】


今日は地元の振興課の建物への出張販売の日。まずはお店の商品からお役所の方々が気に入ってくれそうな野菜や加工品を選ぶことから始まった。指導してくださるのは田尻さん。とてもおっとりして上品にしゃべるがテキパキしている。「これはあの方が買ってくれるわね」「これはあまり人気なかったの」と楽しそうに選んでコンテナに載せていく。車に積んだらいざ振興課へ出発。


出張販売準備中
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振興課に到着し通路の長机に商品を並べると、いざ宣伝開始。ビルの3階まで駆け上り、仕事中の職員の方々に向かって、出張販売に来たことを大声で呼びかけまくった。



しばらくするとお昼ご飯のデザート目的や、夕飯の食材目当てに2,3名の女性グループが次々と来てくれて、デザート類はほぼ完売。扱いにくい野菜以外は野菜も大体捌くことが出来た。



12時半、振興課での出張販売は終了。今回の出張販売はそこそこの売上だったようで一安心。


お菓子や飲み物を何回もご馳走してくれた田尻さん。

最後はお土産まで…。大変お世話になりました!
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【十文字町の若手ホープたち】


道の駅に戻り休憩をとった後、先日と同じような流れで仕事を再開。前回同様、トイレ掃除まで済まし、18時の閉店を迎えた。


この後、同年代の従業員男性の和泉(ワイズミ)さんと共に、社長を強引に誘って3人で飲みに行くこととなった。


野菜ソムリエ、日本酒にも精通している和泉さん
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午前中は自宅の青果店、午後は道の駅と働き者の和泉さん。彼が取得していた野菜ソムリエの資格に注目した社長が、ほかの従業員にも取得を奨励したらしい 


この和泉さん、日本酒にもめっぽう詳しい。僕が日本酒に最近はまっているという話をすると、客足が減った時間を使って十文字周辺の酒蔵が非常に優秀で数々の賞を受賞していることを、実際の日本酒を前に丁寧に教えてくれた。そしてその酒のほとんどを飲ませてくれるお店に今夜連れて行ってくれる、ということになった。地方に来たら是非同年代の方たちと飲み語り合いたいと思っていたので、待ってましたといわんばかりに即返答。それから閉店までの時間、超短期間で雇っていただきながら失礼な話、ほとんど飲みに行くことで頭が一杯だった。。。


十文字の名酒、まんさくの花
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和泉さん行きつけのお店は比内地鶏料理屋の「鳥ふみ」さん。カウンターも座敷もゆったりとした席の設け方で開放的。到着するとすでに料理が並べられている!早速ビールで乾杯したが、ビールは一杯だけにして、早速当地ご自慢の日本酒を次々とオーダーしてもらった。


お酒は強くないという社長にあまり遠慮もなく、2人で次々と日本酒を運んでもらった。



★「雪の芽舎 山廃仕込」
「天の戸 亀の屋仕込」
「日の丸酒造 美山錦仕込 初蔵出し」
「木村酒造 秋田酒こまち仕込」…、



社長と和泉さん2人の道の駅にかける思いから今後の戦略まで、話は多岐に渡った。


彼岸に菊の花を約4000本仕入れ、全て売り切ることは出来たけれど、もっと多く売れたはずではないか?もっと仕入れる勇気を持つべきだったのではないか、という社長からの問いかけと、和泉さん自身の反省の言葉



ETCカードで来店した客には100円引きを実施してはどうか?という発想



和泉さんと僕には社長から「前に進め、失敗して気づけ」というアドバイス。販路を自ら切り開いてきた農家時代、行政の長として活躍された町長時代、そして道の駅をリードする社長という、深く多彩な経験に裏打ちされた非常にありがたいお言葉m(__)m



最後には2人が心底共有しているという「商いは飽きない」というフレーズを教えてくれたが、2人の言動からまさに納得の言葉だった。


気づくとあっという間に1升半近く飲み干してしまった。



熱心に話し合う和泉さんと小川社長
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しばらくすると社長は支払いを済ませてご帰宅(改めて、ごちそうさまでした!)。続いて和泉さんの友人が次々と集合してきた。


まず来てくれたのが、同じ道の駅にも出展中のお土産屋を継いだばかり、以前東京の商社で働いていたという元慶応ボーイの佐藤さん。実際今日購入したお土産にも、彼が立案した大ヒット商品「横手やきそばドロップス」は選択済。(後日談として、会社に戻ったあとこのドロップを事務所のみなに試してもらったが、約20人中2人が脱落、残りの人もなんとか1つ完食するので精一杯だった。)“とにかくまずい!”ことこそが横手やきそばドロップスの売り。その他「ジンギスカンドロップス」というのもあり、こちらは“冥土の土産に!”がキャッチコピー。


マズさが売りの横手やきそばドロップス 
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やきそばドロップスを世に送り出してしまった佐藤さん
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佐藤さんのお土産屋には他にも奇抜で特徴的な商品がそろっているが、地元の名産品とあいまってとても楽しいお土産選びが出来る。こうしたほっておけない商品作りがその土地への関心を集め、地元本来の魅力にも気づかせるトリガーとなる。これからはネット通販による拡大も目指しているとのことで、今後の活躍にも目が離せない!



その後、集まってきたのは酒屋の奥山さんと工務店の2代目社長の千葉さん。どちらもとっても温厚な性格だが話が面白い。


山崎まさよし似の奥山さんは、東北ではまだあまり広がりを見せないワインを流行らせるため、いくつかの企画を立ち上げたりしている。蕎麦とワインの美味しい組合せを検討してみたり、実際に開発途中のシードルに関しては試飲分をわざわざお店まで持ってきて飲ませてくれた。


その他にも、秋田への地元愛がうかがわれる話が非常に多かったのだが、どの地域であろうとも面白いことを考えている人達は、互いに引き寄せ合ってコミュニティーを作りあげているんだと思う。最終日の宴は深夜2時までつづいた。


十文字の若手ホープ、和泉さん、奥山さん、千葉さん
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