田舎で働き隊@秋田県十文字町 【その1】 | ピザ部長のブログ

田舎で働き隊@秋田県十文字町 【その1】

【りんご農園と道の駅で働きたい】


数年前から憧れ続けた田舎生活。この「田舎で働き隊」募集をチャンスと感じ、3月の約1週間という短期間ではあったがわずかに残っていた有給を全てあてて、田舎に飛び込んでみた。


行き先は、秋田県横手市十文字町秋田県の東南部に位置し、2005年10月1日に市町村合併により横手市となった。燻製大根の漬物「いぶりがっこ」や「横手焼きそば」「十文字ラーメン」といった全国的に有名な名物も多く、1991年以来毎年多くの映画ファンを集める「あきた十文字映画祭」の開催地としても知られている。


なお、昨年僕が受講していたカルチャースクール「農業ビジネスデザイン学部」@世田谷ものづくり学校(IID)http://www.schooling-pad.jp/gagri/、講師として来てくれた小川健吉さんが社長を務める、道の駅としては珍しい株式会社組織の「道の駅『まめでらが~』」が位置するのも十文字町。


「あきた十文字映画祭」をきっかけに十文字町と交流をもつこととなった、農業ビジネスデザイン学部の学部長で俳優の永島敏行さんが、1993年に初めて米作り体験をして以来毎年米作りに訪れるというゆかりある土地でもある。



その中でも中心となって米作りを教えてくれた方が、本業はりんご農家を営む伊藤幹夫さん。今回、こちらの伊藤さんのお宅に寝泊りさせていただくとともに、伊藤さんのりんご農園と小川さんの道の駅で合計5日間働かせてもらうこととなった。



【いざ十文字へ!】


東京駅から東北新幹線「こまち」に乗り込み、秋田県に初上陸。

途中「大曲」駅で在来線「奥羽線」に乗り換える。ボタン開閉式のドアを開けたはいいが閉め忘れ、風が猛烈に車内に吹き込み、慌てて閉めに席をたつ。


ちょうどお昼前に十文字駅到着。改札を出ると、伊藤さんご夫妻が迎えに来てくれていた。


十文字の駅名の由来。もともと人家が一軒もない広大な野原だったが、主要な町を結ぶ道が十字に交差する土地だったことから、そのまま十文字町と名付けられたそうな
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伊藤さんの車でそのまま「道の駅『まめでらが~』」に向かい、約半年振りに小川社長と再会する。

道の駅『まめでらが~』正面

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正面入り口を入ると、目の前には「こたつに入ってたんせ!」のお誘い
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ここから右を向くと野菜~加工品、お土産がズラリ。左を向くと飲食店がズラリ。疲れたら中央のこたつで暖をとるという、なんとも優雅な空間。ファミリーマートも併設されている。たった2年間の営業で「100万人達成!」というのは凄い数字だが、この施設の充実振りがリピーターを呼び込むようだ。


http://michieki.web.fc2.com/akita/ak26.html


早速伊藤さんと小川社長との話し合いにより、私の5日間の作業が決まった。


 ・2日間を道の駅で販売支援など

 ・3日間をりんご農園で剪定作業の手伝い



『名物 横手焼きそば』をご馳走になると、エプロンを借りて早速フロアーに出て売り子開始!



横手焼きそば

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麺は通常より随分と太め。黄身を潰して麺に絡めると美味!


広い店内

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レジで袋詰め
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後ろの壁には「釣りキチ三平」のポスターがズラリ。横手市は「釣りキチ三平」の作者の故郷。今年は実写映画化された記念年ということもあり、いたるところで三平と出会った


陽気に指導してくれた女子従業員さん
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仕事中も楽しそう。お客さんに親近感を持って丁寧に対応する姿が印象的


秋田名物 燻製大根のお漬物「いぶりがっこ」
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何種類ものいぶりがっこが販売中!その他、ぶどうと一緒に漬けた「大根のぶどう漬け」は見た目にも鮮やかで味も絶品


いぶりがっこの最高の食べ方が紹介されてました
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超お勧めのマスカルポーネチーズでは未体験なものの、クリームチーズと一緒に食べるとチーズの塩気といぶりがっこのほのかな甘さが本当に最高。日本酒だけでなくワインとの相性も抜群で、某有名日本料理店でも出されているらしい


皮ごとすり潰した100%りんごジュース
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秋田っ子のスタンダード。夏は凍らしてお弁当の保冷剤としても大活躍!学校のお昼のデザートにりんごシャーベットとはとても贅沢

この他にもりんご商品は多数あり、特におすすめなのが手作り「りんごクッキー」。なんでこんなに美味しく焼けるだろう?地元のお母さんたちが手作りのお菓子を持ち込むことで、常に新商品が生まれ続けているのも『まめでらが~』の魅力の1つ。



「まめでらが~」とは、「まめにやってるか~?」つまり「最近どうだ~?」という意味を持つ方言。より多くのお客さんが気軽に挨拶を交わし、より多くの交流をもって欲しいという願いがこめられている。



「まめでらが~」が他の道の駅と特に違うのは、以下のような点だ。


 1.第3セクターではなく株式会社

  大抵の道の駅は第3セクターが多い中、あえて株式会社として設立。費用削減や新しい顧客獲得に余念がなく、売上も急速に拡大中


 2.従業員8名中、4名が野菜ソムリエ

  ある従業員が保持していた野菜ソムリエの資格に小川社長が大注目。他の社員にも積極的に取得するよう奨励し、いまやなんと半数の社員が野菜ソムリエに!


 3.全て従業員が実施!

  1日4回のトイレ掃除から、ごみ捨て・ごみ処理場への持込まで全て従業員が実施。これだけでも、年間数百万円をコストカット!


トイレ掃除
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本当にピカピカのトイレ。決して手を抜けないプレッシャーを感じる


ゴミ集積所でゴミを下ろす小原課長

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大雪の日も毎日捨てに来ることを考えるとかなりの重労働


そもそもトイレ掃除を率先してやりはじめたのは小川社長。そのまま社長にトイレ掃除を任せていられまいと、以後全て自分達で実施することになったとか。


この小川社長、合併前までこの十文字町の町長を務めていらっしゃった列記とした元行政の長。

http://www.schooling-pad.jp/gagri/kousi/ogawa.shtml


いまでも人に会うと、両手で握手する癖が抜けないらしい。


小川社長
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そんな小川社長の武勇伝は枚挙に暇がないが、初日に指導をしてくれた課長の小原さんがこんな話しを教えてくれた。


高くまで雪が降り積もったある日。仕事が終わって社員同士で飲みに出かけたその帰り、既に0時をまわっていたが用があって会社に戻ると、暗闇の中道の駅の屋根の上で何やら動く影が… 


なんと社長が1人で雪降ろしをしているじゃないか!!他の社員が雪降ろしによって怪我をしてはいけないと考えた社長の親心からの行動だったようだが、無論そのまま社長だけに雪降ろしをさせる訳にはいかない。朝4時までかけてみんなで雪降ろしをしたという。


自ら行動する社長と、社長の行動にすぐに応えようとする社員の姿に感銘を覚えた。都会を離れて田舎で働いてみたいという気持ちでやってきた十文字町だが、道の駅で企業の組織論やリーダーシップ論のレクチャーを受けたような気分。道の駅おそるべし!



そんなことを考えて働いていると18時、お店は営業終了。最後にフロアに掃除機をかけて初日の作業が完了した。


道の駅まで迎えに来てくれた伊藤さんの車にのり、約10分ほどで伊藤さんのお宅に到着。早速奥様の美味しい手料理をいただきつつ熱燗を交わしながら、明日から師匠となる伊藤さんから農業に関してさまざまな話を伺った。特に昨年青森を襲ったひょう害によるりんご価格の下落は、ここ秋田でも当然大きな影響を与えており、ほぼ半額でしか買い取ってもらえなかった品種もあったという。生々しく実感をともなった話だった。

話に熱中して、気づくと一升瓶が空に! 


飲み終えて気持ち良さそうな伊藤さん
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おやすみなさ~い