
事前に見た写真よりも、実際に見た感じの方が格段にカワイイ。慣れるにつれて、どんどん表情もよくなってくる。はじめは無表情で棒立ちだったのが、撮り始めて一時間もしないうちに、こんな具合に撮れるようになった。

――モデルさんのこと好きになっちゃうことありますか?
最初の休憩時間に、こんな顔で訊かれた。正直にいうと、ある。だが、自分が白髪頭のヲヤヂだということを考えると、告白したところで相手が困惑するだけだから、口には出さないし、なるべく顔にも出さないようにしている。
――最初からダメだなって思うんですか?
客観的に見れば、親子以上の年齢差があったら恋が実る可能性なんて絶無に等しい。だったら相手に負担をかけないで、黙っていた方がいい。
歌の文句じゃないけれど、オトナの方が恋は切ない。

そのコが、つくれる表情の乏しさに悩んでいるなら、巧く表情を引き出してあげる。

そんなに気にするほどでもないのに、足が短いのがコンプレックスだというなら、そんなことないよって、写真で教えてあげる。

そして、鏡で見ることが出来ない角度から見ても美しさがあることを撮ってみせる。
まず、それくらいのところが精一杯の愛情表現だ。それに対して、良い表情を撮らせてくれることで応えてもらえると嬉しい。こんな風に撮り手と被写体としてなら相思相愛になることだって出来るだろうから。
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