とっとが所属する「たまごカンパニー」は、さる5月4日に東日本大震災で深刻な打撃を受けた相馬市を訪れたという。そのときの写真が流山キャビネットという市民団体のサイトに多数掲載されている。
http://www.justmystage.com/home/tamakan/0504.html
私は自称アマチュア写真家とはいえ、かつて撮影することで少なからぬ収入を得ていた時期もあるので、プロとしての実績らしきものが多少はある。自分にプロ意識が皆無であることを自覚するがゆえ、いまだに自称アマチュアなのだ。
そのような半端者の分際で、他人様の写真を批評するなどという大層なことをするのは気が引ける。だが、一言いわずにはおられない。
撮影技術を論じるつもりはない。
私が遺憾に思うのは、絶対に欠くことの出来ない、そこにあるべき写真が無いことである。
震災の爪痕が歴然の町を見て、たまカンのアーティストたちがどんな表情を見せたか、それを伝えようとする写真が一枚もない!
彼らは愕然としなかったのか?
彼らは祈りを捧げなかったか?
彼らは頭を垂れはしなかったか?
あの光景のなかを漫然と通り過ぎるほど、彼らの根性は腐っちゃいないだろう。なにかを感じ、それを表情に表していただろう。それこそが何より大事に伝えねばならぬことだ。そこに気づくかどうかは技術の問題ではない。写真で何を伝えようとするのかという姿勢の問題なのだ。そして、その姿勢を保つのに高級カメラも、高度な技術も必要としない。だからこそ腹が立つのだ。