昨日は16:30~19:30と、早い時間帯で路上に出た。
はじめ喉は本調子でなかったが、唄うにつれて声がのびた。
表現活動とは、なにがどう伝わるかだ。
少しかすれた声が出たときもあったが、聴衆の反応は常にも増してよかった。
主婦と思しき二人連れの一人が、CDを買うのに大きな札を出した。
釣りは要らないといって、受け取ろうとしない。
とっとは「せめてこれを」と、CDをもう一枚さしだした。
それを受け取った主婦らしき人は、自転車で走り出しながら
――頑張ってね
と、声を響かせた。
見るからに財布の堅そうな人だったのに。
わずか数曲を聴いただけで、そこまで惚れ込ませる表現力。
その、とっとが300席を埋めようと苦戦している。
その主婦の場合にしても、3000円の入場料が惜しいのではないだろう。
土曜夜に家族を置いて出掛けることが難しいからだ。
もし、家族まるごと動員できるような時間と場所を設定すれば……
300どころか3000席だって夢ではないと思う。

