昨日の路上ライブは盛況だった。
とっとの疲労の色は隠しようもないほど現れていたが、声はよくのびた。
私は重い機材を運ぶわけでもなく、単に路上ライブへ出向くのみだが、毎日となるとキツイ。
心身ともに私の何倍も消耗しているはずだが、とっとは相変わらず頑張っている。
とっとのキーボードも、もはや限度を超えた損耗具合になっている。
いまの新型に比べ大きく重いことでもあり、買い換えた方が良いと思うのだが……
私がカメラの機種にこだわるのと同様に、とっとにもこだわりがあって使い続けているのだろうか?
そんな話を本人に振ってみたいが、私は躊躇している。
一応は私も"客"という立場だから、とっとも気を遣うだろう。
つまらないことで負担をかけたくないから、あえて話しかけずに置いた。
演奏にミスタッチもあり、消耗の度合いは推して知るべしだ。
もはや"ガンバレ"とも言い難い。
いまだって、とっとは充分以上に頑張っているではないか。
私を含め、連日の如く押しかける常連たちに対して、とっとは感謝などしなくていい。
感謝すべきは、ひたむきな姿に励まされている我々の側なのだ。


