創世神戦、決着の瞬間【悪役令嬢によるざまぁ】


今回も幕開けは、創世神との激戦からでございます。
レミリアの攻撃により、ついにダメージを負った創世神。
間髪入れず、レミリアはアンヘルへ叫びました。

「今です!」
この一声に、積み重ねてきた信頼が滲みますわね。

「koroshite」──神の最期に宿る哀しみ


武器を構えながら、アンヘルは創世神を見据えます。
そのとき、創世神が何かを呟こうとするのです。

「koroshite」
瘴気に蝕まれ、もはや正気を保ててはいないはず。
それでも、かすかに己の状況を理解しているかのようなその言葉。

切なく、やるせない最期の響きでございました。
アンヘルは心の中で静かに告げます。
「俺はあなたが魔族を、人を、世界を愛してくれていたことを知っている。」

かつて世界を慈しんだ神への敬意。
そして祈りを込めたかのような凄まじい一撃を、創世神へと叩き込みました。

「なればこそ。育んだこの世界を、あなたに滅ぼさせたりはしない。」
ついに創世神の身体は崩れ落ちます。
無力化、成功でございます。

追撃不要の圧倒的強さ─アンヘルという魔王

魔王アンヘルの想定以上の実力を目の当たりにしたレミリアは、
くくく、と小さく笑みを浮かべました。

アンヘルの圧倒的強さは追撃の必要すらございませんでした。
けれどレミリアは油断しません。

“おかげで自分の手の打ちを全て見せないで済んだ”
わざと全力で走り回り、すべてを出し切ったかのように振る舞っていたのです。

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慎重!
実に慎重でございますわね。
そこまで警戒せずとも、アンヘルはすでにレミリアへ心を寄せているように見えますけれども……。

この2人が敵対する未来は、もはや想像できませんわ。

隣に立つ者がいるということ


崩れ落ちる創世神を見つめながら、アンヘルは思います。
正直、相討ちになる覚悟もあった、と。
それほどの存在を、思いのほか容易く討てた。

その理由は明白ですわね。
隣に、共に戦える者がいたから。
“誰かと並び立つ”ということが、これほどまでに力を引き出すとは!

エミの努力は、決して無駄ではない


世界を創ったとされる神。
その圧倒的存在を、たった二人で倒すだなんて!

けれどそれも、レミリアが規格外の戦闘力を持っているからこそ。
元より備わっていた資質でございます。
そして何より、十数年間エミが鍛え続けた成果です。

エミ。
ピナの策略に嵌まり、絶望したあの瞬間は“すべて無駄だった”と思ったことでしょう。
とんでもない!

あなたの努力は、レミリアが幸せになるために必要だったのです。
その積み重ねがあったからこそ、今日という勝利がある。

ブチハイエナクイーンは、胸を張ってそう申し上げますわ。
創世神との決着はつきました。
けれどざまぁは、まだ終わりません。

また次回お会いいたしましょう。