いざ、大津のマンガ喫茶を目指す。ココに来て眠気も足裏も限界に近づき歩くことが多くなってくる。しかしココで先ほどのコーヤくんに続いて、吉報が届く。三上さんとまこっちゃんが大津にいるらしいとのこと。2人に会えることを望みに、歩みを止めることなく先を急ぐ。
そうしてようやくこの辺りだけど…えーこんなところにいるのかよ…
いたー!!!
三上さんとまこっちゃん!!2人はココで寝るとのこと。当然の如く飲んでいた。
お菓子もらったりお酒もらったりと色々としていただく。休憩できることよりも、こうやって誰かと会えるのはやっぱり嬉しい。
眠たさもMAX、仮眠予定の漫画喫茶は1キロほど先。少し休憩した後は漫画喫茶へ向かう、まこっちゃんはそこまで付いてきてくれた。
休憩予定1時間を2時間にしようと考えていた。ただ色々話す中でもう少し休んでもいいかもと思い3時間の休憩に変更した。少なくとも2時間は寝ることができる。自分はシャワーも浴びることにした。当然一瞬で眠りに落ちた。
目覚めのカンちゃん
3/9午前4時(130km)スタート
とにかく最初が辛すぎた。仮眠をとったことで眠気はなくなり身体はスッキリしたものの、足はガチガチのまま(足裏は怖くて極力見ない)。漫画喫茶から1歩目のアスファルトはイージーなのに、全然そう感じさせてくれない。まずは歩いて慣らそうかと進んだが、こんな足裏の状態で残り60km行けるのか不安がよぎった。
当初の目標であった午後13時ゴールは不可能。時間が延びたとしてもやはりゴールはしたい、けれども今日中には帰宅したい。終電は共に22時過ぎなので、残り60kmを17時間で行けるかどうか…の際どい闘いになった。
やっと最南端のせたからはし
ココからは北上するのみ、路面は相変わらず良いとは言えなかったが、元気なうちに進もうとスピードはなるべく上げることにした。
おぉココがビワイチの起点なのね。
2回目の夜明け
やはり朝のこの瞬間はいい。
湖西側を左手に見ながら「あちら側ずっと進んできたんだよなぁ、信じられんわ」なんて言いながら進んでいく。湖東エリアは湖西エリアに比べればマシ。ただずっと走れるところを選んでしか前へは進めない。
そしてようやく姿を現した融雪剤。橋が多いのが湖東エリア、必ず橋の両端には袋ごと設置してあった。最初は回避しながら進めたものの、進むにつれてそれは回避不可能になったが、その中を進むしか方法はなかった。
リスタートから5時間ほど、スピードは悪くない。順調じゃん!と思って進んでいると、天候はだんだん怪しくなってきた。そして気づけば横殴りの雪模様、今回初の道の駅に立ち寄ることにする。
道の駅はまだ開店前、ただ店の人が色々と準備をしている中だったので自分たちの姿を発見してくれて色々と話すことに。事情を話すと快くベンチのところで仮眠を取ることをOKしてくれた。その後もYouTuberなのか大学生なのかあしうらはどうなってると、自分たちのビワイチハダシに興味を持ってくれて色々な話をした。
雪止まないかなぁとベンチから見る。
エマージェンシーで30分の仮眠。
まさかまさかの差し入れはありがたかった。
雨雲レーダーで確認してみる。この日はどうやっても何度か雪になってしまうのは必須のようだった。さすがビワイチハダシ、そう簡単にゴールはさせてくれないよなぁとカンちゃんと笑い合う。目の前の雪がいくらかなくなって出発することにした。道の駅"草津"、とりあえずココでの休憩はとても有り難かった。
道は相変わらず良くも悪くもない感じなので、常に走れる時には車道を走ったりと先を急いだ。
もう雪が降っても何とも思わなくなる。
長命寺へ続くルートに入ると、カンちゃんがこんなことを言い出した。
「今のクルマに乗ってた人、めちゃ俺らのこと見てたわ!」
まぁハダシだからそうかもねぇと言いながら進んでいると、横に1台の車が追いついてくる。
「一昨日彦根駅で会った大学生ですけれどー」
『おぉぉーー!!』
スタート時に彦根駅で写真を撮ろうとなった時、通りがかった大学生4人組にお願いをしたのだった。これからビワイチやるんですよ、ハダシなんですよ!なんて言って、少し話をしたのだった。その時の写真↓
こんなこともあるんだねぇ、いやー面白いことがあるんだよねぇと長命寺のバス停にて休憩。
ココからは急なアップダウンが続くロードだったが、道は比較的穏やかになってペースは良くなった。そして残りは20kmほどになり、最後のコンビニエイドを訪れると、再び三上さんがいるー。
どうやら三上さんはサンダルでビワイチをやっているらしい!だからこそビワイチハダシの過酷さはわかってくれている1人、最後のラストスパート前に「行くしかない!」とギアが入った。
さぁ残り20km!