いよいよ4日目コース3.8km


ただ自分は5合目で富士宮ルートへ進んだ。富士宮ルートは4ルートの中で最も距離が短い(5合目から山頂まで8.5km)。がしかし、難易度は最も高く、下山率(リタイア率)も高い。


えっ、それは

一番キツイってこということじゃん(*゚∀゚*)


だから選んだわけではない、たまたまである。


富士宮ルートからは登山客が圧倒的に増えたので(それまではずっと1人旅)、とにかく安心だった。雨風はいくらかあったが、とにかく楽しく登り進めることができた。


がしかし、6合目を過ぎたあたりから雲行きが怪しくなってくる。


これってまただよね…









鬼雨&鬼鬼風

( ;∀;)


ライトは必要ないものの、鬼風によって、雨が痛いくらいに強くなってくる。そして寒さもだんだん耐えきれないほどになる。途中で立ち止まっている登山客もいくらか見かけた。


Tシャツ+レインだけではさすがにキツくなり、7合目でTシャツを脱いで、素肌にダウン+ジャージ+レインに着替えた(相変わらず下は短パン+裸足を貫き通す) 




写真はない!


そんな暇がないほど過酷だったからだ。あるのは唯一7合目で着替えている時に「一緒に撮りましょう!」と言ってくれた青年らとの1枚だ。彼らはココでリタイアすると言っていた。



「富士山ナメてましたね…」

そう言うのも十分分かるくらいに、天候は荒れていた。けれども自分は降りるわけにもいかず、先へ進んだ。


8合目の宿では休憩を断られ(裸足だからではない)、9合目の宿で山菜うどん+ココアで身体を温めて、再び頂上を目指した。


9合目からいくらか登ると、分厚かった雲を抜けて青空が見えてきた。あぁようやく山頂なんだと安堵感は高まった。


午前1時15分に出発して11時間6分

ようやく剣ヶ峰に登頂する。





足裏はノーダメージだった。

あれだけずっと水に浸かり続けたのでさすがに…と思ったが、豆もできることなくいつもと変わらなかった。


帰りは元生徒が働く8合目の山小屋へ行き、久々の再会に花を咲かせた。


帰りは時間もないので、ワラーチ履いた。そして5合目からバスに乗って下山。その日中に自宅に着くことができた。


帰ってから改めて分かったことだが、大きな怪我はなかったが、足はやはり腫れぼったい感じになっていた。


5合目からの裸足は、相変わらず声をかけられたが、今回は富士山&悪天候も重なり、その声がいつもと少し違うのも面白かった。


「富士山のヌシがいる!」

「これは何かのボケですか?」

「え、え、え、いや、どういうこと!!!」

「はっ………、意味がわからない…」


今回は片道のみだったが、往復は時間があればできたんじゃないのかという思いも今はある。完全に24時間コースになるし、足裏の限界値は間違いなく越える気がする。


来年どうしようかと今は迷い中である。