昨日、藤田社長のブログ記事を経て、
※「インターネット広告事業本部」が「ネットビジネス総合事業本部」に変化します



自身も元アドマンでもあり、4年間のBtoB業務を経て、BtoCに転換しているので、
蔦無い経験ですが、少しでも本体の仲間に向けて共有出来ればと思います。



前提、インターネット広告事業本部にいる面々は、

「BtoB」「マーケティング」「クリエイティブ」「広告」「制作」「運用コンサルティング」「クライアント満足」というキーワードをベースとして、

クライアントの企業課題→マーケティング課題→宣伝・販促課題を抽出し、

それを広告というソリューションで解決するために「施策」を打ち、「運用」していく
業務がメインだと思いますが、

大前提組織が定義するこの業務における成果の半分は、
クライアントから仕事を頂くために、まずは「提案」をして、「説得」をして、
「受注」するところから始まると思います。

そしてもう半分は、「クライアントの成果をプロデュースすること」。



さて、BtoCのメディアサービス、コンテンツの仕事は、

「BtoC」「マーケティング」(一応)「クリエイティブ」「メディア」「サービス」「コンテンツ」「企画・設計・開発」「運用」「ユーザー満足」というキーワードをベースとして、

ユーザーニーズを把握し(これが難しいのですが…)、満足して頂けるサービスを仮設ベースで創り、ネット業界特有のデータ分析、CS分析を通して本来のユーザーニーズを把握しなおし、施策運用を通して、成長させていくことが仕事の大半となってきます。



弊社にも自分含め、元アドマン、アドガール達がちらほらいるので、
彼らの言動、経験ベースで、活かせるところと、逆に仇となるところを整理します。



①「クライアントの満足」ではなく「ユーザーの満足」に責任を持つ
考えるべきアウトプットは企業の求めているモノではなく、
ユーザーが求めているモノであるべき。

そこらへんの考え方の差が「企画」領域に大きく出てくると思います。

広告企画は、「戦略的」なモノが多く、
こちら側がユーザーに、こう動いて欲しいという「意図ベース」の企画が多く、
ユーザーが本当に求めていないケースが多々ある気がします。
※当然良い企画もあります
※あくまでも一般的な傾向として…

「儲かる」「伝わる」よりも「面白い」か否か



②自分と世間一般の感覚は違う
これは広告業界も同じだと思います。ただし、より如実に実感します。

例えば、CAグループの人間は、

1.27億人いる日本の人口の中で、
①インターネット業界(先端業界)
②わりとリア充ww
③20代、30代でバリバリ仕事している
④比較的高学歴

というパイになるかと思いますが、
これは極めて特殊であり、自分達の感覚は、
世間一般とは大きくかい離していることをそもそも理解しておくと便利です。
※共通項はあるかもしれないが、外れていることの方が多いです

他人の価値観、感覚を理解することは、
思ったよりも、本当に難しい。

プロデューサーとしてのチームマネージメントでも同様の事が言えるかもしれませんね。
※プロデューサー対クリエイター、エンジニアなど…



③ディテールが重要だ
ディテール。

メディア、サービス、コンテンツ、広告において、
当然マクロもミクロも両方重要。

しかし、比重はプロセスによって全くもって変わってくる。

メディア、サービス、コンテンツは
ミクロのディテールが超重要。

広告、特に「ご提案」領域は、
マクロのストーリー×プレゼンテーション力×リレーションシップで受注という成果は
ある一定水準まではあげられると思うし、
そこを重視する人が多い。

メディア、サービス、コンテンツはマクロも重要だが、
実際は、「これで本当にユーザーは満足してくれるのか?」
というミクロな「設計」が重要だったりする…

ユーザーに対して提案する訳でもなんでもなく、
出来あがった実サービスを触ってもらうしかない。

言い方悪いですが、「口のごまかし」が効かないのがこの業界だと思います。
※僕自身口が達者な方だったので、細かいところから逃げてきました

皆さん不得意というよりかは、
そこまで考え抜いて、ディテール設計を詰めたことがある人が
少ないだけかもしれません。

しかし、僕自身もそうでしたが、
アドマン(特にアカウントプランナー)が最初に苦しむ領域かもしれません。

しかも前述した、
ユーザー満足を体現するための、ミクロの設計と来たら、
まあ難しい。



④運用ノウハウはきっと活かせる
クライアントのWeb Site運用、リスティング広告の運用を行って来た人は、

そこでの経験が活かせると思います。

PDCAサイクルは基本同じフレームワークで出来ると思います。
見るべき指標が違うだけ。

ここは自信持って欲しいし、
インターネットを中心とした広告活動を行って来た人達の強みだと思います。



⑤「知らないから任せる」は癌
総合職出身で、作り手(クリエイター、エンジニア)経験が無い人間が
いきなりプロデューサーをやるケースが多いと思うのですが、

技術領域が分からない故、
完全に任せっきりになってしまうことが多い。

「エンジニアさんが出来ないと言っているから出来ないみたいです...」

現場でもよく見る後継ですが、

「本当に?」「何故?」と疑問をそもそも持つことが重要です。

ここは、「問題発見能力」とでも定義すべきかと思いますが、

あらゆる角度から「質問」をし、何故出来ないのか?という
「原因の本質」を追及する癖をつけた方が良いと思います。

優秀なアドマンはこれが出来る人たちが圧倒的に多いので、
そのまま活かして欲しいと思います。

「問題発見能力」×「問題解決能力」を養っていれば、

大抵のことは解決出来るはず。
※正確に言うと、解決して頂けるはず…



⑥とにかくやり込む ※答えは本には無い
環境が変わり、
自分のミッションも変わり、
これから属す新しい領域で成果を出すためには、

その領域を知ることだと思いますが、

おそらく本には答えが無いとと思います。

頭でわかっていても、
感覚でわかっていないとあまり意味がない。

だからこそ、
例えばソーシャルゲーム業界の場合、

徹底的なアプリをいちユーザーとしてやりこみまくるしかないと思います。

アプリ分析で陥る罠は、「なんとなくやって知った気になる」だと思います。

ユーザーもなんとなくやっているから、
なんとなくやることは良いと思うのだけども、

流行っているモノが何故流行っているかを知りたいが、
自分がターゲット「ではない」場合、

何となくやってもわからない…

自身がハマるまでやり込んでみないとわからない。

例えば、「『怪盗ロワイヤル』『ドラコレ』をちょっとやってみたけど、
楽しさがあんましわかんないです…」とか言う人がいたとしたら、
レベル30ぐらいまでやらないと、
実際問題、本当の面白さや何で流行っているかは分からないと思う…

結局はまず大前提、自身が所属する業界とその周辺の、
メディア、サービス、コンテンツを一ユーザーとして
消費しまくることが重要です。
※自分自身も足りていません
※また一度やったからと言って、止めて良い訳でもない
※やり続けないと、業界のトレンドがわからなくなる

ということでやり続けるしかないのです。
自分が面白くないと思っているけど、何故か流行っているモノは特に…
※自分が面白いと思った場合はラッキーだと思う



まだまだ整理しきれていないし、
書き足らないけど、この変で。

我々もよりユーザー満足が体現できるサービス企画・運用を目指して、
改めて精進しようと思います。