こんばんは(*^▽^*)

1月最初の週末ですね!
今日は、七草、どのような一週間だったでしょうか。
今年は、年明け早々、お仕事がどっさり、予定もぎっしり、という方も多いのではないかと思います。

A Treasury for Six Years Olds
の中から、
ドラゴンとユニコーン
The Dragon and the Unicorn


続きをどうぞ・・

クローバークローバークローバークローバークローバー

ふたりは、お城のなかのバンケットホールにやってきました。
そこには、たくさんの人がいて、男の人も、女の人も、みんな座って、食べたり飲んだり笑ったりしていました。
その中に、ひとり、とっても若くて美しい女の子がいました。
笑うと、まるで川の流れがきらきらと音をたてて岩の上を流れてくるようです。

あの子がきっと、あのお姫様にちがいないわ。
ユニコーンがいいました。
となりにいってみよう。きっと、私のこと、見えるにちがいないわ。

でも、せっかくユニコーンがとなりにたっていても、その若くて美しい女の子には、ユニコーンのことが見えませんでした。
女の子は、ただ、笑ったり、となりの男の人としゃべったりするだけです。
ユニコーンは、女の子の肩に、鼻をくっつけてみました。
でも、女の子は、ただ、
あれ、おかしいわね、誰か私の肩をたたいたような気がしたんだけれど。
というばかりでした。
ユニコーンのことは、まったく見えていなかったのです。

ドラゴンは、テーブルの反対側にいました。
でも、やっぱり、だめでした。
とっても背がたかくて、ハンサムな男の人、まるで騎士のような人のとなりで、ドラゴンは、一生懸命おどってみせましたが、気がついてもらえません。
もう、がっかりしてしまったドラゴンは、テーブルの上にむかって、火をふいてしまいました。
でも、その男の人は、
あれ、なんだか、あたたかいなあ。
というばかり。
首のボタンを少し緩めただけでした。

となりにすわっていた女の人は、
そうね、暖炉の火を消しましょうか。
といって、ドアの近くにたっていた召使いに、火を消すようにいいました。
だれも、ドラゴンのことがみえていなかったのでした。


ユニコーンが、反対側から、ドラゴンのところへやってきました。
ねえ、もうここはだめよ。
悲しそうに、ユニコーンはいいました。
みんな、ここにいる人たちは、私たちのこと、みえていないのよ。
信じていないからだわ。


どんより、とっても暗くて重い心をかかえて、ドラゴンとユニコーンは、お城を出たのでした。

ねえ、わたしたち、もうすぐ、消えちゃうんだね、きっと。
ユニコーンは、いいました。
友達や、親戚のみんながきえちゃったように・・


そうだね・・
ドラゴンもため息をつきました。
でもさ、それまで、ぼくたちは、ふたり、こうやって一緒にいるからさ。

そういうと、ドラゴンと、ユニコーンは、暗い森のほうへ、帰っていきました・・



《つづく》



*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆



ええ・・ドラゴンとユニコーン、
消えちゃうのでしょうか・・・°・(ノД`)・°・


昨日は、台湾の同僚が、東京に遊びにやってきました。
なんでも、東京と大阪、ふたつコンサートを見にいくんだとか。
いただいたお土産は、台湾のスターバックスのタンブラーです。
今年は辰年だ、ということで、タンブラーも、真っ赤な竜のデザインがなされていました。

事務所にも立ち寄り、いろいろと見学していったのですが、
中でも一番興味を持ったものは、
UNICEFから送られてきていた定期刊行物でした。
キャノンの一眼レフで、各ページ、丁寧に写真をとっていました。
きいてみると、台湾は、国連に加盟することができないから、
資料はまったくなく、とっても珍しく貴重なのだとか。

いつの日か、本当に平和で自由な世界になって、
どんな資料でも見られて、どんなところにでも行けるようになるといいね、
と二人で話しました。 星



新年、あけましておめでとうございます!!

今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

東京では、お天気も穏やかな、お正月を迎えることができました。
今年もひとつひとつ、よい年となっていきますように。


今年は、辰年、ということで、
こんなお話を、用意してみました。


A Treasury for Six Year Olds の中から、
ドラゴンとユニコーン
The Dragon and the Unicorn

です。


クローバークローバークローバークローバークローバー

とっても高い山の上に、
雲よりも高い山の上に、
地球で最後のドラゴンが住んでいました。

むかしむかし、ドラゴンには、たくさんの友達や親戚がいました。
でも、時がたつにつれて、友達や親戚は、どんどん、いなくなってしまいました。
いまでは、ドラゴンは、ひとりぼっちです。

ドラゴンは、ひとりぼっちでいるのがさびしくなってしまったので、
山をおりて、だれか友達を探しにいこう、とおもいました。
大きな魔法のつばさをひろげて、雲のなかを、きりのなかを、どんどん、どんどん、
おりていきました。

どんどん、どんどん、おりていきました。

すると、
深い、深い、森までやってきました。

ドラゴンは、つばさをたたんで、森のなかをあるきはじめました。
森のなかは、とっても静かで、高い木ばかりがならんでいます。
すると、あれ、なにかがさがさ、音がしました。
とつぜん、ドラゴンの目の前に、あらわれたのは、
きらきら輝く白い生き物、でした。

その、とっても優しそうな生き物は、ドラゴンのほうに近寄ってきました。
頭には、長い角があります。

こんにちは!
ドラゴンは、いいました。
きみ、だあれ?

わたしは、ユニコーンよ。
その生き物は、いいました。
きっと、あなたは、ドラゴン、ね!
ずっとずっと昔、わたしね、おじいさんからきいたことがあるの。
ドラゴンのお話を。

ドラゴンは、悲しくなってしまいました。

もう、ドラゴンの友達とか、親戚は、いなくなっちゃったんだ。
ぼくがね、たった一匹、のこったドラゴンなんだ。

わたしもそうよ。
ユニコーンがいいました。
おじいちゃんがいってたわ。人間はね、もう、わたしたちのような生き物がいる、っていうことを、
信じなくなっちゃったんだって。
それでね、みんなが信じなくなっちゃったから、
わたしたちのこと、誰もみえなくなっちゃったんだって。
みんなの目の前にいったって、人間には、わたしのこと、見えていないのよ。
それでね、人間が私たちのこと、見えなくなっちゃったから、
わたしたち、もうどんどん、消えていくしかないんだって。

それがもし本当ならさ。
ドラゴンがいいました。
きみとぼくも、もうすぐ、消えてなくなっちゃう、っていうわけ?

そう・・
ユニコーンはいいました。
誰かわたしたちのこと、信じてくれていて、
私たちのことが見える人間がいないかぎり、ね・・


じゃ、急がなきゃ!
ドラゴンはいいました。
もう待ってなんかいられないよ。
信じてくれている誰か、を探しにいこう!

そこで、ドラゴンとユニコーンは、
ふたりで一緒に森をでて、どんどん、どんどん、長くてくねくねした道を、進んでいきました。

どんどん、どんどん、ずいぶん長く歩きました。
しばらくすると、大きくてとっても人がたくさんいる、街にやってきました。
もう、あっちもこっちも、人間ばっかりです。
でも、誰一人、ドラゴンやユニコーンに気がつく人はいませんでした。
ドラゴンやユニコーンにぶつかっても、人間は、ちぇっ、というだけで、
またすぐに歩いていってしまいました。

ねえ、きっとこの人たちには、僕たちのこと、見えてないんだね。
ドラゴンは、いいました。

そうね。
ユニコーンもいいました。
でも、あきらめちゃだめ。がんばって探さなきゃ。

*☆*:;;;:*☆*:;;;:

街をすこし外れたところに、とっても高い塔と、おおきな木の門がある、お城がみえてきました。
お城の一番てっぺんには、いろいろなきれいな色の旗が、風にのって、ひらひらとはためいていました。

このお城に住んでいるお姫様たちのこと、おじいちゃんからきいたことあるわ。
ユニコーンがいいました。
とっても、はりきっています。
お姫様たちね、森にユニコーンを探しにきたことがあるんですって。

ほんとうに!!
ドラゴンもいいました。

ぼくもそのお話、きいたこと、あるよ!
お城の中には、ドラゴンをとじこめていたんだって。
それでね、勇敢な王子様たちがやってきて、ドラゴンを救うために戦ったんだって。
すっごい、わくわくする話だよね。

じゃあ、わたしたちのこと、信じている人が、あのお城のなかにいるかもしれないわ!

ユニコーンがいいました。
いってみましょう!


お城の中には、とっても大きな広間があって、
もっとたくさんの旗がありました。
たくさんの旗のなかには、ドラゴンやユニコーンの絵が描かれてある物も、ありました!

ここには、きっと、きっと、誰かぼくたちのこと、見える人がいるに違いない!
ドラゴンは、うれしくなってきました。


《つづく》



果たして、ドラゴンとユニコーンを見ることができる人は、いるのでしょうか。


見えない物を信じる勇気、見えない物を信じる力。
このお話は、いつの時代から語り継がれてきたのでしょう。

この絵本のシリーズは、1才からはじまって、6才で終わります。
きっと、パパやママが、ぼくやわたしに絵本を読んできかせてあげるのも、
この年齢で終わるのでしょう。
自分で本を読むようになっても、読んでもらったお話のこと、
信じていたいろいろな物語のこと、
忘れないでいたいですよね。ペンギン足あと











こんにちは(*^▽^*)

東京は、今日は晴れ、とってもいいお天気。
もうすぐ太陽が沈みますが、
とってもぽかぽか、あたたかい一日でした。

それでは・・

Emma Helbrough さん編、Anna Luraschi さん
くるみ割り人形
The Nutcracker


最終編を、どうぞ・・


雪の結晶雪の結晶雪雪の結晶雪の結晶

第5章:お菓子の国

クララたちは、次の場所にやってきました。
もう、びっくりです!
木なんて、マシュマロが咲いていて、
ロリーポップのお花が、丘一面に咲いているのですもの。

クララがむこうの方をみると、なんと、山にはとけたチョコレートがかかっていて、
川はミルクシェイク、
こっちのほうに、流れているではありませんか。

わたしたち、どこにいるの?
クララは、もうびっくりして、ききました。

お菓子の国だよ!
王子様は、そういいました。

すると・・
目の前に、とってもおおきなお菓子のお城がみえてきました・・


王子様は、クララを、そりからおろすと、お城の階段に一緒にたちました。
トランペットのファンファーレがなって、
上のほうのドアがおおきくひらいて、
妖精があらわれました。
上からしたまで、ピンクの洋服をきた妖精です。

クララ、このひとはね、
お砂糖のプラムの妖精なんだ。
王子様がいいました。
このお菓子の国をまとめているんだよ。

お砂糖のプラムの妖精は、いいました。
あなた、甘いものがだいすきな歯をもっているといいなあ。

そういうと、お砂糖のプラムの妖精は、にっこりわらいました。

ふたりは、とてもおおきな広間にとおされました。
そこには、テーブルがあって、チョコレートケーキ、クッキー、くねくねキャンディーなんか、
たっくさんありました。

すわるとき、気をつけてね。
王子様はいいました。
そのいす、ラズベリームースでできているから。

クララは、もうたらふくたべて、
おなかがはれつしそうです。

楽しいお菓子の時間がおわると、
こんどは、世界中の踊り子たちが、
クララのために、踊りをおどってくれました。

まず、チョコレートの踊り。
これは、スペインの踊りで、
くるくる、くるくる、ふたりの踊り子たちは、おどりました。

次は、とってもエキゾチックなおどり、
コーヒーの踊りです。
とっても美しいアラビアの王女様が、
やわらかく、ゆったりと、おどってくれました。


そして、お茶のおどり。
これは、はるばる中国からやってきて踊り子たちの、おどりです。


それから、たくさん、たくさん、踊りはつづきました。
どれも、なにかおいしそうなお菓子や飲み物を、紹介するおどりでした。


でも、最後の踊りは、とっても特別でした。
バレリーナのみんなが、みんなお花のドレスをきて、でてきて、
クララに、スローワルツをおどってくれました。

腕がひらひらっと、まるで花びらのように舞い、
真ん中にぎゅっとはいったり、外にでたりして、おどりました。

さあ、もう帰る時間だよ。
王子様は、悲しそうにいいました。
そして、ため息をつくと、クララをそりにのせ、お砂糖のプラムの妖精に、
さようなら、と手をふりました。

ありがとう、とってもすてきな夜を、本当に
りがとう!
くるみ割り人形の王子さま

クララは、いいました。
そして、おおきな、おおきなあくびをしました。

クララはとっても眠かったので、
王子様の肩のうえで、眠ってしまいました。。


クララが起きると、
あれ、そこは、クリスマスツリーの下でした。
王子様もいません。

くるみ割り人形が、そこにあっただけです。

なんだ、夢だったのかあ。
クララは、がっかりしました。
でも、とっても不思議で、本当みたいな夢だったあ。

そのとき、クララは、
くるみ割り人形といっしょに、ゴッドファーザーのおじいちゃんがくれたカードをみつけました。

このお人形が、クララを守ってくれますように。。

ねえ、おじいちゃん。
おじいちゃんは、くるみ割り人形が本当は王子様で、わたしを助けてくれる、って知っていたの?


クララは、おもいました。

そうよ、本当は
ただの夢なんかじゃ、なかったのかも。


《おしまい》


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆



今日は大晦日。

皆様、一年間、本当にありがとうございました。

よいお年を、お迎えください。