こんな絵本もあります。さすが、アメリカ!
Judith St. George さん作、David Small さん絵、なに、大統領になりたいんだって? So You Want to Be President?  です。





大統領になるって、いいこととわるいことと両方あるんだ。
まあ、いいことといえば、ホワイトハウスという大きな家に住むことができることかな・・

あと、自分のプールやボーリング場、映画館なんかがあることも、いいことかな。
大統領は、ゴミ出しなんか絶対にしなくていい。
おいしくない野菜なんか食べなくていいんだ。
ジョージ・ブッシュは、子供のころ、ブロッコリーをたべなきゃいけなかった。
大人になって、大統領になったら、ブロッコリーともおさらばさ!

悪いことといえば、いつもきちんとした格好をしていなければならないこと。
ウィリアム・マッキンレーは毎日、フロックコートをきて、ベストをつけ、ストライプのスラックスをはき、
白いパリっとしたシャツをきて、黒のサテンのネクタイをしめ、手袋をして、帽子をかぶり、
ボタンホールには、赤いカーネーションをつけなければならなかったんだ。
一人ではどこにもいっちゃいけないしね。
大統領には宿題がいっぱいあるんだ。

みんなは、よく、大統領のことをおこったりする。
ウィリアム・ハワード・タフトなんか、キャベツをなげつけられたことがあるんだよ。
でも、そのときウィリアムはいったんだ。
ぼくの敵は、どうやら頭をなくしちゃったみたいだ、ほら、キャベツになっちゃった・・ってね。

たくさんの人たちが、大統領になりたがる。
大統領になるには、ジェームス、っていう名前が一番いいね。
6人もいるんだよ。(カーター大統領は、ジミーってよばれるのが好きだった)
ジョン、はね、4人。
ウィリアム、もね、4人。(クリントン大統領はビルってよばれるのが好きだった)
ジョージは2人。アンドリューも2人。フランクリンも2人。
みんな、大統領になった名前だよ。

ログキャビンで生まれなかったんだって?
それは残念だったね。
みんな、ログキャビン出身の大統領が大好きなのに・・
8人もいるんだ。
ウィリアム・ハリソンは、バージニアのおおきな家でうまれたくせに、
選挙のときには、ログキャビンとサイダーハウス、なんていうスローガンをかかげちゃったんだ。

大統領になりたいのなら、君の背格好はあまり関係ないんだよ。
大統領はいろんな格好の人たちがいるからね。
アブラハム・リンカーンがいままで一番背が高かったかな。6フィート4インチ、まあ、帽子がさらに背を高くみせていたけどね。
ジェームス・マディソンは一番ちいさな大統領で、5フィート4インチ、体重はたったの100ポンドだった。
ウィリアム・ホワード・タフトは一番太っていて、300ポンド以上だったよ。
あんまり大きかったので、ホワイトハイスの浴室のバスタブを特別につくらなければならなかった。

まあ、タフトの場合、大統領はなんでも好きなものを食べることができたからね。
これがよくなかったね。
アンドリュー・ジョンソンなんかは、一度、スッポンスープとカキと魚と七面鳥と、羊肉と、鶏肉と、マッシュルームと豆と、おかゆと、カモと、プリンとゼリーとあとたくさんのワインを、お客さんにふるまった、っていうからね。
いっぺんに、一回の夕食に、だよ!

憲法には、大統領になるためには、35歳にならないと大統領になれないってかいてあるけど、
実際には、もっと年をとってからだなあ。
セオドア・ルーズベルトは、42歳で一番若い大統領だった。
こどもたちと枕投げをしたり、ホワイトハウスの庭で、一緒にフットボールをしていたよ。
大統領は、6歳のこどもみたいだ、ってよく友達がいっていたらしい。
ロナルド・レーガンが一番年をとっていたかなあ。
一番最初に大統領に立候補したとき、69歳だった。
そのとき、彼は、ぼくはいま、39歳の誕生日の30周年記念をやっているんだ、なんて冗談をいったんだ。

大統領にも冗談がうまいひとと、上手くない人がいた。
大統領の性格も、まちまちなんだ。
ウィリアム・マッキンレーなんかは、暴騰からおわれている人を助けようとした。
ベンジャミン・ハリソンは、とても冷たいひとで、上院議員のひとりなんかは、
ハリソンとしゃべるのは、馬をつなぐ杭としゃべっているようなもんだ、なんていってたよ。
カルビン・クーリッジは、とても恥ずかしがりやで静か。あるレセプションなんかでは、カルビンに二言以上しゃべらせることができるかどうか、かけをしよう、なんていうこともあった。
無理だったみたいだけどね。
アンドリュー・ジャクソンはまったく逆だったね。
彼の対抗者が争いとか、戦いとか、打ち合いとかのリストをつくったんだけど、14件も事件があったんだ!

自分がどうみえるかなんて、あんまり気にしなくてもいいかもね。
アブラハム・リンカーンはやぼったくみえたけど、アメリカの大統領の中では一番いい大統領の一人だったんだ。
市民戦争に勝って、アメリカを再統一したんだ。
リンカーンのことを、ふたつの顔をもつ男、なんていうひともいた。
もし、私にふたつの顔があるんだったら、こっちの顔をつけているでしょうか。
(もっといいほうの顔をつけているはずではないですか)
リンカーンはよくこんなふうに答えていた。

ワーレン・ハーディングはハンサムな男だった。
でも、一番だめな大統領の中のひとりだった。
自分の友達に、政府の仕事をまわしたんだ。
自分はこの仕事にむいていないし、ここにいるべきではなかった。
ワーレンは、自分でそのことをみとめたんだ。

君にはたくさん兄弟がいるかい?
大統領にはみんなたくさん兄弟がいるんだよ。
ベンジャミン・ハリソンなんかは11人も!
まあ、600エーカーもある農場で生まれ育ったからよかったよね。
ジェームス・ポルクや、ジェームス・ブッチャナンは、9人。
ジョージ・ワシントンやトーマス・ジェファーソン、ジェームス・マディソン、ジョン・ケネディは8人。
アンドリュー・ジャクソンとハーバート・フーバーは孤児だった。

家系の中に大統領がいるのは、いいことだよ。
ジョン・クインシー・アダムスは、ジョン・アダムスの息子。
テオドア・ルーズベルトとフランクリン・ルーズベルトははとこ。
ベンジャミン・ハリソンはウィリアム・ハリソンの孫。
ジェームス・マディソンとザカリー・テイラーはいとこ。

お金を使う大統領もいれば、けちな大統領もいた。
ジェームス・モンローは、ホワイトハウスの装飾を、フランス製の陶器や銀製食器、蜀台やシャンデリア、柱時計、かがみ、花瓶、絨毯、家具なんかでそろえた。
ウィリアム・ハリソンは、節約家だった。
いつだって、自分でマーケットへ毎朝買い物にいっていた。

君は、ペットを飼っているかい?
ホワイトハウスには、いろんなペットがすんでいたんだ。
ハーバート・フーバーは、ピニー、スノーフレーク、タットっていう3匹の犬。
きっと、タットは民主党だよ。だって、共和党の飼い主のご主人とは、まったく馬があわなかったから!
フランクリン・ルーズベルトはファラっていう犬。飼い主と同じくらい有名になっちゃったんだ。

ジョージ・ブッシュの犬は、ホワイトハウスの犬の冒険物語、なんていう本をかいた。
・・と、ジョージ・ブッシュの奥さんはおっしゃっている。
ユリシース・グラントは、馬を。
ベンジャミン・ハリソンはやぎを。
クーリッジはあらいぐまを。
ジミー・カーターとビル・クリントンは猫が好きだった。

セオドア・ルーズベルトの子供たちは、ペットをかっていた、なんてものじゃあなかった。
あれはもう、動物園だね。
イヌ、ネコ、ブタ、へび、ねずみ、アナグマ、アライグマ、オウム、そしてアルゴンキンっていう子馬。
クエンティンは、病気のお兄ちゃんを元気付けようと、アルゴンキンを、ホワイトハウスのエレベーターをつかって、上の階まであげたことがあるくらいなんだ・・・

《つづく》








・・・いろんな人がいたんですね(^_^;)
イラストはとてもコミカルにまとめてあります。
この本はけっこう難しいのですけど、図書館おすすめ本、補強がされているほど、ぼろぼろなんです・・