このごろ、とてもはまっているのが、この I Can Read (ぼく、よめるもん)シリーズの、
かえるとひきがえるのお話集。
人生ななめ目線のひきがえると、まっすぐなかえるのかけあいが、子供向けながらもおもしろいな、なんて・・
シリーズをそろえてしまおうかな、と検討中です。
Arnold Lobel さん作/絵、かえるとひきがえるの一年間、から、すぐそばの角(かど)、Frog and Toad All Year- The Corner です。



かえるとひきがえるは、雨やどり。
かえるのおうちへにげこんだ。
あーあ、ずぶぬれだよ・・
ひきがえるはいった。
今日一日がだいなしだ・・
紅茶とケーキでもいかが?
かえるはいった。
雨はやむよ。ストーブの近くにおいでよ。洋服だってすぐにかわくよ。

雨がやむのをまっている間に、ぼくがお話をしてあげるからさ。
かえるがいった。
そりゃ、いいや。
ひきがえるはいった。

ぼくがちいさかったころ。
おたまじゃくしよりちょっとだけおおきかったころ。
おとうさんがぼくにいったんだ。
むすこよ。今日は寒くて薄暗い日だけど、
春はすぐそこの角まできているんだよ。
(spring is just around the corner)

ぼくは、春がきてほしかった。
だから、その、すぐそこの角、ってどこの角なんだか、さがしにいったんだ。
森をぬけ、どんどん道をあるいていくと、角があった。
春がそこにきているかどうか、その角をまがってたしかめてみようとおもった。

それで?春はきていたの?
ひきがえるはきいた。
いいや。
かえるはこたえた。
そこには、ただ、松の木と、3つの小石と、かれた草があっただけだった・・

ぼくは、草の上をもっと歩いていってみた。
すると、また、角にきた。
だから、また、その角をまがってみることにしたんだ。
春がきているかもしれないからね。

それで?春はみつかったの?
ひきがえるがきいた。
いいや。
かえるはこたえた。
木のカブに、みみずが眠っていただけだった・・

川にそって歩いていくと、また、角があった。
だから、また、その角をまがってみることにしたんだ。
春がきているかな、とおもってさ。

それで?春はきていたの?
ひきがえるがきいた。
いいや。
かえるはこたえた。
ぬれた泥があったのと、トカゲが自分のしっぽとおいかけっこをしていただけだった・・

じゃあ、疲れたでしょう。
ひきがえるがきいた。
そう、ぼくはつかれちゃったんだ。
かえるはこたえた。
そして、雨がふってきたんだ・・

ぼくは家にかえることにした。
そして、家についたとき・・
かえるはいった。
ぼくは、また、角をみつけちゃったんだ・・
今度は、自分のうちの、角・・

それで?角をまがってみたの?
ひきがえるがいった。
もちろん、まがってみたよ。
かえるがこたえた。
それで?何をみつけたの?
ひきがえるがきいた。

太陽が出てきたのをみた。
鳥が木にとまって、歌をうたっているのもみた。
おとうさんとおかあさんが、庭仕事をしているのもみた。
その庭には、たくさん花が咲いていた・・

じゃあ、春、みつけたんだね!
ひきがえるはよろこんでいった。
うん!ぼく、とってもうれしかったんだ。
かえるがこたえた。
ぼく、春がすぐそこまできている角、をみつけたんだよ。

わぁ、ちょっとみて、かえるくん!
君のいうとおりだ。ほら、雨がやんでいるよ・・
ひきがえるはいった。

それで、かえるとひきがえるは、急いで外に出てみた。
かえるの家の角、にいってみたんだ。
その角には、今年もまた、春がきているはずだからね・・








かえるとひきがえるシリーズ・・
まだまだ続きます。おたのしみに音譜