3月と4月の2か月間、岐阜新聞 コラム「素描」の執筆をさせて頂いております。
毎週日曜日担当で、本日4/19のテーマは「災害から命を守るため教訓を伝える」です。
来週4/26は最終回となります。岐阜新聞紙面をご覧ください。
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東日本大震災から15年が過ぎた。私は発災直後から被災地支援活動を続けてきた。
支援物資を届けるだけでなく、現地で見聞きした現実を写真に記録し、
学校や企業などで講演を重ねている。
被災地で出会った人々の言葉や経験を伝えることも支援の一つだと考えているからだ。
根底にあるのは、「災害から命を守るため教訓を伝える」という思いである。
私が強く胸に刻んできたのは、岩手県釜石市で語り継がれる「釜石の奇跡(出来事)」と、
宮城県石巻市の大川小学校で起きた悲劇という、対照的な二つの現実だ。
釜石では、日頃から防災教育を受けていた子どもたちが、地震直後に自ら判断し、
想定にとらわれず高台へ避難したことで多くの命が救われた。

一方、大川小学校では避難の判断が遅れ、多くの児童と教職員が津波の犠牲となった。
同じ災害であっても、瞬時の判断が生死を分けた。

講演では写真を示しながら、被災地で起きた出来事を伝えている。
「想定にとらわれない」「自ら判断し、率先して避難する」ことの大切さを訴え、
防災を自分事として考えるきっかけになればと願っている。
また、復興の象徴「はるかのひまわり」を各地で咲かせ、命の尊さを伝える活動も続けてきた。

さらに光るエコ消しゴム作りや、岐阜特産の富有柿を東北へ届ける取り組みなど、
子どもたちに寄り添う活動も続けている。そこにも「命を守る」という思いがある。


災害は、いつ、どこで起きるか分からない。だからこそ、被災地で得た教訓を語り継ぐことが、
次の災害から命を守ることにつながると信じている。
これからも、その思いを胸に伝え続けていきたい。
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