「メソッド×場」を空手道から学ぶ | 健康業界のビジネスモデルづくりのヒント(SPORTZ_脇本)

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このブログは、健康ビジネス成功のポイントを「メソッド×場」として、異業種含めて自分が体験したものを書いています。一つのヒントとして活用してください。

今日は、ブログ3回目。


前回は、海外の健康サービスの成功事例に共通する点として、


・メソッドがある

・場がある


ということをお話ししました。



今回は、このブログのテーマの一つである、

健康業界以外の「異業種から学ぶ」という点で

上記の2つの成功共通要因を考えてみます。



●学ぶ対象:空手道


日本には、空手道、茶道など、「道」のつく日本古来の文化があり、

世界に広がっています。


こうした「道」には、メソッドと場があります。


もちろん空手にも、メソッドと場があります。


・「メソッド」

ー極真会館

ー芦原会館

ー正道会館

ー和道流

(などなど、さまざまな流派あり)


・「場」

ー道場という練習の場

ー道場を離れて、食事に行く場

ー定期昇級試験という場

ートーナメント試合という場

ー館長(総帥)と出会える場

(などなど)




●メソッド×場の運営ノウハウ



幸運にも、私は大学時代4年間(約20年前)、芦原会館という空手道場へ

通い、その運営ノウハウを近くで見ていました。


当時の特徴とふりかえってみると・・

・「メソッド」


ー当時は一番体系化されていた(一人でも練習できる)

ーさまざまなメディア(ビデオ、本)でメソッドが提供されていた

ーお互い痛めあって強くなるのでなく、お互い痛め合わなくて上達するという

 今までの常識を覆していた

ー定期昇級試験が半年に一度あり、その間の努力がわずかな級の上昇で評価された

ー伝統的な練習方法でありがちな非合理的な練習の多くを排除していた

ー実践的な守りの「型」の練習をすることが多かった

ー攻めのパターンが少なかった(護身術的な要素があったため)



・「場」

ー新しく道場を開けるのは、強く、人格的にも謙虚な人であった

ーとにかくリーダー(館長)がほめ上手だった

ーなんとも言えない和やかな雰囲気づくりをリーダーがしてくれた

ー初めての見学者は他の流派の道着を着ていても良いという懐の深さがあった

ートーナメントがなく、知名度は低かった




●空手道のミッション


当時、私が習った「芦原会館」がどのようなミッションで事業を

行っていたかまでは、当然のことながら意識はしていませんでした。


ただ、当時「芦原会館」の館長である「故 芦原英幸氏」に

全員の前でとても褒められたことが思い出されます。


それは、


大学4年の昇給試験時の自己紹介で、

「芦原会館を続けていたから、就職ができた」

と私が言った時のことでした。


つまり、芦原空手は人生を生き抜く手段を学ぶということ。



芦原会館の「メソッド」と「場」は、



・人生にを生き抜く技を学ぶ



ためにあり、



・空手が強くなる



ために存在していなかったということです。




●健康サービスで「メソッド」と「場」を作る際に大切なこと


健康サービスで日本人に合う「メソッド」と「場」を模索する際、

日本古来の「道」のつく文化がどのように運営しているか

を学ぶことは参考になるはずです。


ただ、「メソッド」と「場」に気をとられ、

ミッション=存在価値を忘れがちになりそうです。


たとえば、ダイエットビジネスの場合、


メソッドと場は、


・「体重を落とすため」


にあるのでなく、


・「体重を落とす過程で、人生に必要なことを学べる」


という切り替えをしていくことだと思います。





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