健康業界のビジネスモデルづくりのヒント(SPORTZ_脇本)

健康業界のビジネスモデルづくりのヒント(SPORTZ_脇本)

このブログは、健康ビジネス成功のポイントを「メソッド×場」として、異業種含めて自分が体験したものを書いています。一つのヒントとして活用してください。

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今回は、ブログ8回目。


このブログでは、健康ビジネス成功のポイントを

「メソッド」×「場」

とし、様々な事例からの学びを書いています。


今回は、健康とは異なる「子育て」をテーマに、

シリーズ400万部を超える子育て法となっている

「子育てハッピーアドバイス」を取り上げます。


※実は、私はこのシリーズを10冊近くもっていて
 よく参考にしているファンです。



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概要
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■著者

・明橋 大二(あけはしだいじ)
心療内科医・スクールカウンセラー
http://www.akehashi.com/profile/


■実績

・書籍「子育てハッピーアドバイス」は、
 2005年初版以来累計400万部を超えている。
http://www.happyadvice.jp/


年間に生まれる子供の数が約100万人ですよね。
ですから、2005年~2013年に親になった数は800万人。


そのうち400万人が読んだ計算もでき、二人に一人は
この本を読んでいることになります。(かなりざっくりとした計算ですが)


感想を読むと、多くの方がこのメソッドで救われている、
そんな印象をもつ本です。


■出版社

・1万年堂出版
http://www.10000nen.com/
企業スローガンは、「千年も万年も読みつがれる!そんな願いをこめて」



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「子育てハッピーアドバイス」のメソッド

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書店にいけば、子育てのコーナーには
さまざまな子育て本(子育て法)があります。

多くの情報が氾濫し、子育てに不安を持ちやすい時代です。
(情報が氾濫ということでは、健康業界も同じです)


その中で「子育てハッピーアドバイス」

は、あまり多くのことを語りません。


子育てで重要なのは、、、



「自己肯定感(自分は大切な人間だという気持ち)」



であり、これをいかに高めるか?
ということが、様々な切り口(子供の年代、読者の立場など)で書かれています。


「しつけや勉強」の前に大切な
この「自己肯定感」を高める方法は、


・子供に感謝する
・子供を的確にほめる
・子供を的確にしかる
・子供のよい点、悪い点含めて、存在すべてを認める
・子供の甘えを大切にする

といったことが、書かれています。



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メソッドを支える商品とサービス

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■モノ

・書籍:

ー解説自体の文字数が少なく、「マンガ」とともに「ぱっ」と読める
ーよい例・悪い例という「例」で解説してわかりやすい
ーQ&Aを大切にしていて、より具体的なところまでわかる
ー読者からの声を大切にしている
ー「マンガ」自体がかわいく、みているだけで心やすらぐ
ー子育ての本質を書いているので、8年前の第1冊目を読んでも時代遅れの感じが
 全くしない


・CD「クラシックCD」
http://www.happyadvice.jp/archives/6089

・日めくりカレンダー
http://www.happyadvice.jp/archives/140


■リアルサービス

・講演会(全国で実施)
http://www.akehashi.com/schedule/
9月には米国シアトルでも講演を行い、世界からも注目されはじめた。



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学び(1):メソッドはシンプルに

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既存の多くの書籍(子育て法)と「子育てハッピーアドバイス」を比較してみると


A)たった一つのこと(自己肯定感)しかいっていない。

B)その一つのことをいかに実行するか?その点にフォーカスしている。

C)イラストがかわいくて、読んでいるだけでも子育てに幸せを感じる


そうした点が決定的に違います。


※単にC)をマネした子育て法の書籍が、その後たくさんでています。
 しかし、A,Bが違うため、それほど支持されてはいないようです。



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学び(2):初期ターゲットを明確にしたメソッドづくり

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同書籍の場合、


・忙しくて、あまり本を読む時間がない

・できるだけエッセンスだけ知りたい


「お母さん」を対象にしています。

(実際には、パパも購入していると思います)


最終的には、多くの人に利用したもらい、
今までの意識を変え、文化をつくることを狙いとする
のがメソッドですが、最初はターゲットをよく設定しておくことが大事です。



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学び(3):ターゲットを「認める」メソッドづくり

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子育て中の親は、不安なことがいっぱいですよね。

「子育て、がんばってるね」と認める言葉がたくさんあり、


・自分の子供が、もっと大好きになる
・読み終わったあと、子どもを抱きしめたくなる


そんな本を目指しているとのことです。


なにより親自身がこれでいいんだ!

そんな気持ちになることを大切にしています。
(親の自己肯定感が高まる)



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学び(4):自己肯定感というキーワード

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書籍内に紹介されていたデータによると、

「自分はダメな人間だと思いますか?」という質問に答えた中学生は、


・日本56%
・中国11%
・アメリカ14%


とのことです。


日本の子供の自己肯定感のなさが目立っています。


当然親も自己肯定感が低く、それがうつやメンタルヘルス病の原因の
一つになっていることも理解できます。

健康ビジネス含め、日本でのビジネスの大切なキーワードですね。



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これは、私の自宅にある「子育てハッピーアドバイス」シリーズ。
これにプラスしてCDと日めくりカレンダーがあります。


社会にでると、プロセスでなく結果が求められる。

そのための自己肯定感をどう高めるか、おそらく

今後「中高生編」で語られると思います。期待です。


健康業界のビジネスモデルづくりのヒント(SPORTZ_脇本)

今回は、ブログ7回目。


このブログでは、健康ビジネス成功のポイントを

「メソッド」×「場」

とし、様々な業界から学んだ発見を紹介しています。


今回は、「タニタ」を取り上げます。


※参考
・同社社長の講演
・タニタ食堂、書籍などの体験
・タニタの500キロカロリー満腹食で実際に痩せた人の声(ネット)
・タニタ社サイト、ネット上でのタニタ社についての取材記事


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全体概要
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■会社概要「株式会社タニタ」
家庭用・業務用計量器(体組成計、クッキングスケール、活動量計、歩数計など)
の製造・販売
http://www.tanita.co.jp/



■業績
・売上87億円(2012年3月期)
※帝国データバンク調べ

現在は、体重体組成計などの機器販売が中心だが、
今後はレストラン事業を第2の柱として、売上300億円を目指すという。



■代表取締役社長

・谷田千里氏(1972年生まれ。2008年から現職。2012年にはタニタ食堂の取り組みが

日本マーケティング大賞をとるなど、業績回復の先導者となっている)

※高校卒業後、調理師学校に通う。栄養士の資格をとるために、佐賀短期大学に入学。

その後佐賀大学工学部に編入している。


※谷田千里氏は、2008年に社長就任時に、ダイエットに多くの人がお金と時間をムダにしているとし、

この問題の「ケリ」とつけると決め、自らの考えを実行している。



■同社が問題としてとらえた点(同社の夢)

・タニタは新しい健康習慣を提案します。
・「健康をはかる」から「健康をつくる」へ。


という、企業理念にみられるよう、


タニタは、

「単に機器を売るのでなく、新しい習慣をつくることではないか?」

と、問題を捉えなおし、同社の夢としているように見えます。



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同社が提案した健康づくりのメソッド

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タニタ食堂のレシピにみられる


・500キロカロリーで満腹感のある食事で痩せる方法(500キロカロリー満腹定食)

が、同社の代表的メソッドです。


具体的には、1食500キロカロリー程度の、おいしく噛みごたえを残した野菜を多め(150~250グラム)、

塩分3グラムというルールを守ったレシピの食事を作り、食べ、痩せる方法。


さらに、具体的には、


・加工品を使わない
・食欲をそそる色合い
・季節感
・和洋中エスニックなどのバリエーション
・おいしさの中心であるお米にこだわる
・重量感のある食器・おはし、食べる空間づくり、落ち着く木目のダイニング環境、
 リラックスしながら食べることができる音楽環境を用意する
・食べる時間も20分以上を勧める


といった工夫がある。


これは、食事の


「満腹感」を


「満足感」


と位置づけているとも読みとれます。


また、書籍第3弾では、食後の血糖値をあげないために食べる順番を提示したり、

レシピがより簡単に作れるよう代替レシピの提案をするなど、メソッドを常に進化させている。



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メソッドの最終価値

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最終価値とは、メソッドを実行しながら、どんな健康以外の楽しみや
喜びがあるか?という視点です。


つまり、いかに健康を目的でなく手段として提案できているか?
ということでもあります。


現時点では、同社のダイエット法は、レシピ提案が中心のため
その利用者は、家庭内で食事を作る場面の多い「妻」が中心のようです。


「妻」が自身や「夫」のダイエットのために作っているということです。


そうなると、最終価値は、ダイエットを通じて「家族の絆が深まる」
と見ることもできます。


実際、同メソッドの利用者のコメントからも
この最終価値に感動している人がいました。


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メソッドを支える商品とサービス

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■PLAN(計画)

・レシピ本:2010年1月発売
タニタの社員食堂、丸の内タニタ食堂で計3冊(1冊1143円)
※書籍は、シリーズ520万部数を販売(2013年4月時点)


・モバイルレシピ:2011年4月
http://www.tanitashokudo.com/
月額210円で、800レシピ以上あり。


■DO(実行)

・レストラン事業(丸の内タニタ食堂):2012年1月より
http://www.tanita.co.jp/company/shokudo/index.php

運営は、カジュアルダイニングを展開する「株式会社きちり」が行っている。
ヒーリング音楽は株式会社デラ、香りは「エア・アロマ・ジャパン」が提供している。


丸の内タニタ食堂では、カウンセリングルームがあり、一人5分無料でカウンセリング

が受けることができます。


カウンセリングを実際に受けてみましたが、

500キロカロリーの意味合いを提示、さらに最新メソッドである食べる順番、

食べる時間についてアドバイスがありました。


外から丸見えのカウンセリングルーム

であるにも関わらず、前に並んでいた数名の主婦の4名は方は、

活動量計他の商品をその場で購入していました。


・弁当(ローソン、ナチュラルローソン):2012年9月より全国販売
http://www.lawson.co.jp/company/news/066659/


・食材キット
(三越伊勢丹通販カタログ):2012年12月
http://t.im-ds.co.jp/index.html
(スマートキッチン):2013年3月開始
http://info.smartkitchen.co.jp/corp/index.html


・フードスケール、タイマー、お茶碗、お茶、BGMのCD(タニタ食堂で使われているもの)、

弁当箱など通販:2012年12月より
http://ihealthcare.jp/recommend/index.html


・食品ライセンス販売
森永乳業(デザートプリン):2012年発売。発売初年度で計画の2倍である10億円を達成する。
http://www.morinagamilk.co.jp/products/brand/tanita/
東洋ライス(金芽米):2012年11月
http://www.toyo-rice.jp/tanita/
栗山製菓(間食おやつ):2012年9月
http://www.befco.jp/kenbi/index.html
サクマ製菓(間食キャンディ)
http://www.sakumaseika.com/products/detail/tanita_candy_rn.html


・レシピ提供
シャープ「ヘルシオ」へのレシピ提供:2012年7月
http://healsio.jp/pr/index.html


・同メソッドを実践する人同士が集まり、学ぶ「場」
としての、タニタ健康倶楽部(2013年5月開始予定)
http://tanita-healthclub.jp/



■SEE(ふりかえり)
・体組成計の販売
・記録サービス(からだカルテ:2007年スタート)との連動



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メソッドの普及

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■1999年~2009年:
1999年に完成したタニタ社の社員食堂。マズイ、病人食みたいという声を

栄養士の荻野さんが中心となり、おいしく食べたら知らないうちに痩せていた

ということを目指した結果、数多くの社員が痩せていった。

■2009年4月:
タニタ社員食堂がNHKテレビサラリーマンNEOで取り上げられる

(それを見た出版社(大和書房)が書籍化を打診がある)


■2010年1月:「体脂肪計タニタの社員食堂」書籍発売開始
(出版社と想い・夢を十分に共有。タニタ社の印税の取り分を少なくするとともに、

純金のヘルスメーターをイベント用商品としてプレゼントすることで、

普及に対する本気度を提示し、出版社が営業の熱意に伝わる)


(書籍は企業の実態や姿勢・本気度が伝わりやすい最適なメディアと、タニタは定義している)


■2010年6月:レシピコンテスト

(100万部を超えると昼のテレビ番組で数多く取り上げられ、さらに書籍が売れる)


■2010年11月:第2弾書籍を発売


■2011年10月:書籍累計410万部達成


■2012年1月:丸の内社員食堂(レストラン)をオープン


■2012年6月:NTT東日本関東病院タニタ食堂オープン


■2013年4月:書籍第3弾が発売開始


■2013年5月:映画が上映
http://www.kadokawa-pictures.jp/official/tanita/


■2013年5月:メソッド実践者同志がその世界観を共有できる場として、

「タニタ健康倶楽部」を設立する
http://tanita-healthclub.jp/


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学び(1):「そもそも論」から考えるメソッドづくり

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同社のダイエットメソッドは、単に「食べて痩せる」満腹レシピ集


と見るより、


「そもそも、食事の満腹感とは何か?」


をつきつめ、


・香り
・見た目
・食事環境


までに広げ、


食事の「満足感」までを提供するもの

と見た方が学びはあるでしょう。


メソッド企画の際、「当たり前として使っている言葉(今回の場合、満腹感)」


の、


・起源
・目的
・分類


を調べ、「そもそも論」からメソッドを発想するというやり方です


※参考:少量の食事でも満腹感を得る方法 4種類の満腹感
http://dietyaruki.info/p058.html



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学び(2)普及の原点は、まず自分(自社)が最初

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あっという間に広がった、同社のダイエット法ですが、
メソッド普及の項目で示したよう、約10年の社内での普及活動が存在しています。


メソッドを作るということは、
社会に一つの習慣を提示するわけですから、


自社内の方々が、そのメソッドを実際に行い
心底ほれ込んでいる状態を作らないと、社会にだしてもうまくはいかないでしょう。


まずは、その点を確認しておきたいですね。



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これは、タニタ食堂でいただいたメニュー。

野菜のかみごたえがあり、満足感がありました。



健康業界のビジネスモデルづくりのヒント(SPORTZ_脇本)


今日はブログ6回目。


前回に引き続き、健康ビジネス成功の鍵である


・メソッド×場


について、私が異業種事例から学んだことを書きます。


今回学んだ事例は、ご存じ「ハーレーダビッドソン ジャパン」です。


※店舗にいき、スタッフの方と1時間ほど話してきました。


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■会社概要「ハーレーダビッドソン ジャパン」
大型バイクの製造販売企業
http://www.harley-davidson.co.jp/
(設立1989年)

※年の販売台数は1.6万台数
 単価は約100万~約500万



■業績

・バイク市場が縮小する中、同社の業績は右肩あがりで推移する



■同社が問題としてとらえた点(バイクの再定義)


・バイクは単なる移動手段でなく、徹底して楽しむものではないか。



■同社が提案したバイクの楽しみ方メソッド


・見て楽しむ
ーバイクを鑑賞できるよう店舗レイアウトを美術館のように設計
ー数々のパーツ、カスタマイズできる
ー様々なグッズを用意


・見られることを楽しむ
ー様々なデザイン性の高いファッションを用意する


・聞いて楽しむ
ー独特の低いエンジン音


・触れて楽しむ
ー体にあえて響くエンジン鼓動を用意(ただし長距離走行も考え走行中は響かない設計


・知って楽しむ
ーメカの構造を理解しメインテナンスできるよう知識を雑誌で提供


・仲間と楽しむ
ーハーレーオーナーズクラブ(3.5万人)という「場」がある
ー販売店はチャプター(145支部)としてあり、支部ごとでツーリングがある


■メソッドの最終価値


・ハーレーの楽しみ方が広がっていき、自己肯定感が高まる
 (大人の自己肯定感)



■メソッドを支える商品


・バイク本体
・ファッションアイテム(洋服一式)
・カスタムパーツ
など



■メソッドを支えるサービス


・店舗での様々な経験のスタッフ(経験が浅い人、深い人など様々なスタッフ)
 がそろい、自分のレベルに応じたスタッフと話せるようにする

・様々な着こなしやカスタマイズがわかる情報の提供(クラブハーレーという月刊誌)

など



■メソッドの環境づくり

高速道路で大型バイクと乗用車の制限速度を同じにすること、

高速でも大型バイクの二人乗りができるよう、米国国家に働きかけ、

日本の法制度を変えた(メソッド実現のために外圧まで利用した)



■メソッドの普及

同社バイクは大きな音がするものであるので、家族の理解が第一になる。

「夫がかっこよくなる」一つの手段として家族に理解されるよう、

自社の雑誌を使って行い、ファッション特集を行う。


※実際に店舗に行きましたが、バイクに乗らなくとも着れるファッション

アイテムを特に充実させていました。また、店舗を訪れた人が記入する

「ウエルカムシート」のアンケート欄にも、家族の理解が必要かという

欄があり、同社が家族の理解を重視していることがわかります。


※一部参考:新しい市場の作りかた(三宅秀道、東洋経済新報社)


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学び(1):キーワードとしての「徹底」


私は、


・バイクは単なる移動手段でなく、「徹底」して楽しむもの


と再定義したことが、同社の大きな転換点であると考えています。


確かに、以前からツーリングでバイクを使い移動しながら
風景を楽しむといったものはありました。


しかし、同社のように、楽しみ方を徹底して広げてはいませんでした。
他社は中途半端だったのです。


キーワードは「徹底」。

ここが同社の違う点です。



学び(2):問題→メソッド化→環境整備→普及という流れを着実に行う


メソッド型モデルは、一種「文化」づくりだと思っています。

文化の普及には、様々な障壁が待っています。

その障壁を破る一連の流れづくりをしている点も学んだ点です。



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これは、ハーレーではありません。私が大学時代に乗っていた
ホンダのVT(250cc)です。札幌と函館をよく移動しました。懐かしい・・


健康業界のビジネスモデルづくりのヒント(SPORTZ_脇本)