全米ではスポーツブック好きには嬉しいニュースが飛び込んできた、各州ごとの判断だが、スポーツブックが完全に合法になる。これまではネバダ州ラスベガスのみスポーツブックが許可されていたが、今後はイギリスや他の合法国のように街中に宝くじ販売店のようなショップやスマートフォンのアプリを活用しその場でベットを入れることが可能になると予測できる。ベガスのカジノのような施設は場外馬券場と同様に大型画面で一体感の興奮が魅力だったが、利益を追求するのならイギリス・スタイルのベッティング・ショップごとに券を買うスタイルも便利で清潔な感じがする。まずは東海岸ではニューヨークのお隣のニュージャージー州がすでに合法になると予測して準備をしてたので、どのようなスタイルでベットや券を販売するかが明らかになってくる。
ロンドンの街中にあるBetting Shopの様子。
(イメージ:Artefact Magazineより)
今週はスター選手の違法薬物使用での出場停止処分がシアトル(元NYヤンキーズ)のロビンソン・カノーに下された。今回はフロセミドと言う本来は心臓、肝硬変、腎疾患を患った人が水分が体内に溜まってしまう異変に尿からそれを排出する効果がある薬。MLBではステロイドの痕跡を体内から消すため(マスキング材)の使用があるので禁止薬物に指定されている。実はこの問題は昨年のオフに明らかになっていて、フロセミドがマスキング材での使用または治療のために使用されていたのかが協議されていた。先週、カノーは右手の骨折でDL入りしたので、このタイミングで80日間(初犯の通常期間)の出場停止処分を受け入れた様子。右手の骨折の治療期間も出場停止期間に適用される・・・また年棒の一部(80日分)の約10億円が減給となる(ヤンキーズからシアトルに移籍した際に10年で約240億円の契約を結んでいる、契約は残り6年もある)。将来、金銭的には困らないと思うが、これで殿堂入りは難しくなった。
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5月19日(土)9:10 AM JST
Milwaukee Brewers (26-18, 16-9 Away)
@ Minnesota Twins (18-21, 8-9 Home)
Target Field-Minneapolis, Minnesota
83° F
Line: MIN -146
O/U: 9
インターリーグ戦だがミルウォーキーはそもそもALからスタートし、1998にNLへ移動した。ヒューストンの逆のパターン。またウィスコンシン州とミネソタ州は隣接している。ミネアポリスから東に30分程度車を走らせたらウィスコンシン州に入る(ミルウォーキーまでは約6時間かかる)のでライバル関係にあることからインターリーグでも6試合組まれている。
MILはオフにマイアミからOFイエリッチとカンザスシティからINFケインを獲得した。新戦力は共に好スタートを切った。また一昨年ボストンからトレード移籍し、昨年は31HR・101打点を放ったINFショウがクリーンアップで今年もすでに10HR。少し気になるのがベテランのOFブラウン。腰の痛みでおそらくDL入りする可能性が高い。
一方、投手陣はチーム防御率が3.50でリーグ7位。SPチャシーン、SPアンダーソン、SPゲレラ、SPスーター、SPデービスのローテーション。先発陣の防御率4.10。一方、リリーフ陣の防御率が2.66。RPジェフレス、RPアルバーズ、RPバーンズ、RPジェニングズそしてクローザーのCPヘーダーなどが活躍している。
ミネソタは特に目立った活躍はないが、AL中部地区が全体に落ち込んでいるので(トップは勝敗五分のクリーブランド)現在、借金中でありながらトップから1.5ゲーム差の好位置につけている。
攻撃では4年目コンビのINFサノ(昨年28HR)とOFロサリオ(昨年27HR)がクリーナップで起用されていたがサノはふくらはぎのケガで4月末にDL入り、復帰間近との報道あり。ここにベテランのINFマウアーやINFモリソンが加わっているが、現在の得点力はリーグ28位の162点、リーグ平均が184点なので、サノの復帰が期待される。
ピッチャーはチーム防御率が4.40でリーグ21位。ALの平均が4.35なのでそれほど落ち込んでいないが、安定感が求められる。
4月中旬から末にかけて8連敗を含む2-11で苦しんだ。それまで7-4で悪くなかたが悪天候でホームで3試合連続が中止、これからひどい連敗が始まった。いつも気になるのがそもそもミネソタは80年代にメトロドーム(東京ドームのモデルになったドーム球場)でプレイしてたのに、2010から屋根なしの天然芝球場に移転。メジャーでも<最も綺麗な球場>の一つに選ばれるが4月や10月など野外だと厳しい天候になることを知っていてて景観を優先して建てたスタジアムは不思議で仕方がない。選手だけでなくお客さんも寒さを耐えなければならない・・・ちなみにツインズは2回WSを制している。1987と1991と共にメトロドーム時代のツインズだった。また今のターゲット・フィールドになってからプレイオフを決めたのは移転最初の年の2010のみ。こう言うのをメジャーで<呪いがかかったチーム>と示唆する。
(イメージ:flickr-Dan Andersonより)
先発予告
Brent Suter MIL (2-3, 5.14)
Kyle Gibson MIN (1-1, 3.43)
マネーライン:MIL
スプレッド:MIL
オーバー・アンダー:オーバー
5月19日(土)9:10 AM JST
Cleveland Indians (21-21, 8-12 Away)
@ Houston Astros (28-17, 12-10 Home)
Minute Maid Park-Houston, Texas
94° F
Line: HOU -170
O/U: 8
クリーブランドのローテーションはSPクルーバー、SPクレビンジャー、SPバウワー、SPカラスコ、SPトムリン。トムリンを除くと先発陣の防御率は2.95。トムリンは0-3で8.10ERAで先発陣で一人苦しんでいる。
一方、打者ではOFブラントリー、INFリンドール、INFラミレズは好調のスタート。INFアロンゾとDHエンカルナシオンは共に9HRだが打率と出塁率があまり良くない。一番気になるのがINFキプニス。打率は1割台で3割を記録した実績があるバッターだが昨シーズンから下降気味なので気になる。
ヒューストンは今シーズンも穴を探すのが難しいチーム。攻撃ではOFゴンザレスが.213BA/3HR/23RBIでこのままでは昨年の.303BA/23HR/90RBIは届かない。投手ではバーランダーが加わるまでエースを務めていたSPカイクルが3-5で3.10ERA。2015に20勝、200三振を記録した年と比べると特に三振数(現在45個)が落ち込んでいることが少し気になる。また、チーム全体ではホームでは12-10で少し苦戦しているところが目立つ程度。
CLEの先発予定の3年目のSPクレビンジャーは最近野球内容以外で話題になった。もともとロン毛で目立つ存在だが、今度は派手な花柄のサイケデザインの入ったスパイクでユニフォームの規定違反でMLBから注意された。近年、特にNLFとNBAでは選手が独自にイラストやデザインをスパイクやシューズに加えて試合に出ている。注意されるまでは特に問題視されていない。特に亡くなった人や家族にメッセージを捧げる内容のデザインは規定違反でもスルーされていたが、最近はただ目立ちたいためだけに派手なデザインに対してはリーグ側は厳しくなっている。
試合で使用されたかわからないが、これまでの様々のスパイクやグローブのデザイン。
(イメージ:twitter-Mike Clevingerより)
先発予告
Mike Clevinger CLE (3-0, 2.70)
Charlie Morton HOU (5-0, 2.03)
マネーライン:HOU
スプレッド:CLE
オーバー・アンダー:アンダー
5月19日(土)11:10 AM JST
Detroit Tigers (19-23, 7-13 Away)
@ Seattle Mariners (24-18, 9-9 Home)
Safeco Field-Seattle, Washington
69° F
Line: SEA -146
O/U: 8
デトロイトは表面的にはベテランと若手のバランスがとれた期待できるチームだが結果がでてないのが実態。今シーズンから元ミネソタの監督を長年務めたガーデンハイヤー監督を起用した。
投手陣はバーランダーが抜けた穴は埋まらないままSPフルマー(3年目)、SPリリアーノ(13年目)、SPボイド(4年目)、SPフィアーズ(8年目)のローテーション。ちなみにリリアーノとフィアーズは昨シーズンヒューストンでプレイし主にレギュラーシーズンでの登板で優勝に貢献した。クローザーには5年目のCPグリーン。全体的にチーム防御率は4.30でリーグ平均値の4.35に近い。飛び抜けて凄い数字を残しているピッチャーはいない。
攻撃面でもベテランのカブレラ(16年目)やマルチネズ(16年目)、中堅のINFイグレシアス(7年目)やOFカステラーノス(6年目)、そして若手のINFカンデラリオ(3年目)やINFグッドラム(2年目)などがいる。パワーではカステラーノスやグッドラム辺りに期待がかかり、ベテラン勢には走者を返すバッティングが期待される。実際にチーム得点は188点でリーグ13位(AL平均が189点)、ただしHRは38本でリーグ24位(ワースト3タイ、AL平均は50本)。カンザスシティ、LAドジャーズ、NYメッツ、サンディエゴ、タンパベイ、マイアミと同様にパンチ力がないチームは下位に沈んでしまっている。
シアトルは典型的な<打高投低>が今シーズンの特徴。OFゴードン、INFセグラ、OFハニガー、INFカノー(出場停止)は高打率を残しており、ここにINFシーガーやDHクルーズが2割台の打率だが、高い打点数と3割を超える出塁率で貢献している。ちなみにイチローの解雇を決定付けたOFガメルは58打数で.172/0HR/2RBI。もう一人の外野手のOFエレディアは50打数で.260/2HR/5RBI、この程度の選手に仕事を取られたのが不思議で仕方がない・・・
投手陣はSPヘルナンデズ、SPパクストン、SPリーク、SPゴンザレスの4人制ローテーション。空き日はPルブランク、Pラミレズ、Pバーグマン、Pミランダで埋めているがあまり結果を残していないので昇格はなさそう。先発4人の防御率は5.19。チーム全体は4.60ERAなのでリリーフ陣が頑張っているのがわかる。特にクローザーのCPディアズはすでに14SV、中継ぎではRPニカシオは12HD、RPビンセントは8HDを記録している。
シアトルはカノーがチームから離れている間に調子を落とさないことが重要。
先発予告
Michael Fulmer DET (1-3, 4.37)
Felix Hernandez SEA (5-3, 5.66)
マネーライン:SEA
スプレッド:SEA
オーバー・アンダー:オーバー
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5月20日(日)9:30 AM JST
EAST FINALS - GAME 3, BOS leads 2-0
Boston Celtics (55-27, 28-13 Away)
@ Cleveland Cavaliers (50-32, 29-12 Home)
Quicken Loans Arena-Cleveland, OH
Line: CLE -6.5
O/U: 205.5
EAST Finals
Game 1 - CLE 83 @ BOS 108 / Line: CLE -1.0 O/U: 205
Game 2 - CLE 94 @ BOS 107 / Line: BOS -6.0 O/U: 205
ゲーム1と2で二桁以上の点差での勝利をボストンは納めたが、ゲーム3はクリーブランド主催でCLEが-6.5のハンデをBOSに与えるライン設定になっている。一見、不思議に思えるが、ここまでのプレイオフでのBOSの試合を見ていると:
EAST Round 1
Game 1 - MIL 107 @ BOS 113 OT / Line: BOS -4.0 O/U: 200
Game 2 - MIL 106 @ BOS 120 / Line: BOS -13.0 O/U: 200
Game 3 - BOS 92 @ MIL 116 / Line: MIL -4.5 O/U: 206
Game 4 - BOS 102 @ MIL 104 / Line: MIL -6.0 O/U: 204
Game 5 - MIL 87 @ BOS 92 / Line: BOS -4.5 O/U: 203
Game 6 - BOS 86 @ MIL 97 / Line: MIL -4.5 O/U: 202
Game 7 - MIL 96 @ BOS 112 / Line: BOS -5.0 O/U: 196
EAST Round 2
Game 1 - PHI 101 @ BOS 117 / Line: PHI -5.0 O/U: 206
Game 2 - PHI 103 @ BOS 108 / Line: PHI -3.5 O/U: 207
Game 3 - BOS 101 @ PHI 98 / Line: PHI -1.5 O/U: 192
Game 4 - BOS 92 @ PHI 103 / Line: PHI -7.0 O/U: 207
Game 5 - PHI 112 @ BOS 114 / Line: BOS -1.5 O/U: 205
これまでBOSはホームでは7-0、アウエーでは1-4。一方、CLEはホームでは5-1、アウエーでは3-2。
EAST Round 1
Game 1 - IND 98 @ CLE 80 / Line: CLE -7.6 O/U: 212
Game 2 - IND 97 @ CLE 100 / Line: CLE -8.0 O/U: 213
Game 3 - CLE 90 @ IND 92 / Line: IND -1.5 O/U: 210
Game 4 - CLE 104 @ IND 100 / Line: CLE -1.5 O/U: 207
Game 5 - IND 95 @ CLE 98 / Line: CLE -6.5 O/U: 206
Game 6 - CLE 87 @ IND 121 / Line: IND -1.5 O/U: 202
Game 7 - IND 101 @ CLE 105 / Line: CLE -5.0 O/U: 201
EAST Round 2
Game 1 - CLE 113 @ TOR 112 OT / Line: TOR -7.0 O/U: 214
Game 2 - CLE 128 @ TOR 110 / Line: TOR -6.5 O/U: 213
Game 3 - TOR 103 @ CLE 105 / Line: CLE -4.5 O/U: 215
Game 4 - TOR 93 @ CLE 128 / Line: CLE -5.0 O/U: 213
スポーツブックの成績:
BOS - ML: 10-4 / SPRD: 11-3-0 / O-U: 9-5-0
CLE - ML: 8-5 / SPRD: 4-9-0 / O-U: 5-8-0
O/Uから見ていこう。EAST Finalsが始まるまではBOSは9-3は圧倒的にオーバーを決めてきた。一方、CLEは5-6の五分五分。2試合続けてアンダーだが、BOSは108と107を記録していて、問題はCLEの得点力。プレイオフでは103.4点を平均していて、ホーム試合では102.6。一方、BOSはアウエー試合の平均は94.6。両チームの平均を合わせると200を超えない・・・
スプレッドは確率からみたらBOSの圧勝、-6.5は十分と見ている。そして、マネーラインはCLEに期待しましょう・・・
PLAYERS TO WATCH
Al Horford BOS - PF
12.9 PPG, 7.4 RPG, 4.7 APG
LeBron James CLE - SF
27.5 PPG, 8.6 RPG, 9.1 APG
マネーライン:CLE
スプレッド:BOS
オーバー・アンダー:アンダー