横浜F.マリノスは今季Jリーグ開幕以来、無敗を誇っている唯一のチームである。そんな彼らの指揮を執るのは樋口靖洋監督であり、攻撃の要となっているのが今年37歳のベテランブラジル人ストライカー、マルコス･ゴメス･デ･アラウージョ、通称マルキーニョスだ。彼は今シーズン、現段階で6ゴールを決め昨シーズンまでに比べて大きく躍進している。昨季はシーズンを通して10ゴールしか決めていなかったのに対し、ここまでで既に60％を決めているという事実は大きく飛躍したといえるだろう。このままのペースでいけば、彼はシーズン終了時には何本のゴールを挙げているのだろうか？付け加えて、横浜攻撃陣は藤田祥史が2ゴールで続き、斎藤学と端戸仁がそれぞれ1ゴールを挙げている。さらに、中村俊輔、中町公祐、そして兵藤慎剛といった選手たちを擁する彼らの中盤も相手チームにとっては致命的といえるであろう。
さて、そんな実力あるチームを本拠地で待ち構えるアルビレックス新潟はここまで、いまだにその本領を発揮できていないようだ。現在の順位は勝点4で下位に属している彼らは、ベガルタ仙台相手に1－0で勝利し、大宮アルディージャに0－0で引き分けた以外はサンフレッチェ広島、浦和レッズ、名古屋グランパスに敗れている。さらに、彼らの攻撃陣からはいまだゴールがないという極めて珍しい事態となっている中、2ゴールを挙げているディフェンダー金根煥と1得点で続く成岡翔が彼らには希望の光というところか。さらに打開策は柳下正明監督の施した調整に早めに適応することと、いくつかのポジション転換をしてみても良いかもしれない。とはいえ、リーグはまだ始まったばかり。これから先何が起こるか分からないのはサッカーというスポーツの常である。
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