2/3(土) 中学生軟式野球教室2-1を行いました。
ウォーミングアップ、マシン打撃を行っています
今回の教室では「バスターヒッティング」について指導いたしました
この指導の狙いは・・・
①ランナーが出塁した時にバントしか作戦がないと、対戦相手に極端な前進守備(バントシフト)を敷かれてしまうのを防ぐ
②通常のヒッティングを行う時にも必要な技術がたくさん詰まっており、バッティング動作の無駄を省くことが出来る
ためです
これまでも各所属チームにおいてバスターヒッティングはしてきたと思いますが、私が見る限り多くの選手達が「ただ当てるだけの手打ち」になってしまい、打球そのものが非常に弱々しいのが現状です
バスターヒッティングが作戦として使われる場面を具体的に想像してみると、ランナーを1塁や2塁においた場面において「送りバントをすると見せかけてヒッティングに出る」のですから、そこで求められるのは「強くて鋭い打球」なのです
バットを引いてただ打つだけの手打ちでは「求められている打球」を放つことは到底出来ません
普通に構えて打つ時も同じなのですが、きちんと下半身を使い、生み出した力を順序よく上半身に伝えてくることで「強く鋭い打球」を打つことが出来るようになります
バスターヒッティングを行う時には・・・
(1)ストライクゾーン高めいっぱい、アウトコースいっぱいにバットを構えること(バントの時と同様の構え)
(2)手でバットを引くのではなく、膝を柔らかく使い、体重移動に連動してバットを引き戻してくること
(3)バットを引いてくる軌道は、自分が打とうとするスイング軌道をそのまま引き戻してくること
(4)引き戻したバットは通常のヒッティングのようにバットを立てず、真っ直ぐにトップの位置へ持ってくること
(5)打ちに行く時には一旦ステップ足の膝を入れてやり、腰の入ったスイングにすること
(6)投球を捕らえてから振り抜くまで、最後まで上体を起こさず平行移動で打つこと
に注意を払わなければなりません
このようなことに注意を払って打つとバスターヒッティングで「強くて鋭い打球」を打つことが出来るのはもちろん、バッティングフォームにおける無駄な動きが省かれて欠点が修正されますので、普通に構えて打つ時のバッティングも強くて鋭い打球を打つことが出来るようになります
これまで直せなかった悪いクセ(=バッティングフォームにおける無駄な動き)も「バスターヒッティング」というスタイルで修正されることが多々あります
攻撃における作戦として必要とされるヒッティングスタイルですが、「バッティングフォームの矯正」や「バッティング技術の向上」にも適しているのが、バスターヒッティングなのです