1/9(火)、1/12(金) 中3硬式野球教室1-1、1-2を行いました。
ウォーミングアップ、マシン打撃を行っています
高校入学を見据え、この日の教室からウォーミングアップメニューを「もう一段階レベルアップ」いたしました
これまで行っていたウォーミングアップメニューは10月に入ってからトレーニング要素の強いメニューを含んだものへと変更していましたが、今回は「行う順番の組み替え」をしています
10月からは下半身や体幹を鍛える「補強メニュー」を取り入れてきたのですが、行う順番としてはウォーミングアップの「前半部分で補強メニュー」を行い「後半部分でダッシュ系のメニュー」を行うというものでした
これは、前半は体を強化することに集中してもらい、後半はスタートダッシュや瞬発力などの走力に全神経を研ぎ澄ませて取り組んでもらいたいとの狙いで、「まとめて行うという順番」にしていました
このメニューで10月~12月までの3ヶ月間行ってきたのですが、選手達の頑張りが実を結びかなり鍛えられてきましたので、今回は実際に高校野球で最も多く取り入れられているであろうスタイルへと「予定通り変更」いたしました
ストレッチやランニングをした後のウォーミングアップでは「塁間の距離(27.432㍍)」を使って行われることが多いのですが、ほとんどの高校で行われているスタイルは「往路でダッシュ系のメニュー」「復路で補強メニュー」を行っています
今後も引き続き体を強化していかなければならないことはもちろんですが、スムーズに高校野球へ入って行けるよう、この教室でも1月~3月までの3ヶ月間は高校と同じスタイルで行っていこうというのが狙いです
今まで行っていたウォーミングアップメニューの順番を「ただ組み替えただけ」なのですが、実際にやってみると選手達にとっては「かなりキツく感じる」メニューになっています
これは、下半身が重たくなる補強メニューを行ってすぐにダッシュ系メニューを行わなければならないからです
私も「イヤというほど」経験しましたが、補強メニューで体を「強く」使った後に体を「速く」使うダッシュ系のメニューを行うことは想像以上にキツいものです
ダッシュしたくても思うように足が動いてくれず、自分の足が普段の何倍もの重さに感じるのです
ただ、「指導者目線」で見ますと、その選手がどのくらい真剣に野球に取り組んでいるのかは「ウォーミングアップを見れば」すぐにわかります
「想いの強い選手」は、歯を食いしばってでも最後まで力を抜くことなく全力で取り組んでいます
ここを見るだけでその選手が多くを語らなくても「野球に真剣に取り組んでいる選手」なのかはすぐにわかるのです
人は弱いものですから、自分が苦しいと思っている時に力を抜いている選手を見るとついつい自分も力を抜いてしまいがちです
こういうことをしている選手が成長するということは絶対にありません
このメニューの順番にすることは、“上手くなりたい”“強くなりたい”という自分自身の純粋な気持ちを「再確認」出来るメニューでもあります
自分の中にある弱さに負けず、苦しさやツラさに立ち向かって行った時にこそ、「本物の動きの鋭さや強さ」を身に付けられるのです
間もなく始まる実際の高校野球は「こんなものではありません」が、その一端でも感じてもらえればと思い、今回のメニュー組み替えを行っています