『コーチング』と『ティーチング』 | SPORTS PLANET スポーツプラネット

『コーチング』と『ティーチング』

こんにちわ!



サッカーの指導者を志しているとぅでいです。

 指導者としての勉強をしていくうちに、面白いことを学んだので、もし将来指導者として目指している方がいるならば、何かお役に立てる話が出来るのではないかと思います。


 みなさんもスポーツが好きなら、または部活や少年団に入っていたなら一度は教えてくれている人を「コーチ」と呼んでいたと思います。

 この「コーチ」は、『コーチング』から来ています。語源は、コーチングというハンガリーの町「Kocs」に由来して、1500年代Kocsで四輪馬車が初めて作られ、その後大量に生産されたことから町の名にちなんで「kocsi」と呼ばれるようになりました。

 その「kocsi」が英語に入って「coach(コーチ)」となったといわれています。この「馬車」という意味から「目的地まで大事な人を送り届ける」と言う意味が用いられ、その後に「相手の目的を達成させる人」という意味で「コーチ」という言葉が使われるようになりました。日本では明治時代から、主にスポーツの指導者の意味として「コーチ」の語が広まったとされています。


 『コーチング』とは「目標達成のために必要なツールや知識が何であるかを見つけ出し、それをクライアントにテーラーメイドで備えさせるプロセス」ということです。

 こういっても難しく、わかりにくいと思いますが、要は『コーチング』というのは「引き出す」ということです。

・能力を「引き出す」
・やる気を「引き出す」
・行動を「引き出す」

 つまり、選手の人が自発的に行動し、目標を達成するために協力することを『コーチング』と言います。


 しかし、指導者が徹底して教えて、1から説明するような指導をしている人もいます。ポジションを1から説明して、どう動けばいいか答えを出して選手に説明する。出来ない選手には、出来るように答えを出し、実践させる。
これは、『ティーチング』と言い、「教える」ということになります。

・知識を「教える」
・スキルを「教える」
・方法を「教える」

 すなわち、知らないことをやるときに、選手に説明することや覚えさせることを『ティーチング』と言うわけです。

 本来『ティーチング』とは、全く知識の無い人や経験のない人に行うものであり、自発的にというよりは、答えを出して、それをやらせるという形になります。


 今の説明から、この2つの意味は全く反対のように思えますが、指導にどちらかが必要じゃないかというのはまた別で、もちろんどちらも必要であり、臨機応変な対応が求められます。


 たとえば、何も知らない選手や子供に指導することになった場合・・・
○『コーチング』をして自発的に気づかせようとしても無理があるわけです。まったくわからないわけですからね。ある程度の説明や教え、『ティーチング』がまず必要になってきます。

 逆に、玄人や経験者を指導することになった場合は・・・
○『ティーチング』をして1から説明しても、不満に思います。何よりやらされている感が先行して、楽しみややる気を失わせてしまいかねない。こういう場合は『コーチング』が必要になります。


 では、経験者も素人も指導しなければならなくなった場合はどうするべきか?
○その選手に見合って『コーチング』と『ティーチング』を使い分けなければなりません。何も出来ないなら『ティーチング』、基礎は出来るけど応用が出来ていなければ『コーチング』をする。



 一見逆な見解に見えても、指導するにあたってどちらも欠かすことが出来ません。そして、使い分けを間違わないようにもしなければなりません。

 ただ、「指導する」だけでも、工夫が必要で言うより簡単ではありません。しかし、奥が深いと感じませんか?


 「指導する」という言葉はわかりやすく簡単ですが、その意味には、色々な見解や方法があり、その言葉だけでは説明出来ない奥深さがあると自分は思います。



 指導者っていうのも、言うより大変で何より苦労が多そうですね・・・


 でも、それ以上のやりがいが感じられる仕事なのではないかと、私にはこういう話を聞いて思わずにいられません。



今回は以上です。お役に立ちましたか?
最後まで読んでくださりどうもありがとうございました!