おはようございます。

こちらでは久しぶりとなりますジャズバイオリンの記事を書こうと思います。

 

最近時間がじっくりとれるので、アメリカのジャズバイオリンワークショップで学んだことなどを改めて思い出しながら基礎練習をしております。

学んだことを活かし僕自身もジャズバイオリンのレッスンをさせていただいたりしておりますが、ジャズバイオリンに興味のある方にいつもオススメしているのがジャズバイオリンワークショップ主催者であり偉大なジャズバイオリニストChristian Howes(クリスチャン・ハウズ)氏の動画です。

 

 

 

 

 

僕がジャズバイオリンでいちばんクラシックバイオリンと異なるのは特徴的なボウイングだと思った話を以前書きました。

 

 

 

 

先ほどのクリスの動画はジャズのボウイングについて非常にわかりやすく解説しています。

過去記事でキャッチアンドリリースが大事だよとJason Anick氏に教わったと書きましたが、クリスも同様の弓遣いをしています。

 

流動的なクラシックと比べ、ジャズなどのバンドサウンドでははっきりとしたタイトなリズムが提示される場合がほとんどです。

特にジャズでは2ビート、4ビートなどのスウィングしたリズムが中心となっています。

そのため、ボウイングにおいてもよりリズミカルでありかつバンドの音圧に負けないような芯のあるハキハキとしたトーンを作ることが必要となります。

 

 

キャッチアンドリリースを重視したボウイングというのは

アタックを明瞭に出すために手首と指先、特に人差し指と小指の力で弦の上でしっかりと弓をひっかけ腕の重さを加え、(キャッチ)..

弾き始めると同時に脱力しながら指先を伸ばす柔軟性と腕、肩の力でなめらかに弓を動かし、(リリース)

リズムの終わりをはっきりするために弾き終わるタイミングでまた弓をキャッチする

 

といった一連の動作を指します。

(動画5:21~  ギイっという音が鳴るくらいはっきりと弓の圧を加えています。)

 

これはホールなどで音を響かせ遠くに音を飛ばすことを想定したクラシックのボウイングとはある種真逆で、

どちらかというと野外や小さなバーなどで演奏されることを想定したフィドルのボウイングに近いと思います。

 

このボウイングの肝は「瞬間的に力を加える」ところにあります。

ジャズの中でも特に1940年代以降のビバップから派生したジャズでは、一小節ほどの短いフレーズひとつひとつとっても独自のイントネーションを持っています。

 

 

 

(セッションでもよく演奏されるビバップの代表曲 Confirmation)

 

 

細かいフレーズの波の中にもジャズ独特の抑揚がついていることが確認できます。

これがスウィング感、裏拍感を高めているのです。

僕がジャズバイオリンをはじめようと思った最初のころ、ここが全然つかめなかったというか理解できませんでしたガーン

フレーズの音の並びとかのコピーをしてもぜんぜん様にならなくてなんでだと四苦八苦していましたが、この抑揚とスウィングフィールをボウイングに落とし込めていなかったんですね。

どうしても音列とかスケールとかに意識が先行しがちになりますが、どう発音しているかを真似して身に着けることが一番重要だなと今は思います。

 

 

この抑揚をバイオリンで表現しやすくするテクニックがキャッチアンドリリースのボウイングです。

特に速いテンポの時は弓を切り返すよりもスラーでこのテクニックを使う方が、歌い上げるような演奏ができるため効果的です。

クリスの動画 7:16~ chick coreaのspainの有名フレーズをスラーで弾いていますが、一音ごとにはっきりと弓の圧を加えているためリズムが明確に聞こえてきます。

14:11~ ビバップのスタンダードナンバー  scraple from the appleを弓を多く切り返す場合とスラーを使う場合で比較しています。

これぐらいのテンポだと切り返しが多いと少しせわしなく聞こえますね。

スラーを使う時に切り返しのタイミングで抑揚の表現をしたりもしています。

 

 

クリスのジャズボウイングはほれぼれしてしまうくらいリズミカルでかつホントになめらかなんですよねー。

無限に練習したい。

 

 

ということで今日はジャズバイオリンのボウイングの話でした。

他にも紹介したいテクニックがたくさんありますがごちゃごちゃになって長くなるのでまた後日にします。

自分でもジャズバイオリンの解説動画を作りたいなと色々考えてみてはいますが、正直クリスたちのレッスン動画が良すぎるので何ができるかな感があります。

 

もしジャズバイオリンについてこんなことが知りたい、こんなことに困っているなどございましたら何かしらご相談に乗ることができるかもしれません。お気軽にどうぞニコニコ

ジャズバイオリンの輪がどんどん広がっていくといいなー。