「地球生態学」で暮らそう (誰も言わない環境論)/槌田 敦
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以前、「いごこちのいい土壌 」という本を読んだ記事を書いたら、

玉名の市議会議員の近松さんが読んでくださったそうで、

「それなら、この本がお勧め!」

と、教えていただいた本です。


私が知りたかったのは、


雨が多くて気温が高く、

そのままでは土がどんどん痩せていくという、

条件の悪い日本の土を、

先人達はどのようにして改良し、

利用してきたのか

ということ。


「いごこちのいい土壌」には載っていなかった答えが、

この本には、しーっかり載っています。




ざっと、この本を紹介すると・・・


人間が生き残るためには、

どのように地球生態系と付き合えばよいのかについて、

養分の循環を基礎に考えてあります。

行き着く先は、

「半日農業」です。



今、地球温暖化が盛んに叫ばれています。

私も、昨日までそう思っていました。

そして、その原因は、CO2であると。


これは、間違っているそうです。


難しい説明は、私にはできませんが、

近い将来、寒冷化の時期がやってくるらしい。


あまりにも、今、世間一般に言われていることと違うので、

にわかに「ああ、そうですか」と

納得できるわけではありませんが、

納得したとして、


寒冷化すると、

飢餓の時代がやってきます。


そうなると、

輸入はストップし、

自給率40%足らずの日本は、たちまち飢えてしまう。


だから、家族が食べる分は、自分で農業をしよう!


土地は、1人1反で十分。


そのくらいなら、半農生活でできる。


ま、続きは読んでみてください。





私が1番知りたかったことに関しては、

詳しく書くと、ものすごく長く、時間がかかりそうなので、

興味があったら、読んでみてください。

ほんとうに、目からウロコ。

日本って、

環境においても、とんでもなくすばらしい国だったのね!

ということがわかります。




自然栽培(無農薬、無肥料)について、

いろんな本を読んでみて、

とても興味が出ていたので、

数名の方(弓田先生含む)に尋ねたのですが、

「何も肥料を与えない自然栽培の作物は、

味が薄くてうまみが少ない」

と、おっしゃっていました。


この本でも、

やはり、作物を作って搾取した養分は、

何らかの形で返さなければ、続かない

と、書かれていました。


持続可能なのは、

限られた土地のみだそうです。



養分を土地に返すための、

具体的な方法も書いてあります。




ところで!

この本を読んでびっくりしたことが1つ。


日本の土地は、

雨が多く、気温が高く、

傾斜が大きいため、

ほうっておくと養分が水に溶けて抜け出し、

すぐに痩せてしまう


とは、よく言われます。



これを阻止しているのは、

自然界の動物だそうです。


特に、鳥。


鳥の働きは、すごいようです。


山に戻って糞をすることで、

山に養分を返しているんだそう。


その鳥の働きを十分に生かすための方法にも

触れてあります。


すべてにおいて、

養分の循環がキーワード。



すごい本でした!


お勧めです!




ちなみに、最初の方は、

ちょっととっつきにくいことが書いてあるので、

頭の悪い私にはわかりません・・・

第4章から読みましたが、

十分でしたよ!