順調に午後3時前に豊橋に着くことができたのだが、
この旅に出てからというもの、飲み物とサンドイッチばかりでお腹ペコぺコであることに気づいた。
駅ビルで牛タンカレーを食べた。
テールスープは無料お代わり可能だったので、1杯だけおかわりした。
豊橋は東三河最大の交通の要衝である。
JRだけで東海道新幹線・東海道線・飯田線、
それに名鉄名古屋本線、
ローカル私鉄の豊橋鉄道は市内線(路面電車)と郊外線(渥美線)が乗り入れる。
JRと名鉄は同一駅舎、豊橋鉄道だけ正確には駅名も「新豊橋」「豊橋駅前」で、少し場所も違う。
そして、1602発の名鉄の快速特急に乗った。
名鉄特急は2005年以来で、その時は名鉄岐阜発中部国際空港行き(を名古屋まで)だったような気がする(当時は空港行きも一部特別車だった)。
360円の追加料金(ミューチケット代)を払い、2号車に乗る。
名鉄ではさまざまな種別の列車が運転されているが、列車が高速な割に編成は短いので、すれ違いの列車を写真に収めるのが難しかった。
そんな中、数少ない成功した写真を下に載せる。
列車はいくつかの主要駅に停車し、名古屋都心部に入って神宮前駅、金山駅と連続停車。
ここでお役御免となる。
次の列車、特急しなの・長野行きまで小一時間あるので様々な写真を撮ることができた。
どうも、金山駅は名鉄のほうが堂々としているように見える。
名古屋の都心らしく、人もビルも多い。路上パフォーマンスをするミュージシャン(女性)もいた。
一応名古屋土産ということで、ベルマートで購入した。
中身はこんな感じ。
一方、沼津駅で買った「あしたか牛すき弁当」。
こちらは、こんな感じ。
中央線金山17時44分発、ワイドビューしなの21号。停車駅は名古屋都心部にある名古屋・金山・千種を出ると、塩尻まで多治見・中津川・木曽福島だけと、極めて限定されている。
にもかかわらず乗客は非常に多くて、2両の自由席は金山で満席状態。千種からでは座れなかったようである。
列車は中央西線の山岳地帯を高速で運転するため、揺れがかなりあった。
私は中津川の手前あたりで寝落ちしてしまい、気が付くと木曽福島の手前だった。
塩尻に着くと、晴れて穏やかな春の日だった静岡や愛知が嘘のような寒さになっていた(体感温度マイナス。待合室が神に見えた)。
約30分の待ち合わせで20時8分、新宿行きの最終特急「スーパーあずさ」に連絡となる。
朝からずっと働き続けていたデジカメも、とうとう電池が尽きてしまった。
この列車は暖房が最強に効いていて、寝不足の私には「寝てください」状態であった。
22時18分ごろ、立川駅に4分遅れで到着した。
多摩区の自宅へは23時ちょうどに到着した。
上のような3枚の券面は、滅多のことが起こらない限り二度とは作れないであろう。だいたい、塩尻を境に東西の中央線相互を乗り継ぐ客がほとんどいない。
実際、値段的に見てもこれなら東京・品川・新横浜と名古屋を新幹線で移動するほうが安くて速い。
「プロ」ならば決してしない乗り継ぎだろう。
ケチるなら18きっぷの利用可能期間に普通列車のみを乗り継ぐか、夜行の高速バスを使うか。このいずれかであろう。
でも、およそ誰もしないことをすることに意味があるという言い方だってできると思う。
片道1万円以上と値は張ったが、このおよそ誰もしない中央線の特急を塩尻で乗り継いで東名間を移動するというコンセプトを実行に移せる(移してしまう)こと自体が、私が自分のことを「若いな」と思う所以でもある。
列車の旅は、他に特に目的がなくても成立する。今の私は、豊かな状態で旅している訳ではないので、これはこれで「立派な旅行」なのだ。
1日で山梨・静岡・長野・愛知・岐阜に行った!