
- 自殺の心理学 (講談社現代新書)/高橋 祥友
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「自殺したい」と訴える人を前に、
あなたなら、どういう対応をしますか?
そんな事を日々考える世界から、私が去って、もう何年経ったのやら…
そんな世界に居た頃の私は、
自分の一言で、
相手が死を選択する可能性を、頭に入れながら
自分たちが
極度のストレスにさらされている事に、なかなか気付かなかった…
気付いていても、
どうしようもなかったのかも知れません。
自分たちの
「存在意義」に疑問を感じて、
日に日に、
仲間が去っていったものです。
合コンやらで騒いでいる連中が、
気楽に見えて羨ましかったものですがねぇ。
さてさて、
自ら死を選ぼうとする人間に、
「励まし」はしない方が良いでしょう。
普通に生活を送っている人には、
その人の気持ちになって、
物事を考えるというのは無理な話です。
問題の解決は、本人に。
「~したい」
「~してあげたい」
それは、単に、
その人の考えを押し付けているだけですから…
たとえ、
相手が死を選んだとしても、気にしない。
その覚悟が出来てから、
相手の話に耳を傾けないと、
「ミイラ捕りがミイラになる」可能性もありますよ。
そうですねぇ。
昔の私なら、
相手が、なぜ死にたいのかを聞いて、
死ぬ事が最善の策なのかを問いかけました。
ただ、それだけ。
「答え」は、
自分で見つけさせるしかないんです。
私たちは、それに気付く、
「キーワード」を会話に散りばめるだけでした。
実際に自殺した人と
思い留まった人の数を、スコアにする気なんて、
お役所の中の
馬鹿な連中しか持っていないでしょうね。
まぁねぇ、
「存在意義」に「自尊心」をかけて、
心に傷を負った人を救ってあげたい!
そんな事を言ってた人間も、私たちの中に居ましたが、すぐに去りましたけどねぇ。
そんな人間の暴言で、
誰かが、死を選ばなかっただけマシだ…と、
良い方に考えたのも、
遠くて近い、過去のお話。