阪神大震災から12年。
あの時のことは、確実に風化していっています。
神戸から離れれば、離れる程に、
街は、何事も無かったかの様に、また新たな一日が始まっています。
大切な人を失った人だけが、いつまでも忘れないで居る様な…
あの大震災をきっかけに、
防災設備の拡充が計られて来たから、大丈夫?
そんな事はありませんよ。
次に来る大きな地震は、いつ何処に、どれ程の規模で来るかは分かりませんから・・・
だから、万全な備えなんて在り得ないでしょ?
あれから、何回かの大地震に見舞われましたけど、
似た様な光景がニュースで流れている筈です。
『天災だから仕方無い』
そう考えてる人が、私たちの想像以上に多いのでしょう。
先日の「津波警報」発令地域での非難率が10%に満たなかったとニュースにもなりましたが、
そんな表面的な問題を見つけて、それを改善していこうとしても、解決には程遠いでしょうね。
例えば、高齢化社会が進む中で、災害時にお年寄りをどう非難させるのか?
机上で立てた計画はあっても、実際は違う事ばかりで、
結局は、生じた問題を「想定外」と言い訳するのが、
この国が築いた「安全」の一部であった事をお忘れなく…
津波を経験した「ある地域」の、高台への避難路なんか、
幅5Mくらいの長いコンクリートの階段なんですよ。
他方で、気象庁は…、
前回の「津波注意報・解除」後に、津波が到達していた事を批判されて、
今回は執拗なまでに、津波情報を流していた感じもしますけどね。
発令と解除はきちんとして貰いたいです。
次に起こる災害への備えをきちんとする為には、
まずは、情報の質を上げて、意識を高める必要があります。
さて…、
あの大震災の頃の子供が、大人になりつつあります。
ここで何も変わらないまま、次の大震災を迎えれば、
その子たちは、心に更なる傷を負うでしょうね。
そうはなって欲しくないものです。