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悪天候でなければ、今頃は空の彼方に新しい人工衛星があったのに…
技術試験衛星「きく8号」の話です。
世界最大級の展開アンテナを持つ、この衛星が利用できれば、
地上交換局の無い山間部や海上で、携帯電話程度の小型端末による高速通信が可能になると言うのです。
また、衛星経由の通信により、災害時の緊急車両の運行や、救援活動の迅速化に貢献できると期待されています。
数年前までは、『H-ⅡAロケット』の打ち上げ失敗が続き、「税金の無駄遣いだ!」とまで批判されましたが、
国民一人一人が500円出して、災害時に役立ってくれれせば幸いです。
作る人間が、作れる技術をもって、作り出される物。
失われる時は一瞬ですけどね。
「国の借金」の大きさに比べればねぇ…
さて、何も無いはずの宇宙空間
実は、ゴミがいっぱい漂っています。
その数、数百万個。
『(スペース)デブリ』と呼ばれているのですが、怖いのは、その移動速度。
毎秒3~10kmと言うのですから…
1時間強で地球を1周する速度って?
直径10cmの物は常時監視されていますが、
それに満たない大きさの物でも、スペースシャトルに当たれば、木っ端微塵ですし、
数ミリの物が、船外活動中の宇宙飛行士に当たれば、どうなるか…
傍から見れば、雄大で素晴らしい景色なんですが…。
厳しい訓練に耐えて、
常に命を危険にさらしながら、
宇宙飛行士は、空へ飛び立ちます。
笑顔で戻って来れる保障は無いんですけどね。
送り出す家族の気持ちとは、どんなものか…
「税金の無駄」と言えるのは、日本だからこそ…
私には、そうも思えるのですがね。