国: 日本
公開日: 2011/7/16
小さな村を舞台に繰り広げられる、ささやかだけど贅沢な人間喜劇





長野県下伊那郡大鹿村―四方を山に囲まれたこの村では、300年以上にわたって村歌舞伎の伝統が守られている。シカ料理店の主人、風祭善は長年主役を張ってきた。しかし、私生活では女房に逃げられ、ひとり暮らしをしている。公演を5日後に控えたある日、駆け落ちした妻・貴子と幼なじみの治が、ひょっこり村に帰って来た。貴子は認知症を患っているらしく、善の顔を忘れてしまっていた。
その夜、成り行きで善は二人を泊めるが…。
風祭善を原田芳雄、貴子を大楠道代 、
貴子の駆け落ち相手で善の幼馴染を岸辺一徳。
このトリオは、至宝だと思った。
「どこにでもある喜劇」だけど、この3人じゃないと絶対できない。
主人公は、不器用で、人間臭くて、でも、とてつもなく懐が深い。
善の貴子に対するまなざし、店員の青年(雷音)の秘密を知ってしまったときの
あの表情・・・。
原田芳雄が亡くならなくても、見に行こうとは思っていたが
このコンビのお芝居がもう見られないのだと思うと、無性に寂しい。
この作品は「自分の原点を確認するためにどうしてもやっておきたい」と
原田さんが切望した作品らしい。
遺作になってしまったのが残念でならないけど
こんな素敵な作品を後世に残すことができる役者さんってすごいな。
「大鹿村騒動記」公式サイト