「善き人のためのソナタ」 | Twisted Daily

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「善き人のためのソナタ」(2006年 ドイツ)を見た。

 1984年、壁崩壊前の東ベルリン。
国家保安省 (シュタージ)の局員ヴィースラー大尉は
国家に忠誠を誓う真面目で優秀な男。
 ある日彼は、反体制的疑いのある劇作家ドライマンと
その同棲相手の舞台女優ク リスタを監視し、
反体制の証拠を掴むよう命じられる。
さっそくドライマンのアパートには盗聴器が仕掛けられ、
ヴィースラーは徹底した監視を開始する。
(「映画データベース all cinema」より)

まず初めに、1980年代の東ドイツが、戦後もゲシュタポさながら
の秘密警察を持った国家だったことに驚いた。

主人公のヴィースラー大尉は、無表情でまるでロボットのよう・・・。
それだけにすごくリアルに感じられた。
その彼が徐々に変わっていくんだけど、
これもすごく感情を抑し殺した表情で、本当に素晴らしかった!
こんな監視体制に置かれたら、私だったら人間不信で、
精神的に病んでしまうけど
その中でも強く生きていく人、弱い人、色々な人が出てきます。
それは決して遠い昔の話ではない・・・というところ考えさせられました。
でも、「希望がなくて暗い映画」ではないです。
美しい音楽、そして最後は、ホロッと感動しました。
それに、私と同年代の若い監督が自分の国の歴史を振り返り、
こんな映画を作れるなんてすごい!

にしても・・・どうしてドイツは、戦中・戦後とこんな歴史を繰り返したのだろう。
ちなみに主人公ヴィースラーを演じたウルリッヒ・ミューエは、
東ドイツ出身で自分自身も監視をされた経験があり、
映画の公開後すぐ(2007年)に亡くなったそうです。
この映画のために、生きた人のような気がするよね。

じっくりもう一回見たい~。