スポ観

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by スポロー

 スポーツ観戦ファンのロイヤー(sports lawyer)、略してスポローです。

───なぜスポーツを見るのは楽しいのか。
■人は、
スポーツをしているときほど真剣な表情はなく、喜びと悔しさが素朴にこぼれ出る瞬間はない
 しんどかった練習、負けて帰った試合、応援してくれる家族のまなざし‥‥いろいろな思いが素朴にあふれ出るのがスポーツ。
■スポーツはアート(芸術)である
 トップアスリートは常人ではまねのできないことをやってのけます。美しい旋律でバイオリンを奏でるのと同じ芸術なのです。
研ぎすまれた本能と美しい肉体の動き
 スポーツをしている瞬間、ヒトはケモノになります。我々がアスリートに魅せられるのは、人間が動物であるという本質に根ざしていると思うのです。

 その他アウトドア活動も書いています。

 スキーのジャンプには「積極的平等」が反映されている。前に新聞で書きました。
 この日は風が定まらない。危険とみたのか、2回目最後1位のクラマー選手が跳ぶ直前に、主催者判断でゲートが1段下がりました。飛距離は減るがポイントは7点上がる。有利か不利か解説者もわからないとのこと。高梨沙羅が銅メダルをとれるかどうか注目のシーンでした。
 結果は距離が伸びず失敗。2本そろえた高梨選手が銅メダルを獲得しました
 しかし、世界1位を決める最後の最後の瞬間にレギュレーションが変わるというのはどうなんだろうか。他の競技ではちょっと考えられないが、ジャンパーにとってはよくあることなのかもしれない。

(NHKBS「世界ノルディック選手権2021 ジャンプ女子ノーマルヒル」)

 

 女子Vリーグファイナルは、JTが東レを破り、V2を達成しました。

 東レにとっては、リーグ無敗ながら、皇后杯とVリーグファイナルをJTに奪われるという、ある意味屈辱的な結果。黒後新キャプテンも呆然とした様子でした。
 
 JTはディフェンスとつなぎに一日の長がありました。ブロックポイントはなんと16本。アメリカ代表ドルーズ選手は、前半不発ながら、最終セットに火が噴き、ほとんど手がつけられない状態でした。3-1。
 JTは小幡選手の存在も大きい。リベロのキャプテンはあまり見たことがなかったが、一歩引いて全体を見れるリベロこそキャプテンに向いているような気もしてきました。
 
 東レは木村沙織がいたころの無敵のイメージが強く、その後中田監督時代に久光が無敵になり、今はJT、東レ2強時代。

 

(NHKBS「Vリーグ女子ファイナル」)

 

 ブレイディ選手は初の決勝ということもあり、セレナを破った大坂なおみ選手有利の予想でした。4ゲームめに早くもブレイクを先取。第1セットは辛くも逃げ切り。第2セットは圧倒して、全豪を制覇しました。
 2年前に全米を奪ったときはまだまだわかりませんでしたが、GSを何度もとるような、ひょっとするとグラフ、シャラポワ、セレナといったレジェンド級の選手になるかもしれないと期待させる試合でした。

(NHK「全豪オープンテニス2021 女子シングルス決勝」)

 後半からは技術系種目。
 女子大回転は高校3年生の選手が出場していました。角館高校。いかにも地方の公立高校だと思い、wikiで見ると創立は旧制中学で高階秀爾が出てるらしい。普通の女子高生が世界選手権に出るということで地元は大盛り上りだろうなあ。

 1本目2位のグートベーラミ選手(スイス)がシフリン選手(アメリカ)を逆転して優勝。大回転ではスピード系の選手と技術系の選手が出ます。今回はスピード系有利のコースだったようです。どの選手も終わった後ハアハア息をしており、相当のキツいコースだったようです。
  日本選手2人は1本目リタイアでした。

(NHKBS「アルペン世界選手権2021 女子大回転」)

 

 滑降は女子のコースの方がスピードが出やすかったようです。最高速度137キロが出てました。車でも一発免停の世界。それを二本の足で滑っていく選手の目にはどんな景色が映っているのだろうか。一般人にとっては死の恐怖以外の何ものでもないですが。

 


 スイスのズター選手が無理のないスムーズなラインどりで優勝。スイス勢は女子2種目で4つのメダルをとる好スタートとなりました。

(NHKBS「アルペン世界選手権2021 女子滑降」))

 「アルペンの華」滑降(ダウンヒル)。

 次から次にプロレスラーのような大男が出てきます。時速120キロ超の風圧とGに耐えるには強靱なフィジカルが必要です。

 トップスタートはスーパーGでチャンピオンになったクリヒマイヤー。コースとの親和性が高いのか、ずっとリーダーボードに座り続け、2冠を達成しました。

 

 昔から、日本人が絶対優勝できないものとして私が挙げているのが、陸上100m、ボクシングヘビー級。もう一つがアルペン。

 ノルディックでは優勝争いに絡むこともありますが(実際に優勝してますが)、アルペンはまったく手が届かない種目です。

 

(NHKBS「アルペン世界選手権男子滑降」)

 

 

 アルペン世界選手権開幕。

 

 スキーはてんでダメな私ですが、アルペンは好きな競技の一つです。圧倒的なスピードと迫力。そして美しい風景。コルティナダンペッツォ(イタリア)の美しい山並みと青空が広がっていました。
 ジャンプコントロールが難しいポイントがあり、いきなり3人連続リタイア。どうやら事前練習ができず、下見1回しかないようです。いわばぶっつけ本番。このあたりはフリークライミングと共通するところがあり、技術だけでなく短時間での対応力、とくに動きをイメージする能力が問われます。
 アルペンの難しいところは大胆に攻めるかリスクを減らすか。その微妙な按配をうまくこなしたクリヒマイヤー選手が優勝しました。優勝候補筆頭でした。

(NHKBS「アルペン世界選手権2021 男子スーパー大回転」))

 白池井璃花子選手は、ジャパンオープン50m予選をトップタイムで通過して、決勝に臨みました。スタートが少し出遅れてタッチの差で2位。惜しくも優勝は逃しました。
 白血病報道からまる2年。
 競技に戻ることすら危ぶまれたのに、ましてこれほど早く第一線に戻れるとは。正直だれも予想してなかったはず。東京の次のオリンピックという声もありましたが、東京も射程内に入ってきました。

(テレ朝チャンネル「競泳ジャパンオープン最終日」)

 

 例年は中之島公会堂を通るので、仕事のついでに沿道で応援したことがあります。今年は長居公園を14周走るコースに変更。賛否両論ありましたが、フラットなので、最初から日本最高タイムを盛んに意識した実況でした。
 一山選手と前田選手が10キロすぎまでひっぱり、その後は一山選手が独走。優勝しました。日本最高には及ばず。
 勝負か記録かどちらに主眼を置くかでレースの進め方はだいぶ違うのでしょう。レース後のインタビューで、一山選手は、日本新のペースがこんなにきついのか、何度もこぼしてました。前田選手もリタイヤせず、しっかりまとめて自己最高を出したのはりっぱでした。

 解説は、高橋、有森、野口という超豪華ラインアップ。しかも、今回はこれを増田明美さんがメインで仕切るという(普段は逆が多いんですが)。

(カンテレ「第40回大阪国際女子マラソン」)

 

 石川佳純が最初に全日本をとったのはちょうど10年前。卓球界は若い選手が次から次にわいて出てくる中で、トップを維持しながら27歳になりました。伊藤選手との決勝戦で再び日本一に挑みました。
 攻撃力は伊藤選手が一枚上。しかし、経験を力に変えて、ディフェンスを含むトータルバランスで優位に立ち、1-3から逆転。最後もデュースに追いつかれながらも突き放して、5度目の優勝を決めました。試合後の伊藤選手のコメント。「決まったと思ったボールが返ってきて足が動かなくなった」。
 インタビューも、しっかり答えながら、ときどき感極まって言葉に詰まるところもあり、こちらもホロリとしました。スポーツ界では、強烈な個性をアピールする選手も多い中、口数少なくもコツコツ努力するタイプ。応援したくなる選手のひとりですね。

 

(NHK「全日本卓球選手権2021」)