年をとると若い才能を見るのが楽しみになる。おそらくどの世界でも。
3年前の大学女子駅伝。不破聖衣来選手が区間新を1分以上縮める快走を見た。そのときの発言も逸材的。「試合でも練習でも苦しかったことはない」。
ところが、怪我で2年間走ることができず、久しぶりの出場ということで見ていた。5区では別の選手に抜かれるシーンを見て、あれっと思い、十分復調していないのだろう、このクラスの選手では平凡なタイムだった。マラソンに転向するとのことなので、社会人で才能の開花を見られるか。
(NHK「駅伝日本一決定戦 第42回全日本大学女子駅伝」)
───なぜスポーツを見るのは楽しいのか。
■人は、スポーツをしているときほど真剣な表情はなく、喜びと悔しさが素朴にこぼれ出る瞬間はない
しんどかった練習、負けて帰った試合、応援してくれる家族のまなざし‥‥いろいろな思いが素朴にあふれ出るのがスポーツ。
■スポーツはアート(芸術)である
トップアスリートは常人ではまねのできないことをやってのけます。美しい旋律でバイオリンを奏でるのと同じ芸術なのです。
■研ぎすまれた本能と美しい肉体の動き
スポーツをしている瞬間、ヒトはケモノになります。我々がアスリートに魅せられるのは、人間が動物であるという本質に根ざしていると思うのです。
その他アウトドア活動も書いています。