スポ観

スポ観

by スポロー

 スポーツ観戦ファンのロイヤー(sports lawyer)、略してスポローです。

───なぜスポーツを見るのは楽しいのか。
■人は、
スポーツをしているときほど真剣な表情はなく、喜びと悔しさが素朴にこぼれ出る瞬間はない
 しんどかった練習、負けて帰った試合、応援してくれる家族のまなざし‥‥いろいろな思いが素朴にあふれ出るのがスポーツ。
■スポーツはアート(芸術)である
 トップアスリートは常人ではまねのできないことをやってのけます。美しい旋律でバイオリンを奏でるのと同じ芸術なのです。
研ぎすまれた本能と美しい肉体の動き
 スポーツをしている瞬間、ヒトはケモノになります。我々がアスリートに魅せられるのは、人間が動物であるという本質に根ざしていると思うのです。

 その他アウトドア活動も書いています。

 年をとると若い才能を見るのが楽しみになる。おそらくどの世界でも。
 3年前の大学女子駅伝。不破聖衣来選手が区間新を1分以上縮める快走を見た。そのときの発言も逸材的。「試合でも練習でも苦しかったことはない」。
 ところが、怪我で2年間走ることができず、久しぶりの出場ということで見ていた。5区では別の選手に抜かれるシーンを見て、あれっと思い、十分復調していないのだろう、このクラスの選手では平凡なタイムだった。マラソンに転向するとのことなので、社会人で才能の開花を見られるか。

(NHK「駅伝日本一決定戦 第42回全日本大学女子駅伝」)

 MLBワールドシリーズ第2戦。ドジャース対ヤンキース。
 先発山本選手は1回、2回はランナーを背負う落ち着かないピッチングでしたが、日本でも序盤のピンチをしのぐとあとはすいすいということが多かった。ソロホームランを除き、後はノーヒットで危なげなく、普通に完投できそうでしたが、7回途中で降板。
 大谷選手はシリーズでは打撃は不調気味。この試合は8回の盗塁でアクシデント。3戦目以降はどうなるのだろうか。
 4対2でドジャースが勝ちました。

 解説は100パーセントドジャースびいきでした。

(関西テレビ「MLBワールドシリーズ第2戦 ドジャース対ヤンキース」)

 

 10年前に来日したとき、これを見逃すと二度と生で見られないと思って東京に行きました。チケットの一般販売は即完売。「なぜ秩父宮で?」という声もちらほら。ただ、その後も何度か来日し、今回は日産スタジアムでの開催となりました。

 テレビは始まってすぐキックオフでした。視聴者的にはハカはカットしてはだめだろう。
 開始早々から日本の快進撃が続き、思わずオールブラックスは2軍か?と思ったほどでした。1軍半だったようです。ただ、その後はトライ祭りが始まり、前半ですでにワンサイドゲームになりました。
 後半は競った内容になりましたが、結果19-64で敗れました。

(読売テレビ「ラグビーリポビタンDチャレンジマッチ2024 日本-ニュージーランド」)

 

 陸上に詳しくなくてもスポーツファンなら久保凜という名前は聞いたことがあるかもしれない。高校2年生ながら、800mの日本記録(高校記録ではない)保持者。
 国民スポーツ大会の少年女子Aに出ていたので初めて見ました。スタート直後から誰もついてこれない。日本記録更新はならずも、39年ぶりに大会記録を更新して優勝。

 実力は化け物クラスなのですが、見た目は普通の高校生という感じでした。
 知らない人は覚えておいた方がいいです。次のオリンピックはだいぶん先ですが、世界選手権では話題になるのは確実でしょう。

 国民体育大会が今年から国民スポーツ大会に変わりました。略して「国スポ」と呼ぶらしいですが、略称は「国体」の方がすっきりしてますね。

 

(NHK「国民スポーツ大会SAGA2024 陸上第2日」)

 毎年、京大のリーグ戦を関西にいる同期と観に行っています。
 関西大学Bリーグ3戦目の相手は大阪国際大学でした。このチームは4年前の対戦で見ました。身体は大きくないが、FW、BKのバランスのとれたいいチームだと思いました。Bリーグで外で勝負できるチームってあまりないんじゃないかな。


 この試合はノーサイド直前まで京大が7点差でリード。勝利まであと少しでした。
 ただ、自陣マイボールスクラムで連続してボールを出さなかったの見て、やばいなと感じました。スクラム優位なので時間を稼ぎたいのはわかるが、逃げに入っている。その後トライをとられて20-20で惜しくも同点となりました。

 残りは強豪ばかりですが、ただこのゲームを見る限り、十分な戦いができると思いました。
 

 パシフィックネーションズ。決勝の相手はフィジー。
 前半は10-10。以前はオセアニアのチームは後半なるとバテから機能不全に陥ることがけっこうあった。しかし、しばらく前からそういうことがなくなって、そうなると個々のプレーヤーの身体能力の積み重ねが「圧」となってほころびを広げ、FWはセットプレーはほぼ互角だったものの、後半はブレイクダウンが劣勢となり、そうなるとフィジーは止められない。

 久々の日本代表戦観戦でしたが、残念ながら、41-17で敗れました。

 

 バックスタンドで、スポーツファン4人で並んで見ていたら、後ろは高校の後輩だった。

 

 カナダ、アメリカ戦はあまり参考にならなかったが、サモアは強豪。新生ジャパンはいかに? どの程度勝負できるのか気になっていた人も多いと思います。

 
 日本は試合開始早々から連続トライを挙げ、その後も一度もリードされることなく、49-27でサモアを下しました。藤原、下川、高橋といったニューフェイスのトライもあり、ベテラン立川は派手さはないものの存在感は半端なく、快勝でした。
 
 次回は大阪で国際大会の決勝があります。過去~少なくとも10年ぐらいは~ちょっと記憶にありません。相手のフィジーはティア1に匹敵するチームなので、今日以上の熱戦が期待できます。
 
 花園のチケットは準備できていますか。


(BS日テレ「ラグビー・パシフィックネーションズカップ2024 準決勝 日本-サモア」)

 みんな大好きオリンピック。

 最終日の陸上は、やり投げ北口榛花選手が決勝1回目に65メートルのビックスローを見せそのまま逃げ切り。オリンピックの金メダルはフィールド・トラック女子では初めてとのこと。
 毎年授業で人見絹江の話をしています。人見はアムステルダムオリンピック(1928年)800メートル決勝で銀メダルを獲得。メダルもおそらく彼女以来ではないだろうか。ちなみにこのときの1位2位がゴール直後に倒れたため800メートル女子は24年間が実施されなかった。
 
 そのほか、走り高跳びで赤松諒一選手が5位入賞。こちらもベルリンオリンピック(1936年)以来。
 
 マラソン女子は、鈴木優花選手が5位入賞。まわりは全員黒人選手といういう中では大健闘でした。昨日の赤崎選手もマラソンに転向してまだ数回程度らしい。鈴木選手はアフリカの選手といっしょに走るのは初めてのようでした。オリンピックは経験を重ねるより怖いもの知らずで臨んだ方がいい結果が出るのかもしれない。

(NHK「パリオリンピック2024」)

 レスリング女子76キロ級を見てました。

1回戦、アメリカのいかにも強そうな精悍な選手が、解説者曰く「見たことがない」5点の大技を見せた。相手の身体を持ち上げて後ろに投げ、その選手の頭部がマットに直撃した。見た瞬間、ラグビーの経験上、「これはやったな」とわかった。身動きできない。頸随損傷でしょう。
 とてつもなく危険なプレーではあるが、これは競技の性質上やむをえないのだろうか。

 

 マラソンは、エッフェル塔、ティレリー宮、オペラ座、ルーブル美術館など著名なスポットをめぐるコース。
 ただ、名所よりも緑がとても多いのが印象的でした。それも人工的な植栽ではなく、雑木林風なところがとてもうらやましく思いました。
 男子は日本の赤崎選手が大健闘。終盤まで1位グループを走り、その後も引き離されずにくらいつきました。10度を超える長い登り坂もドラマを予感させ、メダルの期待を抱かせました。
 最後はメダルに一歩及ばず6位。優勝はトラ選手(ケニア)でした。

 解説によると、中学のバレー部の一つ上の先輩が古賀紗理那選手とのこと。地方の公立中学の同じ部活から同時にオリンピック出場というのはなかなかのニアミスではないでしょうか。

(MBS毎日放送「パリオリンピック 男子マラソン」)