今回は、前回「悪人」の時に
比較の為に名前を出した作品
「ハナミズキ」
【ハナミズキ プレミアム・エディション DVD版】
前回の「悪人」と同時期に公開された映画で、
(「ハナミズキ」の方が、少し早く公開してたと思う)
「灯台」が重要な役割を果たしている点など
共通点も多いが、、
男女の愛情のカタチや描き方には
大きな違いのある作品。
【ハナミズキ 劇場パンフレット】
実は私は2回観たのですが、
2回とも観ながら
うるうる来てしまった。
※ 以下、ネタバレの為、内容を知りたくない方は読まないで下さい。
主演は、生田斗真と新垣結衣。
映画のタイトルを観て分かる通り、
一青窈の「ハナミズキ」の歌詞と
花言葉の「返礼」がテーマの作品。
2005年、カナダ。
一人の若い女性がバスで一人旅をしている。
バスに乗り合わせた小さな女の子に行き先を聞かれ、
「灯台」
と英語で答える女性。
彼女の手には、
灯台と母娘が写った写真が…。
時間は遡り、1996年
場所は北海道 道東。
物語は、
北海道の水産高校に通う生田斗真演じる「木内康平」と
進学校に通う新垣結衣演じる「平沢紗枝」が
出会うシーンへ。
東京の早稲田大学を受験する為、受験会場へ急ぐ紗枝だったが、
乗っていた列車が鹿を跳ね、列車は立ち往生…。
受験に遅刻しそうになった紗枝は、
同じ列車に乗り合わせた初対面の康平に助けを求める。
彼女に一目ぼれした康平は、
まだ仮免までしか取っていないのに
彼女のために軽トラを運転し、
事故を起こしてしまう。
結局彼女は受験に間に合わず、
また、無免許運転の車に同乗していた事で
学校から厳重注意を受けてしまう。
一方、無免許運転をした康平は
停学処分。
父親からも怒鳴りつけられ、
ぶん殴られる。
二人は再会するが、
紗枝は大学受験が出来なかったショックで
康平に冷たく当る。
二人は下校途中の駅で
再び再会するが、
紗枝が康平に謝罪したことで
二人は打ち解け、次第に仲良くなっていく。
紗枝は、再び早稲田大学を目指し、
進学塾へ通い出す。
康平は彼女と少しでも一緒に居る為に
進学塾の近くでバイトを始める。
康平は、紗枝を
自分の一番好きな場所…
地元の灯台へ連れて行く。
紗枝も康平に心を許し、
彼女が灯台の有るカナダの街で生まれた事、
父親が写真家で、5歳の時にガンで亡くなったこと等
康平に自分の身の上について話す。
受験勉強に夢中の紗枝と
彼女と一緒に楽しい時間を過ごしたい康平は、
気持ちがすれ違い、
衝突したりもするのだが、
何とかそれを乗り越え、支えあいながら高校生活を送る。
紗枝は見事に早稲田大学に合格し、
康平はそれを祝うが、
内心は東京と北海道で
離れ離れになる事が寂しくて仕方が無い。
紗枝が東京に立つ日も
意地を張って見送りに行こうとしない。
叔父のトラックで海岸線を空港へ向かう紗枝は、
康平たちの船を見つける。
康平は漁師仲間と船の上から
紗枝を見送る。
紗枝は大学で写真サークルの「北見純一」(向井理)と出会う。
大学6年生の北見は、塾でバイトしながら
世界各国の子供たちの写真を撮って回っている。
紗枝は北見の紹介で、塾のバイトを始める。
康平と紗枝の遠距離恋愛が始まる。
しかし、大学の授業と塾のバイトで忙しい紗枝は留守がちになり、
康平は彼女となかなか連絡が取れなくなる。
夏休みも「バイトが忙しい」という理由で
紗枝は北海道に帰って来ない。
康平は、紗枝の事が気になり
ボーっとして船の上でケガをする。
病院で治療を受ける康平を
看護婦をしている紗枝の母親が見つけ、
もっと恋愛に積極的になるよう
康平を焚きつける。
康平はクリスマスに紗枝に会いに
東京へ出かける。
大学の近くで紗枝を待つ康平は、
北見と紗枝の仲を誤解し、不機嫌になり、
紗枝と喧嘩。
イラついて居た康平は
街中でぶつかった男達と殴り合いの喧嘩になる。
紗枝の部屋で手当てを受けながら
康平は自分の素直な気持ちを
紗枝にぶつける。
二人はお互いの気持ちを確かめ合う。
康平は紗枝に
クリスマスプレゼントとして
手作りの船の模型を手渡す。
大学4年生になった紗枝は
就職の内定が一つも取れず
焦り出す。
一方、康平も
父親から船を手放すと言われ
ショックを受ける。
康平の父親は
康平が漁師を継ぐと言った時に
無理して船を新しくしたのだが、
その借金が膨らんで、どうにもならなくなったらしい。
康平は紗枝に
「漁師を辞めて、東京へ行きたい」
と告げる。
最後の漁に出る康平だが、
船の中で父親が倒れ
そのまま帰らぬ人となる。
父親を亡くした康平は
東京行きを諦め、
紗枝に別れを告げる。
紗枝は語学力を活かし、
アメリカに渡って就職する。
ニューヨークで北見と再会した紗枝は
彼からプロポーズされる。
友人の結婚式で
紗枝と康平は再会するが、
康平は地元の漁協の女性 リツ子と結婚していた。
翌日、紗枝は康平と灯台で待ち合わせをし、
彼から昔もらった船の模型を返し、
北見からプロポーズされた事を告げる。
日が暮れて、康平は紗枝を彼女の実家に送り、
一人、自宅に帰ると、
家の外で、リツ子が待っていた。
彼の留守中、漁協から連絡があり、
康平の家にこれ以上融資できないと
漁協でそう決まったと知らせがあったらしい。
康平の家は破産し、
母と妹は、親戚を頼って街を離れた。
二人を見送り、康平が一人家に戻ると、
リツ子の姿は無く、
テーブルに、指輪と離婚届が置いてあった…。
康平は、独りぼっちになってしまった…。
一方、ニューヨークに戻った紗枝の元にも
悲しい知らせが届いていた。
結婚するはずだった北見が
取材先で銃撃にあい
帰らぬ人となったのだ。
一人、悲しみにくれる紗枝だったが、
2年後、彼女は北見の残した写真を展示し、
彼の追悼個展を開き、成功させる。
紗枝は一人
バスに乗り
自分が生まれたカナダの港街を訪ねる。
目的地は、
子供の頃、母と一緒に行った場所。
例の写真に写っている白い灯台。
翌日彼女は、
街角のショーウインドウで
意外なものを見つける。
彼女は、その持ち主に会うため港に急ぐが、
その人物を乗せた船は
タッチの差で、出港してしまい
会うことは出来なかった。
彼女はニューヨークの部屋を引き払い、
北海道へ戻ってくる。
母親は再婚し、
新しい生活を始めていた。
家族が離散してしまった康平は、
「仕事を探す」と言って出て行ったきり
行方不明になっていた。
紗枝は一人実家で
子供たちを集めて
英語教室を始める。
2006年。
そんな彼女の元へ
一人の人物が現れる。
カナダで会えなかったあの人物…。
すんでのところですれ違ってしまった
あの人物が現れる。
手には、彼女がカナダで見つけたモノ。
それには、彼女からのメッセージが一言
書き添えられていた。
個人的には、
最後の再会は無くても良かった気もするのだが、
この物語のテーマが
「ハナミズキ」の歌詞と
花言葉の
「返礼」
なのだから、
彼女の残したメッセージ(これ自体も返礼か?)と、
それに対する相手の答えが必要なのだろう。
しかも、物語は色々と悲しい出来事も起きるのだが、
極力、ハッピーエンドで四方、丸く治めてしまおうという
作り手側の努力も伺えるので、
最終的に「ハッピーエンド」の締めとして
この人物との再会は作り手としては
必須だったのかな?
観終わって、
作り手側の優しさが感じられ、
幸せな気分になれる作品。
「悪人」ほどではないが、
カップルや夫婦で一緒に観て
色々と語り合ってもらいたい作品。
似たような作品に
「涙そうそう」があるが、
「悪人」や「涙そうそう」のように
観終わった後、
悲しみが残らない
最大公約数的ハッピーエンド作品。
(※感じ方には個人差があります。
あくまでも私の感じた感想ですので、
その点ご了承下さい。)





