Paph.thaianum | Psalmのブログ

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パフィオを中心に洋蘭に関する記事を掲載しています。

  あまり花型は良くはありませんが、我が家でタイアナムが初めて咲きました。これは、4年前にインチャームオーキッドから購入したフラスコから育てたものです。フラスコ出し後、1~2年は順調に生育していたのですが、その後、生育が悪くなり、予測していたより開花まで長くかかってしまいました。
 
 タイアナムは、非常に小型のパフィオでニベウム(ブラキペタルム亜属)の近縁種とされていますが、私は、タイアナムのリップの形状やリップの内側の荒い斑点からすると、ブラキペタルム亜属よりパービセパルム亜属の種類に近いような印象を持っています。唐沢先生が昔、書かれたパフィオペディルムの本に、花粉塊がパービセパルム亜属は粉質、ブラキペタルム亜属は粘質と記載されています。勉強不足なので、この分類法が現在でも通用するかどうかは、明確ではありませんが、今回咲いたタイアナムの花粉塊を採取して調べてみました。
 その結果、ニベウム程、粘液物がないものの、少し粘液物が含まれているような感じで粉質か粘質かの区別が残念ながら、明確にできませんでした(顕微鏡もなく、虫眼鏡で見た程度ですので・・・)。ちょっと調べただけでいい加減なことを言うようですが、タイアナムは、ブラキペタルム亜属とパービセパルム亜属の中間的な種類なのかもしれません。
 
ニベウムとタイアナムの大きさの比較
左: ニベウム(NSW60mm、リーフスパン150mm)、右: タイアナム(NSW45mm、リーフスパン90mm)
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花全体
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花のアップ(リッップの内側に荒い赤斑点があります)
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