清掃センターで、死亡事故があった。粉砕機に巻き込まれての死亡事故。議員の新人研修視察で機械の作動状況を画面で見た。何度見てもグルグル回転しているだけで、人が入り込んでいようがいまいが確認出来る要素は考えられない。
画面からでは何も見えない。激しく動く機械の一部分が見えるだけ。他の新人議員は、興味を示さない。もう終わったこと。
警察に聞いたら操作完了まで約1年。労働基準監督署に聞いても調査が終わるまで約1年。
市役所の環境課に尋ねたら、改善計画書作成に約1週間。改善計画に従い忠実に改善して、その後で下請け業者と協議して機械を再稼働。
改善完了日の前日、即ち1日前に機械を稼働。警察は捜査完了しないのに稼動は知らないという。
労働基準監督署は「稼動を許可したのか?」と聞いたら「許可など知らない」と回答。そういう状態が現実になっている。この事実をどう解釈したら良いのだろう。
民間なら、機械で指一本の切断事故があっても厳しい調査や捜査があり、再稼働には時間がかかると聞いている。
許可にこぎつけるのが大変だという。死亡事故ならなおさらのこと厳格だ。
どうしたことか、行政の事故は簡単に片付いた。いや、ケリを付けたこの事実。これは、どこから見ても民間に厳しく、官にはいい加減な処理の典型だ。
こんなことより、公明正大に双方厳しく裁かれる方が気持ち良くスカッとするものではなかろうか。
片寄りは良くない。馴れ合い状態は「供与を貰っているせいだ」と言われても弁解できまい。世間の目は、一番手厳しい。
「ゴミが溜まると市民生活に影響するから早く処理したかった」と言い訳しても、それは別問題。見当違いだ。無責任で冷酷だ。人ひとり死んでいるんだ。若い命が機械の不備であの世に逝ったんだ。
可哀想に、可哀想に命を取られたんだ、ああ。