地獄と感動の「沖縄100kウルトラマラソン」⑤
初めて乗った収容バス。
内臓痛。
ランナーの中でも、
これがある人と
無い人がいるようですね
私は、初フルの
『ホノルルマラソン2012』
の時から、この内臓痛とは
切っても切れない腐れ縁。
沖縄にも、
呼んでもいないのに、
付きまとってくれています。
何と表現すればいいのでしょうか。
臓器を内側からナイフで切り刻まれる
ような、鋭利な痛み。
ボロボロの内臓。
痙攣を繰り返す脚。
命を削って、ただただ
前に進んでいます。
そして、
ようやく、70km地点。
『沖縄100kウルトラマラソン』の
ラスボス《地獄坂》を前にした時、
思わず、目が涙
で滲みました。
ここは、地獄?
ここは、走るところ?
何なんだ、このコースは
鬼だ。
巨大な鬼が仁王立ちで
立ちはだかるような
激坂
沖縄ウルトラの坂は、
大小こそあれ、どれも、
えげつないほどの急勾配坂。
ガンッと登らせて、
ガンッとくだらせて、
脚も体も精神力も
全て奪われていきます。
70kmからの登りは、
コース上最も特大。
歩いて登るのも精一杯。
息があがります

もう自分がどの位のペースで
進んでいるのか、
制限時間に間に合うのか、
何も考えられない
ただただ、
行くしかない。
最大の激坂を登り切って、
80km地点。
青マットを踏んで、
残り時間が3時間。
『サロマ湖ウルトラマラソン100km』
の時は、80km地点で残り時間が
3時間あれば、余裕を持って
完走出来る!と内心安堵したものです。
サロマより制限時間が1時間長い、
『沖縄100kウルトラマラソン』。
サロマと同じ3時間を残しての
80km地点。今はもぅ、
絶望感しかありません。
余力が1ミリもありません。
10歩歩くのもやっと。
内臓から大量出血して
いるような痛み。
動けば動くほど、
血が噴き出しそうな、
痛みと気持ち悪さ。
80数キロ、
こらえていた涙が
目から溢れ出てきました

もぅダメだ。
背中のリュックから、
携帯を取り出し、
家族に電話
号泣しながら現状報告。
「よく頑張った」
「80kmまで行ったら、もう十分」
「リタイアしなさい」
という、甘い言葉を
かけてもらうのを
正直なところ
期待していました。
紗希ちゃん、泣いても
しょうがないから
歩いてでも進みなさい。
・・・、と父。
持っていた携帯をポロっと
落としそうになりました(笑)
もはや一歩歩くのも、
困難な程ボロボロの体。
42km地点で足がつっても、
度重なるアップダウンにも、
必死に前進してきました。
堪え切れなくなった
涙が滝のように溢れ出ます


サロマ湖が天国なら、
ここは地獄だ。
周りには誰もいない。
誰も助けてはくれない。
たった独り、
道端に座り込んでいた私。
遠くから、
声が聞こえる。
携帯からではなく、
だんだん声が近づいてくる。
紗希ちゃーーーーーーん!!!!!!
声の方を振り向くと、
スタート地点まで
送ってくれたラン友さん
達の姿が!!!!!!
地獄のどん底に神様


私より大分、先を走っていたはずの2人。
どうしてここで会えるのか、
理解出来ずにいると、
レストステーションでゆっくりしたらしく、
気付かぬうちに私が先を越していたよう。
もう嬉しいとかいう言葉では
表しきれない程、嬉しかった。
何というタイミング
一緒に行こう!!!!!!
絶対間に合うから、頑張ろう!!!!!!
力強い言葉に、
腹底から湧き上がるような
エネルギーを分けてもらいました。
涙を拭って、立ち上がります。
もぅ動かないと思っていた体が
軽快に動き出したから、
驚きです。
3人一緒に、
一気に長い下りに入ります。
大パノラマの海!!!!!!
ニライカナイ橋から
見た景色は絶景!!!!!!
(タクシーの運転手さん曰く未来
にかける橋という意味だそう)
80数キロでへこたれて、
リタイアしていたら、
見れなかった景色。
ラン友さん達のおかげ。
私はつくづく幸せものです。
過酷な状況であればあるほど、
人の温かさに感動します。
86kmの関門を
あと5分というギリギリで通過。
最終関門まで、頑張って走らなければ
間に合うか微妙になってきました。
足手まといになってはいけない。
2人に、最後まで諦めずに、
行けるとこまで行くから!
と誓い、先に行ってもらいます。
苦しい時に助け合える心。
見ず知らずのランナーでも
一緒に同じ道を行く仲間。
励ましてくれたり、
声をかけてくれたりします。
内臓痛さえなければ、
ガスター10をもっと持っていれば、
自分の浅はかさを呪いつつ、
その時その時で、
最大限出来ることを対処して
ここまでこれた自分を慰めつつ、
一歩一歩噛み締めて進みます。
最終関門まであと1km。
1kmが、果てしなく遠く
感じられます。
10歩進んでは、
座り込み、
また10歩進んで、
立ち止まり。
夜明け前から走り出し、
夜が明け、
また夜を迎えようとしています。
長かった。
本当に長かった。
最終関門91km地点。
18:00、5分オーバー。
13時間前進し続けました。
ここで収容です。
もぅ悔いはありません。
終わった。
収容バスに乗る前に、
うどんの様なそばを
用意してくれました。
固形物は喉を通らず、
スープだけ有難く頂きました。
身に染みて美味しかった。
完走率は64パーセントだったそう。
参加賞はもらえました!
しっかり厚手のエコバッグ♡
内臓の損傷が大きく、
翌日も痛みました。
ホテルから那覇空港までは、
タクシーで送ってもらいます。
運転手さんに
100kウルトラマラソンに
参加したことを話すと、
そんな風には見えないくらい
ピンピンしてるね、と言われました。
あのコースは、
もぅ二度と嫌、と話すと
来年リベンジにおいでね、
待ってるよ〜〜
と優しい笑顔で言われちゃったら、
「あ、じゃぁ、また来年」
とつられている、意志の弱い私(笑)
91km、13時間という結果に
終わった三度目のウルトラマラソン。
逆にお尻に火がつきました





既にエントリー済み、
1年3ヶ月後の『サハラ砂漠マラソン』。
赤道直下50度近い灼熱地獄に砂地獄、
今のまま行ったら確実に死ぬでしょう。
この沖縄ウルトラが
余裕で走れるくらい
トレーニングを積もう。
カギは、
苦手で敬遠してきた
坂道 登り坂。
やればきっと出来るはず!!!!!!
歩みは遅い私ですが、
マイペースに、
一歩ずつ一歩ずつ、
成長していきたいと思います。
朝早くから夜まで
応援してくださった沖縄の皆さま、
ミルクアイス棒をくれたおばあちゃん、
足が攣るまで一緒に並走してくれたKくん、
会場まで連れて行ってくれたSさん、
Sちゃん、Kさん、
声をかけてくれたランナーの皆さま、
見守ってくれている家族、
ランナーズアップデートで追いかけて
くれた大分のラン友さんたち、
頑張ってね!とパワーをくれた
全ての方たちに、心から感謝します。
地獄と感動の「沖縄100kウルトラマラソン」
おしまい。
最後まで読んでくださって
ありがとうございます。
地獄と感動の「沖縄100kウルトラマラソン」④
少しずつ足の感覚を取り戻し、
スローペースで走れるまでに回復。
ただし、油断は禁物。
まだピクピク、カックンが
起こりそうな違和感は満載
省エネモードに切り替えよう。
心を落ち着かせ、
リズムを作ります。
得意の瞑想ランで
いーーーーーち
と心で数えながら
息を吐く間に、
足は4歩前進。
にーーーーーい
さーーーーーん
と百まで数えます。
吐けば、嫌でも吸うので
吸う息は意識しません。
ゆっくり長く吐くこと。
それに合わせて4歩前進。
これが、私の
ウルトラマラソンを走る時の
心地良いリズム。
体の力をどんどん抜いていきます。
体幹はブレないように姿勢良く。
周りの安全を確保できるところでは
目も閉じます。
数を数えることにだけ集中し、
雑念を取り払います。
走りながらにして、
極上のリラックス。
このリズムを作れれば、
どこまでも進んでいける気がします。
ヨガを始めてから、
この瞑想ランを編み出し、
磨きをかけてきました。
何とか足攣りを乗り越え、
糸満市役所 50km
レストステーションに到着

ここで、スタート地点で預けておいた
自分の荷物を受け取れます。
今回、私が預けたのはコレ⬇︎
レスト袋に、
予備シューズやウェアを
入れておいて着替えることも
可能ですが、
先輩ウルトラランナーさんに
アクシデントが無い限り、
ココで着替える必要無し。
と教わっているので、
私の荷物は最小限。
自分の荷物を受け取って、
ジェル、塩タブレットを
補充して、足に水素スプレーを
かけたら、休憩終わり!
長居することなかれ。
止まると筋肉が固まるので
やることやったら、
即出発します。
瞑想ランで、
リラックスしながら。
大丈夫。
いけるいける。
50kmレストステーション前後の
束の間の平地は、道幅も広く、
とても走りやすかったです。
ほんの束の間でしたがね
55kmで、私のガーミン225はご臨終。
腕で心拍がとれて高機能ではあるけど、
バッテリーがもたず、ウルトラマラソン
には対応出来ません。
大会の時計を見れば良いや〜
と軽く考えていましたが、
今回、時計が設置されていたのは
20kmごと。
結局後半では、今、何時なのか
何分ペースで走ってるのか
これからどの位のペースで
走れば良いのか、
疲労した頭では
計算出来なくなりました。
平地区間の束の間の幸せが
終わると、また鬼のような
登り下りの連続です。
また、足が軽く攣る。
足攣りが癖になっています。
もどかしい!!!!!!
モヤモヤ。もやもや。
あ
そういえば、、、、、
ミネラルタブレット『2RUN』を
持っていることを思い出しました。
梅丹本舗の『2RUN』→「ツゥラン」
→「つらん」。足攣り予防サプリです。
これが、かなり効きました!!!!!!
塩タブレットより10倍は
効果あるんじゃないか、
と思うくらい!(私の個人的な感想です)
42km以降、癖になっていた足攣りが
このタブレットを飲んで(噛むと超絶苦いです)
大分おさまりました。(早く飲めば良かった・・・)
サハラ砂漠マラソン2018に持参確定です

42km以降、
給水をしっかりとるようにしたので、
内臓に負担がかかって
きているのがわかります。
内臓が重た〜く、
キリキリ痛み出しています。
65km地点で、
持っていた2つ目のガスター10(胃薬)
を飲みます。これで、
回復系魔法アイテムは
全て使い果たしました。
もぅ切り札は何もありません。
丸腰で、ラスボス(70kmの地獄坂)
に挑みに行く気分です
生きて帰れますように。。
⑤へ続く













