最近、外食業界の流行に均一居酒屋がある。
元々は、大阪のチェーンの鳥貴族 あたりが280円均一で焼鳥チェーンをやったのが、昨今の長引く不況で見直され、どこもかしこも均一居酒屋を出店している。
業界最大手チェーンのモンテローザ も、白木屋業態の悪い店を、屋号もそのままに均一にしてる。
そんな動きの中でも、もっともアグレッシブな動きをしてるのが、三光マーケティングフーズ 。
三光マーケティングフーズ と言えば、少し前までは、月の雫や東方見聞録といった少しアッパーな業態を得意としてたのに、180度方向転換し、今はそれらを均一業態にえらい勢いでリニューアルして行ってる。
という事で、今日は三光マーケティングフーズ の金の蔵Jrにやって来た。
この金の蔵Jrって変わってて、場所によって均一の値段が違う。
今日は池袋の西口なんで300円均一だが、サンシャインのほうへ行けば、同じ屋号同じメニューで270円均一になる。
均一のラインアップは、4ラインで、基本270円均一だけど、場所によって、290円、299円、300円のところもある。
今日は最高級価格帯の店。と言っても出てくるものは同じですけどー。
でも、低価格均一で出すためには色んな工夫がある。
まず、全店タッチパネルを導入して、ホールスタッフの人件費をセーブしている。
また、何気なく出てくるお通し。
今日はキャベツのドレッシングがかかったやつ。
これも300円取られてるんですわ。
しかも、1皿300円じゃなくて、人数×300円でっせ。
こういうとこで、調整しないと中々利益は出ない。
ちなみに、三光マーケティングフーズ は外食業界の中では、比較的高い利益率を稼ぐ高収益企業。
まぁ、そんなことは置いといて、ビール飲みましょう。
生ビールも焼酎もカクテルもサワーもなんでも300円。
でも、このビールちょっと異様にぬるかった。
2杯目、3杯目も同じくぬるかった。
これはちょっとどうかな。
ビールは温度と泡の状態で全く違った飲み物になるんで、しかもファーストドリンクはビールという人が多いので要注意。
決算還元やってるわ。
決算還元で限定商品270円なんだけど、場所が変われば限定以外も270円と知ってるとあんまり有難みがない。
料理を適当に頼む。
さんま
海老きゅうの葱塩冷奴
カキフライ
鉄板"焼き餃子
美味いかと問われれば、うーんとうなる様な味。
さんまはええとしても、カキフライも餃子も業務用の冷凍バリバリですわ。
ＢＢＱソーセージ＆ポテトのオーブン焼き
メニュー上はこんな感じ。
下が実物。
ソーセージがウインナーになってますから。
寿司もあるんで頼んどこ。
雲丹といくら
まずまずのお味。
でも、回転寿司で2貫100円で出てくるのが、3貫300円ってどうなんだろう。
概してこんな感じで300円均一＝安いってイメージ先行で、ほんまにバリューのあるお値打ち商品って少ないって感じた。
でも、若い人だけでなく、熟年層まで幅広い客層を集めてるんだなぁ。
イメージって大事ってことかな。
でも、日本の居酒屋がこぞってこの方向に行って欲しくないなぁ。
まだまだ、日本の消費者は本当にバリューのある商品・サービスには、適正な価格を喜んで出すと信じたい、そんな夜でした。